寺子屋塾

「プリントなんかやりたくない」って言ってごらん?

お問い合わせはこちら

「プリントなんかやりたくない」って言ってごらん?

「プリントなんかやりたくない」って言ってごらん?

2022/02/05

写真はらくだメソッドの

小学4年生の割り算のプリントなんですが、
たぶん、こういう算数の計算プリントなんて、

積極的に「やりたい!」とおもう人は

あまりいないんじゃないでしょうか。

 

正直やりたくないですよねぇ〜笑。

 

わたしも2013年5月からプリント学習を再開し、

分数の約分問題を毎日解き続けているんですが、

わたし自身にしても、これが、

やりたくてやっているか?と問われると、

「やりたくてやっているわけではないなぁ・・」と

おもってしまいます。

 

でも、だからと言って、

やりたくないことを無理して頑張ってやっている

という感じではありません。

 

やりたいとか、やりたくないとか

そういう表面意識次元の話ではないのです。

 

先日、中村教室で、

なかなかプリントができない塾生のひとりが、

「先生は、らくだの指導をするのが仕事だから

 毎日プリントがやれるんじゃないですか?」

などと言うので、

「わたしは『これは仕事、これは仕事でない』なんて

 区別して考えたことがなかったなぁ。

 でも、もし、仕事だからやれると

 本当におもうなら、

 キミも『これをやるのが仕事だ』と

 おもうようにしてみたらどうですか?」と

話したナンテこともありました。

 

仕事だから、義務だから、すべきことだから、

という理由でやっているわけではないのです。

 


ところで、塾や学校で「勉強やりたくありません!」

なんて先生に面と向かって言おうものなら、

こっぴどく叱られるのが普通だとおもうんですが、

寺子屋塾の教室では、常々塾生たちに

「プリントが『やりたくない』という気持ちのときは、

『やりたくない』って言っていいからね。」

と話しています。

 

でも、なかには、そうやって自分の感情を

オモテに出すことが苦手な子どももいます。

 

子どもだけじゃなく、

大人でもいますね、そういう人。

 

そんなときには、

「いまから先生の前で練習してみよっか〜。

『プリントなんかやりたくありません!』って

3回続けて言ってごらん!はいどうぞ!」

と提案をすることもあります。 笑

 

でも実は、寺子屋塾で採用している

〝セルフラーニング〟という学び方においては、

学習がうまく進まなかったり、

「やりたくない」気持ちになったりしたときが、

とっても大事なんですね。

 

何が自分を「やりたくない」という気持ちに

させているのか、

「やりたくない」という気持ちが

いったいどこから出てくるのか・・・

 

自分という人間をつぶさに観察することで、

いま置かれた状況を客観的に捉えられるし、

本当はどうしたいのか、

本当はどうありたいのか、

自分の〝本心〟を知ることのできる、

絶好のチャンス!だからです。

 

なのに、「やりたくない」なんておもう自分は

ダメな奴なんだと否定したり、

「やりたくない」という感情を押し込めたり、

こういう勉強は自分には向いてないとか、

コツコツやるのは好きじゃないとか、

開き直って諦めたり、

うやむやにしてしまうことが

少なくないですよね〜

 

こういう、うまくいかないときや、

「やりたくない」気持ちが起きたときこそ、

自分の考えとか判断とか評価とかを

ちょっと脇に置いて、

しっかり自分を観察して、

そういう自分の存在をそのまま認めることが

できるかどうかが大事なんです。

 

当たり前のことですが、

人間、やりたいことばかりやって

生きているわけではありませんから、

たとえば、自分がやりたくないことであっても、

しなければいけないことは、たくさんあります。

 

もし、「やりたいからやる、

やりたくなければやらない」であれば、

そのときの気分というか、やる気に

ふりまわされているだけだし、

「やりたいか、やりたくないか」ということと

「やるか、やらないか」は、

別次元のことなんですね。

 

「好き」とか「嫌い」とか、

「向いている」とか「向いていない」とか

いうのも別次元です。

 

あることが、自分には向いていないからといって、

あることが、自分には才能がないからといって

あることが、自分は嫌いだからといって、

それが、しなくていい理由にはなりませんし、

こういうときこそ、

自分の都合を持ち出すんじゃなくて、

自分の本心を問うことが大事なんじゃないかと。

 

どんなに向いていないことだって、

それが、自分のできるようになりたいことなら、

それが自分の本心であるのなら、

その本心に素直にしたがって、

諦めずやり続けようとすればいいだけなので。
 

つまり、「やりたくない」気持ちのときにこそ、

「やりたいか、やりたくないか」ということと

「やるか、やらないか」を

切り離す練習ができるし、

「やりたくない」という気持ちのまま

やろうとすればいいわけなので。

 


・・・とはいえ、こういう話って

なかなか伝わりにくいんですよね。

 

まあ、理屈はともかく、

とにかくやってみることが大切なので、

気になった方は、お気軽にお問い合わせください。
 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。