寺子屋塾

「自分の頭で考える」ってどういうことですか?

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「自分の頭で考える」ってどういうことですか?

「自分の頭で考える」ってどういうことですか?

2023/10/29

今日は本の紹介です。

10/26に投稿したハンナ・アーレントの記事と、

10/27に投稿したX(旧twitter)リポスト記事

読んで下さったある人から、

「わたしは流されやすいというか、

 人の意見にすぐに同調してしまったり、

 自分で判断するのを避けたりするところがあり、

 なかなかなくなりません。

 そのため、井上さんが書かれていた

 〝自分の頭で考える〟って、

 なかなかできないんですが、

 〝自分の頭だけで考えない〟って言葉も

 正直よくわかりませんでした。

 何か参考になるような本ってありますか?」

と聞かれました。

 
そのときわたしが話した内容の概略を

整理して書くと次のとおりです。

 

「わたし自身もそうでしたが、

 自分の頭で考えるにはどうしたらいいかを

 学校で習った覚えはありませんし、

 そもそも、考えるということが

 どういうことなのかと問うたとき、

 いろんな見方や方法があるのも事実です。

 

 寺子屋塾には、

 未来デザイン考程というプログラムがあるので、

 それをやってみると

 イメージが掴めるかもしれませんが、

 (毎月1回、休日にやっていて11月は11日)

 すぐそれが使えるようになる人は稀で、

 何度も何度も繰り返し鍛錬しながら

 身につけるものだと捉えています。

 ひとつは、〝問いを立てる〟練習を

 日頃から実践することですね。

 

 寺子屋デイでいつもやっている

 インタビューゲームには3つのルールがあり

 寺子屋塾ではそれをそのまま、

 教室でのルールにしているんですが、

 「何を聞いてもイイ」を挙げているのは、

 だいたい皆さん、自分で考えるべき問いを

 人に聞こうとしてしまい、

 人に聞けばすぐに解決するような問いを

 自分で考えようとしてしまうからで、

 まずはそれを識別するところからです。

 

 わたし自身も、そのことに気付いたのは、

 30代の半ばくらいの頃で、

 最初からうまく聞けるような人なんて

 ほとんどいませんから、とにかく

 日々の生活の中で練習を重ねていくことでしょう。

 

 らくだメソッドも、やっているうちに

 自分の課題がいろいろ見えてくるので、

 問いが浮かびやすいでしょうし、

 わたしが書いているブログ記事も

 簡単にすぐ理解できるような話を

 書いていませんから、

 今日、このように質問してもらったように、

 問いを立てる練習に使ってもらえばいいので。

 

 それで、本の紹介なんですが、

 〝自分で考える〟ということはどういうことか、

 イメージするのに参考になる本として、

 苅谷剛彦さんの『知的複眼思考法』

 オススメできる1冊です。

 

 わたしの持っている本は単行本ですが、

 いまでは文庫化され手に入りやすくなりました。

 

 〝自分で考える〟ということを言い換えると、

 相対化できる視点を自分の中に

 つくっていくということで、

 正解を出そうとすることではないんですね。

 

 学生時代の癖で、正解を出そうとすることが

 考えることだと勘違いしている人も

 結構いるとおもいます。

 

 たとえば、寺子屋塾で実践している教育法を

 〝教えない教育〟という言い回しで

 説明することがあるんですが、

 論理的に考えると「教えない」と「教育」が

 矛盾しているように感じるでしょう?

 

 でも、教える教育はダメで、

 教えないやり方が正しいんだって

 言いたいんじゃないんです。

 

 教える教育を否定しているのではなく、

 「教えない」というスタイルの教育というか、

 教育を相対的に捉え、絶対化しないという意味では

 これも苅谷さんの本のタイトルにある

 「複眼思考」じゃないかとおもってるんです。

 

 車の運転にたとえると、

 「教える」ことをアクセルとすれば、

 「教えない」ことはブレーキであって

 アクセルとブレーキを両方使えないと

 車がうまく前に進まないように、

 両軸を行き来できるように使い分けることは、

 バランスをとりながら、

 関わり方の多様性を

 担保しようとする概念でもあるんですね。

 

 あと、〝自分の頭だけで考えない〟というのは、

 簡単にいえば、人と対話するということです。

 

 自分ひとりだけで考えていると、

 気がつかないうちに

 独りよがりになって行きますから、

 他者と言葉のキャッチボールをする時間が

 どうしても必要なんですね。

 

 梶谷真司さんの『考えるとはどういうことか』は、

 哲学対話の具体的なやり方が書いてありますし、

 わかりやすいとおもいます。

 

 二人で対話するということを、たとえるなら、

 「二人で言葉のキャッチボールをすることで

 一つの脳を使う」と言ったらわかりますか?

 

 わたしが場をつくるということを重視するのは、

 場そのものがひとつの脳のような機能を

 持つようになってくると、

 その場に関わる人たちの可能性が

 さまざまな形で拡がると感じているためなので。」

 

【参考記事】

そもそも〝考える〟ってどういうこと?

孫正義「考えても答が出ない時の一番の解決策は」(「今日の名言・その23」)

「考える」と「考へる」

「考える」と「悩む」を混同しない

 

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 11/3(金・祝) 寺子屋デイ2023②
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