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そもそも〝考える〟ってどういうこと?

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そもそも〝考える〟ってどういうこと?

そもそも〝考える〟ってどういうこと?

2022/11/17

木曜はマネジメント関連の話題を投稿しています。

 

11/13日曜は休日開室日で1日中村教室にいました。

 

その日は塾生の廣安祐文くんが未来デザイン考程を

最後の計画編成局面までやり終えたので

今日はその話を書きます。

NHKで放映された「最後の講義:俳優・柄本明」を

録画しておいて、塾生たちと観た話を

1ヶ月程前にこちらの記事で書きました。

 

あの番組の中で、柄本さんが、

「考えるの考えるの考えるの!」と

「考える」という言葉を

何度も言われていたのが

とても印象深く残っているんですが、

そう言われた受講生の人たちはほとんど、

何をどのように考えればいいのかがわからなくて、

戸惑っていました。

 

そうですよね〜

わたしたちはこの「考える」という言葉を

日常的に頻繁に使ってますが、 

たとえば、

「そもそも〝考える〟ってどういうこと?」って

誰かから問われたら、あなたは何と答えますか?

 

たぶん、簡単に答えられる人は

ほとんどいないんじゃないでしょうか。

 

だから、未来デザイン考程というのは、

この「考える」ということを

どのように発想し、どういう手順で、

どのようにアタマをつかってやれば

うまくできるのかを具体的に示している

メソッドのひとつであるわけなんですが。

 

さて、廣安くんが取り組んだテーマについて

具体的に紹介していきましょう。

 

簡易情報集約法という手法に基づいて、

専用のワークシートを用いて

1局面2時間ほどかけて情報処理を行っていきます。

 

彼が今回のテーマ設定を新たに行って

第1局面に取り組んだのは今年の4月のことで、

月1ペースで1局面ずつ実施してきたので、

半年かかってしまったことになりますが、

集中的に取り組めば

1テーマ約16時間で最後の局面まで到達できます。

 

(引用ここから)

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テーマ:今後3年における学びの方針について


①理念設定:他者との関わりや経験からの学びを、自身や周囲との対話から、よりよい方向に向かうためのコーディネートをしていきたい。


②現状把握:私的な学びの機会は減少していても仕事上での学びは職場で4年間積み上げたものがある一方で、従業員や地域に対してまだ還元できていない。


③未来予測:社内の関係性の再構築によって、私自身が会社に縛られず働くことが、会社・地域をよりよくすることに繋がる可能性があるが、対話をサボることで関係性は崩壊することになりかねない。


④要所解明:対話ができる環境や機会創出を怠ることで、従業員の働きやすさ・成長も損なわれて、将来の投資もできず、理念から逸れるままである。

 

⑤方法立案:対話ベースに仕事を展開し、少しずつ共鳴できる仲間を増やすことによって、個人も他社も会社もより納得いく未来をつくる。

 

※冒頭の画像は⑤方法立案局面の心象図

 

【ふりかえり】
未来デザインをやったことで今回得たことは、「然るべき思考をすると、道は拓ける」ということ。

 

然るべき思考ということが、ポイントだ。

自分がどうしていきたいのか?を考えることで、意外と今の自分は自分の気持ちを蔑ろに生きていたことに気付く。これまで自分を支えてきたやり方では、今後生きたい方向性とは違うから、新しい価値観に気付く。

 

現状を把握するためには、思い込みや観念を横に置いて、事実を観るという思考が必要になる。

 

正直、「どうしたいか?」と「今の現状」が分かれば、その先の進むべき道は自然と見えてくる。

 

その後、着実に道を進むために、先を見通し、未来からの逆算も行うことで、着実な方策が見えて、実行レベルに進める。

 

現実でも何か思考しなければならないことは、毎日訪れる。

その時に、どのように考えればいいのかから迷うと、考え方から考える余裕もない。

イメージとしては、思考の型を数種類持ち合わせて、状況によって使い合わせていくことができるのが、未来デザインをやっていく価値かと思う。

 

やり終えられたのは、2回目だが、途中で挫折したのは5~6回は挫折しているだろう。

しかし、挫折するごとに今の自分の思考の癖や現状と課題が見つかるので、とにかくやってみると発見がある。

 

今回の大きな発見は、「仕事の自分とその他の自分の分断」が生じていたこと。

もっと私の持ち合わせているものを遠慮なく仕事に生かせていくことが自分の仕事でやりたいことにも繋がり、仕事で関わる人に還元もされ、結果会社のためにもなるだろうという境地に至った。

 

また一年後どうなっているのかが楽しみであるし、3回目もまたやります。

 

※ふりかえり文はこちらのblog記事から拝借

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(引用ここまで)

 

未来デザイン考程の大きなポイントのひとつは、

廣安くんのふりかえり文に集約されているんですが、

精度の高い現状把握を行うためは、

自分のおもい込みや観念を一端脇に置いて

事実をちゃんと観ることです。

 

『芸術作品に猥褻なものはひとつとしてない』

というエゴンシーレの言葉を紹介した

こちらの記事にもほぼ同じことを書きました。

 

とくに重要なのは、第1局面と第2局面で

この2つの局面について

ある程度精度の高い情報処理が行えれば

仮に最後の局面までやれなくても、

ほぼ8割がた出来ているといってよく、

どうすればいいかは自ずと答が出せるからです。

 

つまり、この未来デザイン考程というメソッドは、

予め正解が与えられていない問いを自分で設定し、

その問いについて、自分のアタマで考えて

自分なりの答を出すことが

できるプログラムでもあるわけですが、

示された手順に沿ってやりさえすれば

能力やセンスに関係無く誰でもできるし、

繰り返し取り組んでみることで

誰もがその精度を上げていくことが可能なのです。

 

 

さて、その廣安くんが、今日のブログで

上記のふりかえり文に補足する記事を書いていたので、

そちらも併せてご紹介!

 

(引用ここから)

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先日、「然るべき思考をすれば、道は拓ける」という内容を書いたが、足りなかった。

 

正しくは、「然るべき思考をすると、やるべきことの道筋が見える」だった。

 

そして、道を拓くためには、行動が必要だ。

上記の記事では、やるべきことの実行計画まで書いたと記したが、実行計画を実行しなければ、絵に描いた餅であり、自分の頭の中が一瞬すっきりしただけである。

 

実際に行動するには、行動するほかない。

その時の大切なのがモチベーションに行動が左右されずに決めたことを着実に淡々と行う能力である。

 

そこからも「らくだプリント」の価値が私の中で再浮上してきた。

色んな学びを得たとしても、結果「やる」という一点が欠けてしまえば何も起こらない。

 

今一度、やるべきことをやることに注力する。

 

こちらのblog記事より拝借しました

 

ちなみに、廣安くんの1回目のときの記事や

他の塾生の未来デザイン考程への取り組み実例は

以前に次の記事でご紹介したので、

併せてご覧下さい。

未来デザイン考程の取り組み実例ご紹介

 

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