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「基礎」と「基本」の違い

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「基礎」と「基本」の違い

「基礎」と「基本」の違い

2022/10/29

土曜はらくだメソッド関連、塾生関連の記事を

投稿しています。

 

らくだメソッドは、計算問題が主体の

プリント教材なんですが、ときどき

「これをやっていて、文章題は大丈夫なんですか?」と

聞かれることがあります。

 

「計算問題は基本で、文章問題は応用」

と考える人が少なくないような気がするんですが、

そう考える背景に、

「計算問題は易しく、文章問題は難しい」という

おもい込みがあるんじゃないかと。

 

でも、たとえば、先般書いた

闇雲に数こなせばいいってものじゃない

という記事で紹介した「2けたのわり算」が

まさにそうで、計算であっても難しい問題はあるし、

文章題であってもパターンさえ覚えてしまえば

難しくない問題があるからです。

 

 

文章問題を読み解くために必要な国語の力は、

算数の学力とはまた別の話で、

それらを一緒にして考えようとする姿勢が

混乱のモトになってるようにおもいます。

 

また、「計算問題を解くことだけでは、考える力は

つかないのでは?」という疑問もありますね。

 

これについては、そもそも〝考える力〟についての

定義が曖昧だとおもっているので、

その人がどういう力のことを

〝考える力〟と言われているかを

確認するようにします。

 

そのうえで、「わたしは多くの人が〝考える力〟と

言っているのは、本来の意味での〝考える力〟でなく、

同じことでいつまでも悩み続けたり、

頭でっかちになって囚われたりしていることを

指しているようにおもうので、

〝こんなプリントやって何になるんだ!〟とか、

アレコレ余計なことを考えずに

目の前の課題にスッと向かえることの方が

よっぽど大切じゃないかとおもっているんですが。

皆さんが言われる意味でいうなら、

このプリントの問題を解くことは

〝考えない練習〟といえるかもしれません」と。


さてそれで、「別々のものを一緒にしてしまうことが

混乱のモト」という話からおもい出したのは、

「基礎」と「基本」についての話です。

 

今日はこの「基礎」と「基本」の違いについて、

わたし自身のための覚え書きのつもりで

整理しておこうとおもって書きはじめました。

 

わたし自身も「やっぱり物事の基礎基本が大事」

という言葉を使ったことがありますし、

ついついつい一緒にして語ってしまいがちな

この「基礎」と「基本」なんですが、

意味が重なる部分はあっても、

よくよく考えてみるとこの2つは別の概念で、

一緒くたにしてしまう姿勢は

よくないなぁということをおもったからです。

 

同じようなことをおもった人は

やはりいらっしゃるようで、

ネットを検索したら、いろいろ記事がヒットしました。

 

それで、こちらのブログ記事などを参考に、

わたしなりに「基礎」と「基本」の違いを

整理してみた次第です。

 

基礎と基本

① 基礎は知識・技能、基本は認識・価値観。
② 基礎は身につけるもの、基本は確認していくもの。
③ 基礎は鍛錬により習熟していくもの、

  基本は思考し合意するもの。
④ 基礎は理屈抜きで教えられるが、

    基本は検討・対話のプロセスが必要。
⑤ 基礎は認識や価値観を培う土台にあたり、

    基本は基礎の上に立つ応用。
 よって獲得した基礎は、次の学習の基本になるので、

   基礎と基本は入れ子の関係にあると言える。

 

例:基礎:4×5=20
     長方形の面積=縦の長さ×横の長さ
  基本:ある長方形の縦が4cmで横が5cmであれば
     その面積は4cm×5cm=20㎠

  この基本を理解し、応用することで
  平行四辺形や台形の面積も求めることも可能。
  言い換えれば、長方形の面積を求める学習は、
  平行四辺形や台形の面積を求める基礎学習といえる

 

旧ブログで2015.12.22に書いたこちらの記事

 リライトしました

 

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