教えたいことがない人に「教えない教育」はできない（つぶやき考現学 No.17）
2023/03/29
「教えない教育」では
「押しつけない」姿勢を
大切に考えてはいますが、
「押しつけること」自体を
否定しているわけではなく、
何も教えていないわけでもありません。
自分のなかに教えたいことがあるなら、
相手に一所懸命伝えようとする姿勢が
大切なのは言うまでもないことです。
でも、過ぎたるは及ばざるが如しで、
一所懸命伝えようとするがあまり、
教えたいことを、相手の人が
「押しつけられた」と感じてしまったら、
何も伝わらなくなってしまいます。
「教えない教育」とは、相手が
「押しつけられた」と感じられないように
一方的に教えようとすることを止めて
伝え方やタイミングなどを
工夫する教育なのです。
だから、「教えない教育」は、
相手に「教えたいこと」すなわち
「押しつけたいこと」がない人には、
できない教育なのです。(1999.3.8）
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.17
※冒頭の画像は3/23にいなべ市農業公園で撮影
COMMENT：
「教えない教育」というのは、
誤解を招きやすい表現ではあるんですが、
「教えること＝教育」であるという常識を
問い直すインパクトもあり、
「え、どういうこと？」という問いが
相手の頭に浮かべば、
そこからコミュニケーションを
始めることができるのです。
2022年8月に書いた記事
も参考にしてください。
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