寺子屋塾

起業のポイント・その7「〝転原自在〟ということ」

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起業のポイント・その7「〝転原自在〟ということ」(最終回)

起業のポイント・その7「〝転原自在〟ということ」(最終回)

2022/09/22

木曜はマネジメント関連の記事を投稿しています。

 

今年は寺子屋塾を起業して28年目なんですが、

起業前、起業後にわたしが行ったことの中で、

こうして28年間継続できている要因は何だったのか、

わたし自身が重要だったとおもうポイントについて

ふりかえりながら整理してきました。

 

ただ、わたしが起業したのは28年も前のことで、

今とは随分状況が異なりますから、

わたしのようにやれば

起業が上手く行くということを

言いたいわけではなく、

事業を興すとはどういうことか、

経営とはどういうことかについて

考えるヒントにして頂ければ幸いです。

 

この記事は8/11から書き始めているので、

今日はその7回目となるんですが、

28年間という長い年月にわたることだと

書きたいことはいくらでも出て来てしまうので、

一応今回で区切りにしようとおもっています。

 

前編までの6記事を未読の方は、

まずそちらから先にご覧下さい。

 

その1「自前の情報メディアをもつ」
その2「やりっ放しにせず総括し記録を残す」
その3「ひとりだけでやらない」

その4「未来デザイン考程とトータルゲーム」

その5「適切なサイズの問いを立てる」
その6「出会ってもらえるきっかけづくり」

 

また、9/13に投稿した記事では、

起業して3年経過した時点で書いた原稿

「一人ひとりが未来の創造者」を

紹介したんですが、この原稿の内容は、

前記6回分の記事内容とつながりがあるので、

未読の方は、これをご覧になった上で

以下の文章をお読み頂けると助かります。

 

今日の記事では、これまで書いてきた記事を

すべてふりかえって、そのポイントをさらに整理し、

関連する記事も紹介するなど、より集約度を高くして、

7回全部を通しての総括としたいんですが、

さてさて、そのように上手く運びますかどうか。。

 

 

その1「自前の情報メディアをもつ」では

その前段階でわたしの師匠のひとりから聞いた話、

 

「できるだけ多くの人にじかに会って、

自分が起業構想を話し、忌憚のない意見を請う。

起業したらその人たちにお礼の手紙を書いて、

自分が起業したことを伝え応援、協力を仰ぐ」

 

というのは、ほぼ起業する仕事の内容を問わず

有効だとおもいます。

 

わたしの場合、起業前に直接話を聞いてもらった人は

10名ほどでしたが、そのうちのお一人から、

定期購読料を頂いて紙媒体のニュースレターを

月刊で発刊するというアイデアを頂き、

150名の方がそれを定期購読して下さったので、

結果的に100名ほどの人にじかに話すくらいの

効果はあったんじゃないかと。

 

情報というのはブーメランのような性質があり、

自分からどんどん発信すると、向こうからも

どんどん入ってくるんですね。

 

そうして入ってきた情報をニュースレターに編集して、

また発信するということを丁寧に継続していくことで、

情報循環のしくみができていきます。

 

また、遠隔地であっても面白そうなイベントには、

なるべくフットワークを軽くして

自分から出かけていくようにしてました。

 

そういうイベントでは必ず面白い人、

自分と波長が合いそうな人と出会いますから、

そうしたイベントや出会った人のことを記事に書いて

またまわりに発信する・・っていう風にやっていくと、

自分のいる場所にも求心力が生まれたのか、

情報だけでなく、珍しいモノが集まって来たり、

逆にわたしのことを訪ねてきて下さるように

次第になっていきましたから。

 

情報メディアというと、ニュースレターとか

インターネットとかをイメージされる人が

多いでしょうが、それ以前に、

自分という人間が一番モトになる情報メディアなんだ

という自覚を持てるかどうかですね。

 

その2「やりっ放しにせず総括し記録を残す」 では

講演録「教えない教育・治さない医療」が

自費出版ながら約3,000部売れたということも

とても大きな成果でしたが、そのことによって、

最後に書いた、何かが一区切りついたら

必ずそれをふりかえって記録に残しておく姿勢が

自然に身に付いていったことがポイントでした。

 

その3「ひとりだけでやらない」 では、

何かと何かをセットにして考える姿勢が重要!です。

 

最後にシェアした響月ケシーさんの記事

オススメできる内容ですが、

「対幻想」の発想、考え方が理解できるかどうかが

本当に大事なポイントだと実感しているので、

『共同幻想論』にぜひチャレンジ!を。

 

9/12に書いたこちらの記事で紹介したように、

吉本隆明さんの『共同幻想論』という書物は、

起業とか経営というテーマにすぐ役立つような

ノウハウが書かれているわけではありません。

 

でも、人間の社会の基本原理や本質に触れていて、

枝葉末節なことにとらわれず、大局観というか、

大きくものごとを捉える俯瞰力が育ちますから、

読み解くのはとてもタイヘンですが、

たとえ10年、20年、30年かかっても

読み解く価値のあるものだとおもいますので。

 

その4「未来デザイン考程とトータルゲーム」 では、

この2つの学習ツールをわたし自身が繰り返し

体験する中で磨かれた力は何であったか、

それをひとことで言うなら「観察力」となるでしょう。

 

観察力というテーマでは他にも記事を書いているので、

こちらの記事なども参考にしてください。

 

未来デザイン考程に類似する考え方という点では、

シャイン博士のプロセスコンサルテーション

参考になります。

 

その5「適切なサイズの問いを立てる」 では、

終盤に書いたことなんですが、

自分が何を価値あるモノと考えるかを明確にし、

価値を生み出すしくみづくりが重要です。

 

とはいえ、適切なサイズの問いがすぐには

立てられるようにはなりませんから、

自ら問いを立てる鍛錬を

日常のなかで地道に繰り返すしかありません。

 

結局、基本はインタビューゲームなんですね。

 

こちらの記事で紹介した、

細谷功さんや宮野公樹さんの本もオススメです。

 

その6「出会ってもらえるきっかけづくり」 では、

わたしという人間やわたしの仕事と

出会ってもらうきっかけを、

いかにつくるかという話を書いたんですが、

らくだメソッドのキャッチフレーズを借りて言うなら、

「押しつけない、強制しない、命令しない」営業、

普及、拡大、啓蒙ばかりに走らない姿勢です。

 

 

さて、この記事もいよいよ最後の総括になりました。

 

これまで6回にわたって書いてきた

文章内容をすべて総括した言葉が

タイトルに記した〝転原自在〟です。

 

そしてこの言葉は、非常に抽象度の高いものですが、

当塾で提供している学習ツール

「らくだメソッド」「インタビューゲーム」

「未来デザイン考程」「トータルゲーム」で

学習を続けて行くことによって、

どんな姿勢が培われてゆくのかについて、

大きくみて端的に示したものでもあります。

 

この「転原」という言葉は、

物事の成り行きを転換するもと、要所という

意味なんですが、

未来デザイン考程の土台であるIST適動設計の開発者

大和信春さんが作られた造語なので、

辞書には載っていません。

 

たとえば、何かの問題が生じたとしましょう。

その問題がなぜ起きたか、原因が必ずありますから、

 原因→原因→原因→原因→原因→原因 という風に

その原因のまた原因を一つひとつ丁寧にたどって

さらに深堀りしていったとき、

最初の原因を「直接転原」、

途中にある複数の原因を「間接転原」

そして最終的にたどり着く原因を

「初期転原」と言っています。

 

結局、「こんな結果になったのはアイツが悪い!」

というふうに、問題の原因を外側に探す思考からは

こういう発想は生まれないのですが、

かと言って、問題の原因すべてを

自分一人で担おうとするのにも無理がありますから、

その「初期転原」を動かすカギを握っているのが

他でもない自分自身であると発想できると

総ての問題という訳にはいかないかもしれませんが、

大抵の問題は解決に向かう手がかりが見えてきます。

 

問題→ 直接転原→間接転原→間接転原→間接転原

  →間接転原………間接転原→初期転原→ 自分

 

つまり、「転原自在」とは、

どんなに苦しい窮地に立たされることがあっても、

それを「仕方ない!」と簡単にあきらめたり、

自分を正当化したりするのではなく、

すべて物事の成り行きは

最終的には自分自身の手に委ねられていて、

自分の発想や行動次第でどうにでもなるという姿勢で

日々を生きるということなんですが。

 

そして、「転原自在」という言葉が示唆している

もうひとつ大事なことは、

問題の解決策は大抵の場合ひとつではないので、

唯一無二の正解を探そうとする姿勢ではなく、

自分自身、自分の内側をよく見て、

自分にしかできない自分ならではの固有のやり方、

自分を活かすやり方を工夫してみることです。

 

この想いをわたしなりに噛み砕いて

〝セルフデザインスクール〟という言葉で表し、

寺子屋塾のコンセプトとしました。

 

「転原自在」については、

大和信春さんの『和の実学』『心の自立』

詳しく書かれていますので、

関心を持たれた方はぜひご覧になってみて下さい。

 

ふつうの書店には置いていない本ですが、

いずれも中村教室に在庫あります。

 

わたしは『和の実学』を起業前に手に入れて読み、

自分が考えていることが

あながち的外れなことではないと

背中を押してもらった気持ちになりましたし、

とくに、これから起業しようという人であれば、

ためになるコトが諸々書かれているんでオススメです。

 

 

さいごに、「転原自在」にとても近い言葉が、

TVドラマ「逃げ恥」第8話に出て来た、

ガッキーが演じた森山みくりの台詞にあるので、

それを紹介することで、長くなった記事の

最後を締めくくることにしましょう。

 

誰かを誠実に愛し続けることは、

ものすごく大変なことなのかもしれない。

人の気持ちは変えられないけれど、
人生のハンドルを握るのは自分自身!

 

 

長い記事を最後までお読み下さり

有り難うございました。<(_ _)>

 

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