Evernote と Notion の違い
2026/10/06
Notionと類似したメモアプリに
Evernoteがあります。
Notion と Evernoteを比較したとき、
具体的にどこが違うのか、
これらのアプリを使ったことがない人にも
分かるように説明してみようかと。
一言でいうとEvernoteは、
何でもしまえて、あとから探せる電子ノートであり、
Notionは、
ノートも資料棚も予定表も、自分で組み立てられる
〝作業場〟だと言ってよいでしょう。
どちらもメモや資料を保存できますが、
違いがよく表れるのは、保存した情報を、
どのように整理して使うかです。
共通してできること
紙のノートには文章を書き、写真はアルバムに入れ、
資料はファイルに挟みますよね。
こうしたものを、スマートフォンやパソコンの中で
まとめて扱えるのが、これらのアプリです。
文章だけでなく、写真や資料、
インターネット上で見つけた情報等を
一緒に残せます。
ですから、どちらも単なる文字を書くメモ帳より、
できることが巾広い道具といえます。
Evernoteは「ノートと資料をしまう」という考え方
Evernoteの基本は、一つひとつの情報を
「ノート」にして「ノートブック」にまとめること。
たとえば、料理の情報を集めるなら、
「料理」というノートブックを作る。
「カレーのレシピ」「パンの作り方」を、
それぞれ一つのノートとして保存する。
「簡単」「和食」などの目印をつける。
必要になったら、言葉で検索して探す。
という使い方です。
この「目印」をアプリではタグと呼びますが、
紙の資料に「重要」「旅行」などの
付箋を貼るイメージです。
インターネットの記事をそのままノートとして
取り込んでしまう機能もあり、
見つけた情報を集め、分類して、
あとで取り出す使い方になじみます。
Notionは「情報の置き方や使い方を組み立てる」という考え方
Notionでも、普通のノートのように文章を書けます。
ただし、文章、写真、チェックリストなどを、
積み木のような部品として並べたり、
動かしたりできるのが特徴で、
Notionではこの部品を「ブロック」と呼びます。
さらに大きな特徴が、一つひとつのメモに
項目をつけて一覧として管理できることです。
料理の例なら、各レシピに、何分で作れるか
どんな材料を使うか、和食か洋食か
もう作ったことがあるか
といった項目をつけられます。
すると、「20分以内で作れるものだけを見る」
「まだ作っていない料理だけを並べる」
といったような使い方ができます。
この仕組みを情報処理の専門用語で
〝データベース〟と呼んでいます。
こうした言葉に慣れない人には、
なかなかイメージが湧かないかもしれませんが、
一覧表の各行を開くと詳しいノートが出てくる仕組み
と考えると分かりやすいでしょう。
一番具体的な違いは同じ情報の見せ方
たとえば、読書の記録をつける場合です。
Evernoteなら本ごとにノートを作り、
感想や気になった文章を保存します。
「読書」というノートブックにまとめたり、
著者名などのタグをつけたりして、
必要な記録を探します。
読書ノートを何冊も保管する感覚に近い使い方です。
Notionなら
本ごとの感想を残すだけでなく、
書名・著者・読了日・読書状況などを
項目にして管理でき
同じ記録を、別の形で表示できます。
一覧表にして、読んだ本を並べる。
カレンダーにして、いつ読み終えたかを見る。
カードの棚にして、「これから読む」「読んでいる」
「読み終えた」に分ける。
表示を変える度に記録をコピーするのではなく、
一つの記録を見る目的に合わせて並べ替えるのです。
これがNotionの大きな特徴です。
使い始めるときの感覚も異なる
これは優劣というより、道具の性格の違いです。
|
比べる点 |
Evernote |
Notion |
|---|---|---|
|
紙の道具にたとえると |
ノート+資料ファイル+検索できる書庫 |
ノート+管理台帳+予定表を組み合わせる作業場 |
|
基本の整理方法 |
ノートをノートブックにまとめ、目印をつける |
ページをまとめたり、項目つきの一覧を作ったりする |
|
なじみやすい使い方 |
とりあえず残して、必要なときに探す |
残した情報を、目的に合わせて整理・管理する |
|
初心者が迷いやすいところ |
どのノートブックに入れ、どんな目印をつけるか |
どんな項目や画面を作ると使いやすいか |
Evernoteは、用意されたノートと棚を使う感覚、
Notionは、自分に合う棚や台帳も作れる感覚です。
ただし、Notionでも最初から仕組みを作る必要はなく
まずは一枚のページに文章を書くだけで十分です。
「Evernoteは保存だけ、Notionは何でもできる」ではありません
「Evernoteは保存だけ、Notionは何でもできる」ではない
ここは誤解しないほうがよい点です。
Evernoteにもやることの管理、カレンダーとの連携、
共同編集などの機能があります。
したがって、Evernoteでは仕事の管理ができない、
という意味ではありません。
また、Notionの自由度の高さは便利な反面、
「どう整理しようか」と考える手間にもなります。
自由度が高いことが、必ずしも
すべての人にとって使いやすいとは限りません。
以上をまとめると、
Evernoteは、
メモや切り抜きをしまっておく「探せるノート棚」。
Notionは、そのノート棚に加えて、
一覧表や予定表も、自分の使い方に合わせて作れる
「道具」です。
選ぶ目安も、まずはシンプルです。
「忘れないように残して、あとで探したい」なら、
Evernoteがなじみやすい。
「残したものを一覧にして、
予定や進み具合まで管理したい」なら、
Notionの特徴が生きることでしょう。
「どちらが高性能か」と発想するよりも、
自分がしたいのは、主に〝保管〟なのか、
それとも〝整理して動かすこと〟なのかで考えると、
違いがつかみやすくなるのではないでしょうか。

