伝えることがコミュニケーション？

「伝えたいこと」を「伝えること」だけが
コミュニケーションではない。
なぜなら、もし自分の伝えたいことが
100％すべて相手に伝わってしまったなら、
そこでコミュニケーションは完了し
絶たれてしまうからだ。
　
だから、「伝わること」「わかること」と同様に、
「伝わらないこと」「わからないこと」もまた
コミュニケーションを継続していくうえで、
大事な要素だと考えればいい。
　
自分の伝えようとしていることが
相手に伝わらなかったとしても、
それを結果としてではなく、
ひとつのプロセスと捉えられれば
ごく当たり前のことだとおもえるし、
何がどのくらい伝わらなかったかを
後から確認しさえすればいいからだ。
　
よって、「伝わった」
「伝わらなかった」ということや
「わかった」か「わからなかった」かを
問題にすることよりも、
双方が「伝えたつもり」
「わかったつもり」にならずに、
コミュニケーションを続けていこうとする
意志があるかどうかが大事だったのだ。(2012.4.15）

※井上淳之典のつぶやき考現学　No.15
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