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主知主義と主意主義について(その3)

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主知主義と主意主義について(その3)

主知主義と主意主義について(その3)

2023/12/26

昨日投稿した記事の続きです。

 

12/9に名古屋で行われた

【性や恋愛の「なぜ」を考える】

哲学対話イベントに参加したことについて、

レポートを4回にわたって書いてきた流れから、

その記事の前に書いてきた

為末さんの『熟達論』をめぐっての話との

関連性も意識しつつ、

なぜ、セルフラーニングの場を主宰するわたしが

二村ヒトシさんの著書に注目しているのか、

その理由について改めて確認しながら

経緯について書いています。

 

よって、これまでの文脈が見えないと、

たとえば今日の記事で

なぜ主意主義、主知主義について書いているのかが

わかりにくいでしょうから、

これまで10日ほど書いている記事に

未読のものがある方は、適宜アクセスください。

二村ヒトシさんの「性や恋愛を考える」哲学対話に行ってきました(その1)

人を変えようとするのが教育か?

二村ヒトシさんの「性や恋愛を考える」哲学対話に行ってきました(その2)

(その3)

(その4)

主知主義と主意主義について(『欲望会議 「超」ポリコレ宣言』より)

『なぜ愛』と『すべモテ』に出会ったきっかけ

「自分の頭で考える」とは「自分の頭だけで考えない」ということ

二村ヒトシさんと初めてお目にかかった時のことなど

読書会つんどくらぶで『なぜ愛』を読んだときのレポート

主知主義と主意主義について(その2)

 

 

さてそれで、まずは、

主知主義と主意主義についてのおさらいから。

 

主知主義とは、社会が良くなれば人は幸せになる

という考えかたのことでした。

 

世の中が悪いから自分は不幸である。

だから敵を設定し、そいつらをやっつけて

世の中を変えれば自分も幸せになれると

考えるわけです。


それに対して主意主義は、

社会が良いか悪いかと、個人の内面の幸不幸は

比例しないという考えかたのこと。

 

たしかに世の中に、正すべき悪は沢山あるし、

みんなが楽しく生きられるために

世の中のシステムは良くなったほうがいいけれど、

世の中が良くなれば、人は必ず幸せになれるのか

といえば、必ずしもそうではないと。


自分自身が内発的に変わらなければ、

世の中がどうあろうが、本人は幸せにはなれない、

ということでした。

 

『欲望会議 「超」ポリコレ宣言』での話が、

千葉さん、柴田さん、二村さんの三者は、

主意主義的な方向で考えようとされているけれども、

世の中的には主知主義的な考え方が

拡がってきている現状があるということは、

話の流れから理解できるとはおもいます。

 

ただ、この主知主義と主意主義の論争に

いまだ決着がついていないのは、

この両者が二律背反ではないというか、

グラデーションのある概念だからで、

観念次元の話というか、考え方の方向性にすぎず、

どちらが正しいかということを

事実レベルで証明しようとしても難しいわけですね。

 

それで、昨日は為末さんのblog記事

「自己責任論と社会責任論」なども紹介しながら

個人をとるか、はたまた社会をとるかという

二分法で考えるのではなく、

個人と社会がどのようにつながっているかを

考える必要があることや、

各々の適用範囲や使い方を意識する必要性などを

書いたつもりでした。

 

 

さて、今日の本題です。

 

いま日本の政治の世界では

自民党議員の裏金問題が世間を賑わしていますね。

 

経済界ではダイハツが不正問題が表面化して

タイヘンなことになっているんですが、

どうしてこういうことが起きてしまうのかを

主知主義と主意主義の話と絡めながら

考えてみたいとおもいます。

 

山口周さんが12/25にXに投稿されていたんですが、

「今後の日本では偽装や粉飾などの

コンプライアンス違反が続出するだろう」と

ご自身のブログで指摘されたのは、

2015年10月のこと。

 

なぜそのように考えたのか、その理由は

アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが

『菊と刀』で指摘していた、

日本に固有の「恥の文化>罪の文化」にあると。

 

この山口さんのX投稿記事内でもシェアされている

2019年に掲載された東洋経済記事が

とても参考になるので、読んでみてください。

「勤勉な国」日本で組織的不正が起こる根因 「アイヒマン実験」が教えてくれる教訓


哲学対話でよく取りあげられるテーマに、

「なぜ人を殺してはいけないのか?」があります。

 

この問いへの考え方を大きく二つに分けると、

法律で定められているからとか

まわりの人からどうおもわれるのかというような

自分の外側にあるモノサシをもとに考えるのか、

あるいは、自分の良心としてどうなのか

内側にあるモノサシに照らして考えるのか

という二つの方向があって、

それがそのまま、主知主義と主意主義に

つながっているようにおもうんですが。

 

この続きはまた明日に!

 

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