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もし、中村教室の本棚から1冊だけ選ぶとすれば?

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もし、中村教室の本棚から1冊だけ選ぶとすれば?

もし、中村教室の本棚から1冊だけ選ぶとすれば?

2022/04/15

今日は4/15なので、今までの流れからすると、

4月前半の記事一覧を投稿する日なんですが、

年度も改まったこのタイミングということもあり、

今後は記事一覧を投稿するのを

今まで月2回のインターバルだったのを変更し、

月1回月末に投稿するようにしました。

よって、4月の記事一覧は

4/30に一ヶ月分まとめて投稿しますので、

よろしくお願い致します。

 

さて、今日は金曜なので、

読書関連カテゴリーの話題を。

 

2013年の春、山本茜さんが主宰する

にんげん図書館の企画「ひとライブラリー」で、

ゲストスピーカーとして声をかけてもらい、

お話をさせて戴いたことがありました。

 

桑名駅前にあった知人のスペースをお借りして

教室を開いていた頃のことなんですが、

どんな様子だったか、

そのときのイベント開催レポートがあるので、

こちらの記事をご覧下さい。


その際、茜さんから求められたことは、

「あきのすけさんのこれまでの人生のなかで

 出会ってきた本について語って欲しい」

ということだけで、

本を何冊、どのようにセレクトするか等、

その他のことは、概ねわたしに任されていました。

 

最初そのように提案を受けたときには、

「10冊ぐらいに収まるかな」とおもったんですが、

いざ本を選び出してみると

「あの本も落とせない、この本も・・・ん~困った!」

と欲張りなわたしの性格が次々と顔を出してきて、

結局10冊どころか、段ボールに2箱分

100冊近くになってしまったのです。(^_^;)

 

わたしの場合、小中学生の頃は

それほど本好き人間ではなく

本をたくさん読むようになったのは

高校生になった頃からでしたが、

そのとき56歳だったわたしにしてみれば、

高校生になったときを基点に考えても、

40年という長い期間になります。

 

出会った年代とか、ジャンルとか、

中身の幅と深さとか、

結局セレクトするときのモノサシは一つでなく、

1冊1冊に固有の価値があって

単純に比較できないわけです。


さて、それで今日の本題です。

 

2015年秋に中村教室を開いてからは、

わたしの蔵書の7〜8割を

そこに置くようにしているので、

数えたことはないんですが、

かなりの冊数の本が置いてあります。

 

この記事など、大切だとおもえる本を

1日1冊ずつ選んでFacebookに投稿することを

1年間続けたときの365冊のリストを

紹介したこともありました。

 

それで、中村教室を訪ねて下さったお客さまから、

「もし、この中から1冊だけを選ぶとするなら、

 井上さんはどの本を選びますか?」

という質問をこれまで何人かの人から頂いたんですが、

いつもわたしの答は決まっていて、

「そうですねぇ、1冊だけなら『歎異抄』ですかねぇ」

 

薄い本なので1時間もあれば読めてしまいますし、

高校時代に一度読んだもののまったく理解できず

父母を相次いで亡くした36歳のとき、

ようやく書かれている言葉の一つひとつが

深く染み渡るようになり、

出会い直しをしたこの1冊・・・


それにしても、なぜ『歎異抄』なのか・・・

そうおもわれる方はきっと少なくないことでしょう。

 

でも、もしわたしがその理由を

簡単に語れるのであれば、

数多ある書物の中から

この1冊だけを選んだことと矛盾し、

この本のはかりがたい、かけがえのない大きな価値を、

貶めることにもなってしまうのではないかと。

 

よって、なぜ『歎異抄』なのか、とおもわれる方には、

まずは読んでみていただきたい、

わからなくてもくりかえしくりかえし

読んでいただきたい、としか言いようがありません。

 

失意の時にも元気づけてくれる温かさとともに、

人間の弱さを自覚し、

自分の至らなさや愚かさを戒めてくれる

厳しさをもった、

人間・親鸞を近くに感じさせてくれる1冊とだけ

書いておくことにします。

 

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