節分と土用、暦について
2022/02/08
2月3日は節分でしたね。
各地で予定されていた豆まき行事も、
新型コロナ蔓延防止のため
中止になったところが少なくないかもしれません。
ある保育園では、新型コロナ対策で
いつも登場する鬼の来ない豆まきをしたことが
こちらの記事で報じられていました。
また去年は、通例2月3日の節分が
1日ずれて2月2日になったことが
話題になったことを憶えていますか?
わたしは二十四節気については、
旧暦(太陰太陽暦)由来だと
ずっとおもいこんでいたんですが、
それは勘違いで、約2000年前の中国、
漢の時代につくられた自然暦が
日本に渡ってきたものだということも、
去年の節分のときに初めて知ったことです。
太陽と地球との関係で決まっている二十四節気と
グレオリオ暦(太陽暦)とのずれの調整によって、
節分は年によって2/2になったり
2/4になったりするんですね。
こちらの記事が一番わかりやすかったです。
ところで、この節分というのは、
その漢字のとおり「季節を分ける」という意味で、
立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことです。
つまり、この2月だけでなく、
年に4回訪れるわけですが、
この節分は「土用」が明ける日でもあります。
この「土用」という言葉自体は、
「夏の土用の丑の日にウナギを食べる」話が
あまりに有名なので、
おそらく知らない人は少ないと思うのですが、
節分までの18日間が「土用」であるので、
土用もまた年に4回訪れるんですね。
「夏の土用の丑の日にウナギを食べる」という話は、
夏の暑い時期に売れなくて困った
うなぎ屋さんから相談を受けた平賀源内が
考え出したアイデアが発端らしく、
うなぎ屋さんの商売繁盛にはつながったけれど、
医学的にはほとんど根拠がないようです。
ところで、この土用の期間は、
土の気が盛んになるために、昔から土いじり、
穴掘り等の作業や殺生が忌まれてきたのですが、
今日ではほとんど迷信として退けられ、
「土用の障り」を気にされるような人は
少なくなっているかもしれません。
東洋医学では、身体の臓器を五臓六腑といって、
木・火・土・金・水の五行に五つの臓器をあてはめ、
各々の相克、相生の相互作用を見ます。
つまり、この土用の時期には、
「土」が強くなって「水」を剋すことから、
五行の土にあたる脾(胃腸)が変化し、
五行の水にあたる腎(腎臓、膀胱、副腎)の
はたらきが弱まるとされています。
つまり、土用とは、分かりやすく言い変えれば
「季節の変わり目」のことであり、
いわゆる「体調を崩しやすい時期」と
言ってよいでしょう。
2022年の冬の土用は、
1月17日から2月3日までなので、
日本国内で、新型コロナの第六波というか、
オミクロン株の陽性者が増えて行った時期とも
ちょうど重なっているのが偶然ともおもえません。
もしこれが偶然でなく関連があるなら、
今日は節分から1週間経っているので、
もうそろそろピークアウトして
減少に転じていくのではないかとおもうんですが、
そのとおりになったらいいですね。
ということで、
今日は生活デザイン・ヘルス関連で暦の話題でした。