なぜ「好き」「嫌い」があるのか?(つぶやき考現学 No.39)
2022/01/10
なぜ「好き」「嫌い」があるのか?
嫌いなものは見たくないし、
聞きたくない、触れたくないから、
自分には不必要な存在と
即断してしまいがちだ。
でも、反発したくなるのは、
磁石のN極どうし、S極どうしが
反発し退け合うのと同じで
じつは、自分自身の中にも
相手と同じ要素があるからに他ならない。
だから、「嫌だな~」とおもう相手は、
自分への危険を隠しているという意味では
アブナイ存在かもしれないが、
見方を変えれば、
自分の中の知らなかった本質を知らせてくれる
有り難い存在でもあるのだ。
その「異和感」を見過ごすことなく
しっかり掘り下げ観察することで、
いままで気づかなかった
自分を知るための鏡となり得る
貴重な存在に他ならない。(2019.4.10)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.39