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英語の単語を効率よく覚えるコツは?

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英語の単語を効率よく覚えるコツは?

英語の単語を効率よく覚えるコツは?

2022/07/02

今日は、京都府在住で、

寺子屋塾の通信コースで学習している

Mさんからもらった質問に対し、

わたしがその場で答えた内容をもとに、

後日補足した内容も含めて書いてみます。

 

Mさんは、私立の学校に通っていて、

公立学校だと中学3年生にあたる年齢なんですが、

中高一貫校によくあるカリキュラムで

この春に中等部を卒業して、

4月からは高等部の授業がはじまっているようです。

 

Q:

高等部になってから英語の授業が

格段に難しくなりました。

出てくる単語の数もものすごく多くなり、

覚えるのがとても大変なんですが

なにかコツはありませんか?

 

A:

それはとってもいい質問ですね。

英語という言語そのものの

成り立ちについて考えてみるといいんですよ。

 

わたしたちがつかっている日本語の場合、

島国という地理的条件が影響したためか、

中国で生まれた漢字を使ったり、

漢字を崩したり一部分取りだしたりして、

ひらがなやカタカナをつくったりして、

とても個性的というか、ヨーロッパの言語とは

まったくスタイルが違う言語を使っていますね。

 

でも、ヨーロッパの国は地続きで国が分かれていて、

国が違っても同じ文字(アルファベット)を

使っている国がたくさんあったりします。

 

イギリスも島国という意味では日本と同じですが、

中世絶対王政の時代からまわりの国と

戦争をして領土の取り合いをしたり、

コロンブスの新大陸発見以後、大航海の時代には、

植民地を世界各地に拡げたりしていました。

 

日本でも、外来語といって、古くに入って来た

外国語がそのまま日本語と同じように

使われているのがあるでしょう?

 

たとえば、16世紀半ばにポルトガル人によって

鉄砲が種子島に伝えられたって、

日本史で習ったとおもいますが、

パン、コロッケ、ビスケット、ボタン、タバコなど、

今の日本人が当たり前のように使っている言葉が

もともとポルトガル語由来だったりします。

 

ローマ字は「a」だと読み方は「ア」しかないけど、

英語の場合、同じ綴りの文字なのに、

違う読み方(発音)をする単語がいろいろあって、

appleの「a」は「ア」って読むけど

lakeの「a」は「エイ」って読んだり、

allの「a」は「オー」って読んだりして、

こんがらがっちゃいますね。

 

これは、長い歴史の中で

発音そのものが変化したってのもあるんだけど、

古くからあるイギリス独自の言葉だけでなく、

フランス語やイタリア語などラテン系の言葉が

モトになっている言葉とか、

ギリシア語から来ている言葉とか、

イギリス以外から入ってきた言葉とかが

いろいろと混ざっていることが

その理由の一つなんです。

 

そういうこともあって、文字を並べる順序が

ひとつの規則で統一されているわけではなく、

とくに、綴りの長い単語など、覚えようとすると、

とっても大変なんですが、

単語の成り立ちで見ていくと、長い単語はほとんど

「接頭辞」+「語根」+「接尾辞」

という組み合わせでできてることがわかってくる。

 

だから、組み合わせのモトとなっている語源の

意味をしっかり覚えておけば、

どんな意味の単語かを予想できるようになってくるし、

語彙数をどんどん増やしていけるんです。

 

たとえば、lucky は「幸運な」という意味ですが、

その単語の前に否定を表す接頭辞「un」がつくと、

luckyの反対で、unlucky 「不運な」となるわけ。

 

でも、否定を表す接頭辞は「un」以外にも、

「dis」とか「non」とかいろいろあります。

 

octopus って単語知ってますか?

「octo」は8を意味する接頭辞で、

「pus」は足の意味。自転車を足でこぐのを

pedalというね。この「ped」も同じ仲間。

だから、8本足の「蛸(たこ)」を表す言葉なんだ。

 

この足を表す語根「ped」では、

とっても面白い話があってね・・・

「ムカデ」って英語ではどういうか知ってる?

いっぱい足があるでしょう?

 

日本語だと「百足」って書くんだけど、

英語では、centipede って単語なんです。

つまり、「cent」は百の、「pede」は足だから、

日本語の漢字表記の「百足」と同じになっちゃう。

 

こんなふうに、国や民族が違っていても、

感じ方や表し方が一緒だったりすることもあるんだと

わかってきて、おもしろいでしょう?

 

でも、Octoberは、8月じゃなくて10月だよね。

これはなぜかというと、

ローマ暦は今の日本と2月ズレて、

3月スタートだったから、

日本の10月がローマでは8月だったわけです。

単語一つからそういう歴史も見えてくるんだ。

 

こういう語源の話が載っている英和辞典や

語源が書いてある本がいろいろ出ているので、

それを参考にして語源を覚えていくといいですよ。

 

また、英和辞典は何を使ってますか?
わたしがまだ進学塾で教えていた1987年に

初版が出た「ジーニアス英和辞典」は、

全部の単語についてではないけれど、

語源の説明が割と多く載っているので、

オススメしています。

 

あと、たとえば、

ring(輪)

reel(糸巻き)

roll(巻物)

round(丸い)

rock(石)

というように、これらの単語はみな

「丸い」とか「回転する」という意味を

含んでいるんですが、

これらが全部Rではじまっているのは偶然でなく、

Rというアルファベット自体に

「回転する」という意味があるんですね。

 

もちろん、Rではじまる単語全部がそうではなく、

あくまで傾向があるというだけなんですが、

でも、傾向であっても、

語源とかアルファベットの意味を知っていると、

分からない単語が出て来たときに、

その意味を推理する手がかりになるんですね。

 

この話は次のページを見てみてください。

アルファベット26文字全部の意味が出ています。
アルファベットAからZ
『26文字それぞれの意味+イメージ図』

 


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