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自分で決めて自分でやるセルフラーニングの意義とは?

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自分で決めて自分でやるセルフラーニングの意義とは?

自分で決めて自分でやるセルフラーニングの意義とは?

2023/01/07

多くの人にとって「学習」とは
親や先生から強制されやらされるもので、
すべて自分で選んで
自分の意志で学習してきたという人は
ほとんどいないことでしょう。

 

でも、だからこそ
他者から強制される学習ではなく、
1日1枚プリントをやることを
自分の意志で決めて自分で行う
セルフラーニングの意義があるのです。
 
つまり、1枚のプリントをやることを
自分の意志で決め、
アタリマエの日課として意識してなければ、
できなかった現実に突き当たったときに、
できなかった自分に対して
「どうしてできなかったんだろう?」という
〝問い〟は浮かばないし、
〝できない自覚〟は生まれません。

 

自分で決めたことが
決めたとおりに実行できるのなら
だれも苦労しませんから。

 

でも、自分でどう決めて、
その決めたことが実際やってみてどうだったか、
それがズレるからこそ、
アタマでわかってさえいれば
できるようになるということが
真実ではなくおもいこみにすぎないと
気づくことができるんです。

 

アタマで考えたことやわかっていることと
カラダですることのつながりを意識するためにも、
この〝できない自覚〟ほど
大事なものはないんですが、
多くの人が、〝できない〟ことに対し
過去に形作られたネガティブなイメージを
勝手に重ね合わせてしまって、
いまの自分から眼を反らしてしまうんです。
 
でも、いまの自分ができないことを
ちゃんと自覚しさえすれば
自ずと〝できる〟に向かって行けるので、
本来、目的などなくても全然かまわないんです。

 

それなのに、目的を未来に設定することで、
その目的にとらわれてしまい、
その目的こそが現状を覆い隠し
いま取り組むべき課題を未来に先送りし、
いま自分が行動することを
妨げる障壁になっていることに
なかなか気づけないんですね。
 
それに、〝毎日プリントがやれている〟状態は、
結果として後から言えることであっても、
「いま、ここ」においては
実現することができないことで、
「毎日プリントをする」ことは
本来、目的にはなり得ないことなんです。
 
つまり、目の前にあるプリントを
1日1枚やることを前提とすることと、
〝毎日プリントをやる〟を
目的にすることの違いとは、
「プリントができている」という状態を、
いま、ここにある〝現在〟に置こうとしているか、
まだやってきていない
〝未来〟に置こうとしているかの違いなんです。
 
だから、「毎日プリントをやる」ことを
未来に実現すべき目的として掲げるということは、
「毎日プリントがやれていない」現状を
自分が無条件に肯定してしまっていることに
たいていは無自覚なんですね。
 
でも、わたしたちが生きているのは
いま、この瞬間であって
未来ではありません。
 
1年後には1年後がいまであり、
10年後には10年後がいまであり、
生きているのは常に〝いま〟なのです。
 
「毎日プリントをやること」は
目的でなくあくまで手段なのですから。

 
自分は何も分かってない、
自分には見えていない大事なことが
まだまだたくさんあると自覚しながら、
いまの自分に見えていない自分を見るために、
自分の知らなかった自分を知るために、
目の前にある1枚のプリントを
坦々とやり続けることに
チャレンジしてみることですね。(2023.1.7)

 

COMMENT:

自分の中に葛藤があるときには、

他者から押しつけられインストールされた価値観と

本来の自分の価値観とが

拮抗していることがすくなくありません。

でも、その葛藤の原因に気づくのは

易しくない課題で

だからこそ、セルフラーニングの意義があるように

感じているんですが、

そのことを詞にしてみました。

 


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