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情報洪水の時代をどう生きるか(その0)

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情報洪水の時代をどう生きるか(その0)

情報洪水の時代をどう生きるか(その0)

2022/11/24

木曜はマネジメント関連の記事を投稿しています。

 

7/22にこのblogに書いた本の紹介記事

庄司薫『バクの飼い主めざして』のこと

17歳のときに読んだ庄司さんの

「時代の児の運命」という文章を紹介しました。

 

また、10/28に書いた記事

庄司薫さんの小説(赤・白・黒・青4部作)のこと

でも、結局小説の紹介をしただけで、

「これからの人生においては、情報というものと

どう向き合っていくかが大事になっていくんだな」

ということを,それを読んだ17歳の頃から

意識し始めてはいたものの

わたしが結局のところ庄司さんから

何を学んだのかということの総括や、

内容についての詳細コメントは、

未だ書けず仕舞いのままです。

 

ただそれは、わたしにとっては、45年という

半世紀近くの年月にわたって考え続けてきた

「情報洪水の時代をどう生きるか」といったような

とてつもなく大きなテーマの問題に

取り組むことでもあるので、

とても1日分のblog記事ですべて書ききれるものでは

ありません。

 

でも、だからと言って、こんなことを言っていると

永遠に書けなくなってしまいますから、

火曜に書いた記事で紹介した

べてるの家のドキュメンタリー映画

『ベリーオーディナリーピープル』の制作を監督された

四宮鉄男さんの

毎日毎日を生きていくことには限りがない。

完結しないし、変化していく。

「べてるはこうです」なんて、言い切れない。

意味づけや結論や、完結性は邪魔だった。

だからどこまでも予告篇なのだ。

という言葉を読んだことで、blogにも

ずっと予告編という形で書き続けていくような記事が

あってもいいんじゃないともおもえてきて、笑

とにかく書き始めないことには、

何ともならないんじゃないかと。

 

それで、タイトルを(その0)とし、

予告編というか、

庄司さんの書かれた「時代の児の運命」に対しての

若干のコメントを記すところから

はじめてみようとおもった次第です。

 

とにかく、庄司さんの文章でインパクトがあったのは、

「何をすればいいか」よりも

「何をしないか」が大事だというところ。

 

結局、庄司さんは芥川賞という

作家としては国内最高峰の文芸作品に贈られる

アワードを受賞しながら、

「書く」という行為自体を止めてしまいました。

 

つまり、創造力よりも、抑制力を鍛えることであり、

抑制力を鍛えるということは、

想像力を鍛えることとほぼ同じではないか

というところが何より衝撃的でしたね。

 

あなたは抑止力、想像力を、日々鍛えてますか?

 

いま、わたしたちはどんな時代を生きているのか、

わたしたちの身のまわりに、

どれぐらいの情報量があるかわかりますか?

 

苫米地英人さんの『残り97%の脳の使い方』

という本の冒頭に出てくる話なんですが、

 

 

①アメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」

 に報じられている1週間分の情報量は、

 18世紀に生きていた個人が

 一生をかけて得る情報量よりも多い


②今年1年で生まれる新しい情報量は、

 人類すべてが過去5000年間に

 生み出してきた情報量よりも多い


③現在人類が生み出している情報は

 毎週2倍に増えている

 

 

これは、あるアメリカの公的機関が発表した

レポートらしいんですが、知ってましたか?


つまり、わたしたちは、

明日になったら使えないような情報を、

今日せっせと学んでいる可能性があるってことですね。

 

皆さん、まわりから何らかの情報を得て、

その情報に基づいて行動するということが

少なくないとおもうんですが、

行動するときには、その中味自体が

すでに時代遅れになってしまっている可能性が・・・

 

だから、安易に「〜すればいいよ」「〜しましょう」

なんてことは言えなくなってしまうわけです。

 

結局、庄司さんの「如何に何事かを為すかではなく、

何事かをしないかが大事」という発想、姿勢は、

教育をどう考え、何をするかということにおいても

例外ではなく、

進学塾で7年間にわたって

約1000人の小中学生たちと関わったことで

わたし自身が得た実感にも重なり、

寺子屋塾で実践している関わり方に

つながっていきました。

 

みごとに「〜しない」ばかりでしょう?

 

庄司さんは、文章の最後をつぎのように結んでいます。

 

しかし、ノアの大洪水を乗り越えた箱舟は

松の木で造られたけれど、

価値の相対化と同時進行する

現代の巨大な情報洪水を乗り切る箱舟は、

結局のところぼくたち一人ひとりが

その心の中に育てた他者への想像力、

執拗なまでの抑制力に支えられたやさしさ、

とでもいったものを素材として

造る他ないのではあるまいか。

そしてこの場合、そこにおける恐るべき困難とは、

それこそこの20世紀後半を生きる

「時代の児」としてのぼくたちの運命と

考える他ないのではないか、とぼくは思っている。

 

ということで、

今日の記事は予告編的な概論だけでしたが、

次回から、具体的に

「情報洪水の時代をどう生きるか」について

書いて行くつもりで、

心づもりとしては5回ぐらいの連載になる予定です。

 

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