寺子屋塾

1日1枚は目標ではなく前提

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1日1枚は目標ではなく前提

1日1枚は目標ではなく前提

2021/10/04

当塾で採用しているセルフラーニングシステムの基本は、1日1枚のプリントを、人からやらされるのではなく、自分で決めてやるという学習です。

 

でも、塾生のなかには、1日1枚プリントをやることが「目標」だとおもっている人がいて、そうした人はなかなかプリントがやれるようになっていかない傾向があります。

 

そんなときには、「1日1枚プリントをやることは、目標ではなく前提なんです」という話をすることがあるんですが、2年ほど前に寺子屋塾生の一人がblogに「『前提にする』ということ」と題した記事を書いていたので、まずはそれを引用してご紹介します。

 

(記事、ここから)

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週1日通っている寺子屋塾の運営者の井上先生の話の中で「前提にすればいい」という話を何度も聞いたことがあります。

たとえば寺子屋塾でやっている、原則毎日取り組むらくだプリントについて、やれた・やれなかったでなく毎日取り組むことを前提にすればいいのです、といった感じです。

このブログをやっていることについても同様です。

半年くらいですかね、それぐらい前まではこの「前提にすればいい」ということがどういうことかよく分かりませんでした。

やれたやれなかったは前提にしようが生じるのでは?ということを当時思っていました。

ですが、何度か聞いているうちに少しずつこういうことかなと思えるようになってきたのでした。

それは、見ている視線の先をぶれないようにするということなのではと今では思えています。

前提という言葉を言い換えると普通とか当たり前という言葉にあたると思います。

そして前提とすることでその次のもっと深い目標が立てられるようになるのです。

逆に前提としていることができなくなれば、できなかった言い訳を考えることもなく、即座に現状を見直すことができるようになるでしょう。

ですから、原則やるということは前提だと思うとその事柄の見方が変わるのではないでしょうか?

気分やさんの気ままなブログ 「『前提にする』ということ」2019.6.1

 

 

「目的ではなく前提」と言うだけでは、たしかに言葉足らずでわかりにくかったかもしれません。


たとえば、スポーツ選手にとって「オリンピックで金メダルを取ることは、目標であって前提ではない」という話はすぐにわかりますね。

 

でも、1日は24時間、誰にも平等に与えられています。

 

よって、どんなに多忙な日であっても、丸つけ等を含めても30分以内で終わる1枚のプリントがやれない理由はありません。

 

そして、1日1枚はあくまで原則なのです。

 

もし、どうしても1日の中でプリントをやるために5分しか時間を割けない状況であるなら、その5分を使ってできることをすればよく、現実にはそんな日ばかりがずっと続くこともないでしょう。

 

原則というものは、そのように柔軟に運用すればよく、それができないのなら、逆に原則に縛られガンジガラメになっていないかを検証する必要があるようにおもうからです。

 

また、ものすごく疲れて問題を解く気が起きないというなら、日付と名前を書くことぐらいはできるはずですし、そうした日をプリント1枚がちゃんとできなかったからダメだと否定する必要もありません。

 

そうした体験を入口に、プリント1枚やれない状況を生みだしてしまう自身のあり方や1日の過ごし方について、ふり返ってみるきっかけにできれば、毎日やれていたときには気づかなかったようなことに気づけるかもしれないからです。


だから、結果として「毎日プリントがやれている」という状態はあったとしても、それはあくまでひとつの結果でしかありません。

 

プリントさえやれていればいいということはなく、どのようにやったかというプロセスが重要なのですから。

 

その結果を達成すべき目標として設定しようとすると、時間軸のトリックというか、大脳の落とし穴に嵌まってしまうのではないでしょうか。

 

らくだメソッドは、たしかにプリント形式の教材なんですが、スモールステップ方式の「プリント」と、自分を知るための「ストップウォッチ」、自分についての情報を蓄積していく「学習記録表」という、3つのアイテムと運用ルールが有機的に結びついてできている、ひとつのシステムと言ったほうが適切でしょう。

 

よって、単なるドリル学習ではなく、短時間で学習効果が上がるように工夫されていて、ルールに基づいて学習を進めていけば、だれでも教科の内容を身につけられるようにつくられているので、そのことを目的に置いて努力する必要はありません。


皆さんもblogを毎日書こうとか、ダイエットとか、やろうとして続かなかったという経験はありませんか? 脳はタイヘン優秀ではありますが、脳というのは飽きっぽいしすぐ暴走するので、自分の意志の力だけでコントロールしようとしても限界があり、そうした脳をいかに使うかという部分にこそ、ひと工夫必要なのです。


勉強はコツコツ毎日やり続けるのが一番効果的ということは、おそらく多くの人がわかっていることでしょう。

 

でも、それがわかっていても、実際やろうとするとなかなかうまく行かないのはなぜか・・・自分の大脳をどう使えば時間に縛られずうまく活用できるようになるのかについて、わたしは学生時代にとをそうしたことを教わった記憶はありませんし、大脳の使い方を学べるような場所を見つけるのは簡単ではありません。

 

〝セルフデザインスクール〟という当塾のコンセプトは、自分にあった学習方法や工夫を試行錯誤しながら見つけることや、それを各々の日常生活のなかで実践していけるように、必要なツールと練習するチャンスを提供している学びの場ということから生まれました。


・・といっても、ほとんどの方にとって、当塾の学習システムや内容は多くの方に想定外のものでしょうから、まずはどなたでも無料で体験していただける1週間のお試し学習(プリント7種セット+学習記録表+学習ガイドブックレットを贈呈)からお気軽にどうぞ!

らくだメソッドの学習は、プリント形式の教材なので、遠方にお住まいの方でも郵送で教材のやりとりを行う通信学習が可能で、現在では東京、静岡、京都,長野など遠方に住む塾生が在籍しています。

 

また、当塾では教室での対面指導を大事にしていますが、昨年7月からは、教室への通塾や対面指導に対して不安がある方や、遠方で教室まで通えない方のために、パソコンやスマホ用に用意されたアプリをインストールすることで、教室の開室時間中ならオンラインでいつでも入室でき、ディスプレイを介して指導者と対話できるようにしています。

 

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