寺子屋塾

起業のポイント・その2「やりっ放しにせず総括し記録を残す」

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起業のポイント・その2「やりっ放しにせず総括し記録を残す」

起業のポイント・その2「やりっ放しにせず総括し記録を残す」

2022/08/18

木曜はマネジメント関連の記事を投稿しています。

 

寺子屋塾を起業して今年で28年目になるんですが、

起業する前後に行ったことのうち

重要だったとおもえるポイントを整理しています。

 

先週8/11に投稿した記事の続編なので、

読まれていない方は、まずそちらから先にご覧下さい。
起業のポイント・その1「自前の情報メディアをもつ」

 

ポイントなどといっても、前記したとおり、

わたしが起業したのは90年代半ばという

バブルが弾けた直後でもう随分昔のことですし、

いまとは時代背景もかなり違うので、

わたしのやったとおりにすれば

起業がうまく行くという話ではありません。

 

それにしても、再来年は創立30年になるので、

わたし自身、こうしてやれていることが

奇跡のようなものだとおもっているんですが

こちらの記事などを読むと、起業後に生き残る確率は、

・1年後:約40%
・5年後:約15%
・10年後:約6%
・20年後:約0.3%
・30年後:約0.02%

 

とあり、一つの事業を30年継続できるのは、

0.02%ということは、5000件のうち1件という

まさに奇跡!的レアケースなんですね。(゜Д゜)

 

さて、今日の本題なんですが、

寺子屋塾を始めた1994年秋、10月30日に

四日市市あさけプラザで開催した

「教えない教育・治さない医療」は、

オープニング記念として企画したイベントです。 

 

当日参加された方は39名でしたが、

その内容をもっと多くの人に知って欲しいと思い、

録音テープを起こして講演録を作成しました。

 

話された内容をそのまま文字に起こすだけでなく、

読みやすいように文体等も整え、

一般に馴染みの薄い専門用語や特殊な言葉には

脚注を詳しくつけるなど、丁寧に編集したつもりです。

 

そうした甲斐があってか、

教室のリソグラフ印刷機を使って500部刷った初版は、
「友人知人にプレゼントしたいから」と言われて

お一人で50冊買って行かれた方もあり、

またたく間に売り切れてしまいました。

 

それで、翌月すぐに300部増刷したのですが、

それもすぐに完売!

 

その後は手作業で制作するのに疲れたので、

修正・増補を加えた第3版は印刷所に依頼し

1500部刷ったのですが、それも2001年頃には
在庫が無くなってしまっていたのです。

 

品切れになって以後も「講演録が欲しい」という

問合せをしばしば頂いていたため、

再版を何度か検討したことがありましたが、

わたし自身が体調を崩したことなど

様々な理由で果たせず、ようやく

教室のリソグラフ印刷機で500部印刷できたのは、

2007年になってからのことでした。

 

その増刷分も現在では残り少なくあと10部足らずに

なっているんですが、5年前に10回の記事に分け

旧ブログに冊子内容の9割を公開しましたので、

冊子が完売になった後は

PDF版のみとする予定でいます。

 

つまり、製作した当初には

全く想像すらしなかったことなんですが

この講演録「教えない教育・治さない医療」は、

最初の7年間だけで2300冊、

28年を通して2800冊も売れたわけですね。

今の時代ならば、インターネットがあるので、

そんなに珍しくない内容だとおもうんですが、

1994年当時はまだネットのない時代でしたし、
いま読んでもけっして古さを感じない内容なので、

たぶん書かれていることに

それだけの稀少価値があったんだろうと。

 

どんなに中身の濃いイベントを開催しても、

それをただやるだけで終わってしまうというのは、
単なる打ち上げ花火のようなもので、

実にもったいないことです。

 

でも、そこでどんな内容が話されたのかを記録し、

丁寧に編集し、形として残しておくことによって、

その企画に関わった人間が、その内容について

しっかり深めて理解することができますし、

その価値を何十倍、何百倍にもすることが

可能であるということを

この経験からわたしは実感できたのでした。

講演録「教えない教育・治さない医療」をまだ

お読みで無い方はぜひこちらの記事からご覧ください。

 

 

ふりかえってみれば、この28年間には

この寺子屋塾オープニングの講演会のみならず、

さまざまなイベントを企画し、

さまざまなプロジェクトに関わってきましたが、

それが終了もしくは一区切りついたところで、

やりっぱなしにしないで、

生まれた成果や残された課題などを整理し

何らかの足跡を残すように心がけてきました。

 

もちろん、なかにはエネルギーを使い果たしてしまい、

記録が何も残せなかった企画もありましたが、

不完全であっても努めてそのようにする姿勢が

わたしに身に付いたのは、

始めたすぐの頃、この講演録づくりを通じて、

イベントをやりっ放しにせず総括し

記録に残すことの大事さを実感したことが

何より大きかった様に感じています。

起業のポイント・その3へ続く

 

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