2024年4月度の易経実践ふりかえり
2024/05/02
月が改まったので、
恒例の易経実践ふりかえり記事、4月度です。
記事の終わりには
5月度の易経初級講座の案内も載せました。
前回3/1に投稿した
先月3月度のふりかえり記事は
こちらからご覧下さい。
2024年に入ってからは、
ふりかえり記事の内容、形態をリニューアルし、
その月に得た月筮の卦辞爻辞の解釈と大意を
わたしのコメントも含めて記しています。
日々の日筮の卦象変遷については
冒頭の画像1枚に収め、
日筮に対する自分なりの占断コメントを
1〜2行、40文字程度の分量で端的に記し
それを1ヶ月分一覧化する形にしました。
日筮を立てることを日課にし始めたのが
2016年元旦のことだったので、
これで8年余になります。
最初は64卦の卦辞爻辞、解説などを読んでも
チンプンカンプンで全くわからなかったんですが、
一昨年から月1ペースで
稲地さんの易経講座が始まり、
日々教室でも易経の話題で対話するようになり、
格段に学習の進み具合が早まりました。
64卦も一つひとつを単独で覚えようとするのは
あまり効果的でなく、
たとえば、41.山沢損と42.風雷益
奇数卦と偶数卦の前後をセットにして、
対の意味を探るようにしたり、
09.風天小畜と26.山天大畜
28.沢風大過と62.雷山小過のように、
近い意味の卦をひとまとめにするなどです。
卦辞に書いてある内容も、
6つの爻をひとまとまりのものとして
物語のように捉えるとか、
卦の意味をふまえた上で、
爻の位置、応爻比爻の有無、正位か不正か
などの関連事項も加味すると、
なぜそのような内容になっているのかが
読めてくることが少なくありません。
爻辞卦辞の読解はまだまだ
ガイド無しでは難しいのですが、
それでも卦辞爻辞をもとに、
日筮にわたしなりに占断コメントを書くことは
これからも続けていくつもりです。
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4月の月筮:火地晉の九四
月筮方針:火山旅の九四
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4月が始まった時点での占断コメント
3月の月筮・節六三から4月は晉九四へ変わったものの厳しい卦爻が続いています。火地晉は「進む」意味で昼間の卦ですが、内卦は坤で全て陰爻、明るさはあっても気分だけで力強さがありません。方針が火山旅(晉卦六三が陽転)の九四なので、「明るさを頼りに進もうとするが、まだ本調子でないので道中は心細く、まわりに利用されないよう気をつけよ」と解しました。
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[卦辞、読み下し文、かな文、直訳、大意]
晉(しん)は、康侯(こうこう)用(もっ)て馬(うま)を錫(たてまつ)ること藩庶(はんしょ)たり。晝日(ちゅうじつ)に三(み)たび接(まじ)わる。
しんは、こうこうもってうまをたてまつることはんしょたり。ちゅうじつにみたびまじわる。
火地晉の時、康侯がその功績により多くの馬を賜わり、一日に三回も接見を許される。
「晉」は進むこと。「康侯」は国を治める諸侯。「藩庶」は多いこと。「晝日」は日中のこと。この卦は、外卦が「火(離)」、内卦が「地(坤)」ですから、地上に太陽が昇り進む昼間の明るい状態を表しています。また、沢山の馬を賜り、日中三度も王に接見が許されるということから、運気も地位も活力を得て勢いよく上昇する時。すべての状況が整いつつあり、積極的に打って出てこのチャンスを活かしましょう。ただし、外見は良くても内部に問題を抱えていることがあり、当然のことながら、どんな幸運状態も永遠に続くわけではなく、下降したときに備え、周囲とよい関係を築く努力も忘れないように。
[爻辞、読み下し文、かな文、直訳、大意]
晉如。鼫鼠。貞厲。
晉如(しんじょ)たる鼫鼠(せきそ)。貞(ただし)けれど厲(あやう)し。
しんじょたるせきそ。ただしけれどあやうし。
大ねずみのように貧欲に進む。貞正にしていても危うい。
「晉如」は進むこと。「鼫鼠」は大きな鼠のこと。偉大な明德を備えた天子に、柔順な臣下が従う晉の時にあって、九四は君主と臣下の間を隔てようとする不心得者です。欲にかられて動き、不正や腐敗の渦中に置かれる時です。欲を捨てて退き、身の安全を図ること。
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【日筮】
4/1(月) 35.火地晉の六五
・気苦労は多くても、
損得を考えずにおもいきって進むこと。
4/2(火) 04.山水蒙の六三
・節操なく身を破る恐れあり。目先を追いすぎず、
心をしっかり持って身を守ること。
4/3(水) 58.兌為沢の九二
・自分より相手を喜ばすことを心がけよう。
相手に期待せず誠実にコトに当たれ。
4/4(木) 43.沢天夬の九三
・いろいろ問題があっても困難を受け入れる
気持ちをもち、急がずに慎重に対処すること
4/5(金) 17.沢雷随の上六
・自分の行く道に専念する覚悟を決め、
人をアテにせず現状維持に努めること。
4/6(土) 01.乾為天の初九
・機が熟していないので観察と準備に徹し、
決断と行動はすべて見送ること。
4/7(日) 02.坤為地の六二
・自分に合ったやり方で着実に成果が得られるとき、
チャンスを逃さないように。
4/8(月) 29.坎為水の初六
・何事も上手く行かないが時を待つしか無い。
目標まで見失わず現状維持に努めよう。
4/9(火) 54.雷沢帰妹の初九
・まだ力を発揮できない運気にあるので、
自分の長所短所を自覚しながらゆっくりやること。
4/10(水) 53.風山漸の初六
・まずできるところから一歩を踏み出し、
自分のペースを守って急がないこと。
4/11(木) 02.坤為地の初六
・与えられた条件を活かし、まわりの声をよく聞き、
ゆっくり地味に取り組むこと。
4/12(金) 38.火沢睽の六五
・原則おもったようにやって良い。ただし時間は
かかるので、大きなことは見送ったほうが賢明。
4/13(土) 11.地天泰の九二
・長期展望に立って現状を刷新するとき。
本質を見失わず安易な方に流されないように。
4/14(日) 36.地火明夷の六五
・軽挙妄動せず現状維持に努め、焦らずに待とう。
自分の信念や洞察を見失わないように。
4/15(月) 30.離為火の九三
・付いて離れるは世の常。愚痴らず深追いせず
成り行き任せが賢明。現状を楽しむ余裕を。
4/16(火) 16.雷地豫の六五
・気になることを抱えて楽しもうとしても難しく、
これ以上ずるずる引きずらないのが賢明。
ただ、力が無いので無理しないこと。
4/17(水) 38.火沢睽の六五
・多少のゴタゴタはあっても大した問題ではない。
協力者とよく相談しながら解決に努めよう。
4/18(木) 51.震為雷の上六
・予期しないトラブルも一過性のもの。独断せずに
まわりの人の意見をよく聞き、動じないこと。
4/19(金) 61.風沢中孚の九二
・相手の条件をよく考え誠意をもって応えよう。
手順をしっかり踏んで間に人を入れないこと。
4/20(土) 33.天山遯の初六
・自分から動くと疑われるので深追いしない。
目算観測の過ちに注意しよう
4/21(日) 36.地火明夷の六二
・傷が浅いうちに迅速に関係の修復に努めよう。
後日に備え実力を蓄え、忍耐強く過ごすのが賢明
4/22(月) 13.天火同人の九四
・望むモノに無理があるので目線を下げよう。
自ら本分を悟りやり直して𠮷。
4/23(火) 07.地水師の六三
・力不足で無理が通らない。退いて時を待とう。
全体の状況を感じ取り、何が大事かよく考えよう。
4/24(水) 25.天雷无妄の初九
・起きたことはすべて必要なこと。時が熟すのを待て
成り行きに任せ自力だけで何とかしようとしない。
4/25(木) 57.巽為風の九三
・成り行きに任せても本心まで見失わないように。
上辺だけの謙りや優柔不断な姿勢は改めよう。
4/26(金) 27.山雷頤の六五
・すこし余裕ができたもののまだ養われる側にいる。
手に余る課題はまわりの力を借りるとよい
4/27(金) 26.山天大畜の九三
・大きな計画も実行段階に移してよいが、
まわりと相談しながら足元を固め慎重に進めること。
4/28(日) 16.雷地豫の六二
・タイミングを見計らってスピーディーに進めよう。
有頂天になりすぎると失敗しやすいので、
余計な手出しは禁物。
4/29(月) 03.水雷屯の九五
・力を発揮するのが難しいとき。時間がかかっても
小さなことを少しずつできることをしよう。
4/30(火) 41.山沢損の上九
・運気盛大であっても、まわりと分かち合うこと、
全体の循環を意識することを忘れないように
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【2024年の運勢】
年筮本卦:風雷益の六四
方針:水火既済の六四
健康運;地水師の初六
仕事運:天山遯の九三
家庭運:地雷復の六五
金銭運:沢雷随の初九
交際運:水火既済九五
不慮運:水風井の初六
前年比:火地晉の六五
※詳細コメントは次のページを参照ください
https://terakoya-juku.com/blog/detail/20240121/
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1月の月筮:水山蹇の九五 方針:雷火豊の上六
2月の月筮:雷風恆の初六 方針:沢風大過の上六
3月の月筮:水沢節の六三 方針:地雷復の上六
4月の月筮:火地晉の九四 方針:火山旅の九四
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5月の易経初級講座は
5/12(日)14〜16時に開催
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易の基礎ルールを学び、
易経・易占に親しむための講座です。
易経を少しずつ読んでいきます。
初級講座が始まって丸2年、
一巡できるまで残り約1年となりました。
実際に易を立てて得た占例を持ち寄って
検討する時間と、64卦の一つひとつを
解説書に沿って学ぶ時間の2部構成です。
皆で占例を検討するのは何より楽しいですし、
直観も湧きやすく理解も進みやすいのです❣️
易の解説は上経が終了し、下経に入っていて、
次回は40.雷水解、41.山沢損を予定。
下経も坦々と丁寧に読み込んで行きたいと思います。
易の神様は笑って見守って下さっているでしょう🤗
易は身につければ一生の宝物です。
ご参加お待ちしております♪
【参加費】3000円(塾生)
5000円(塾生以外の方)
✳︎易の資料代(上経・下経分に分けてそれぞれ2000円)あり
会場は寺子屋塾 中村教室です。
Facebookイベントページはこちらから。
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●2021.9.1~2023.12.31記事タイトル一覧は
こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ
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☆寺子屋塾に関連するイベントのご案内☆
5/3(金・祝) 寺子屋デイ2024① →満員御礼
5/12(日) 第26回経営ゲーム塾Bコース
6/16(日) インタビューゲーム4hセッション