もしこんな相談を受けたらどう応対しますか?(問題篇)
2022/01/26
寺子屋塾は一昨日1/24が創立記念日で
丸28年を迎えることができました。<(_ _)>
寺子屋塾を創業する前の
進学塾時代を含めると、
わたしが教育の仕事に関わるようになって
かれこれ40年近くにもなります。
直接かかわってきた塾生のみならず、
まわりの皆さんからの
さまざまな相談に乗らせて頂いたおかげで、
今ではどんな種類のご相談に対しても、
だいたい応じられるようになりました。
寺子屋塾の教室には、わたしに
「何を聞いてもイイ」という
ルールがあるんですが、
この世の中に存在するどんな質問に対しても、
応えられるよう常に準備し心がけることで、
わたしという人間が鍛えられますし、
また、質問する側にとっては
質問力が鍛えられるからです。
もちろん、「応じられる」というのは、
わたしが正解を示すという意味ではありません。
話を聴くということだけで
解決するようなこともあるでしょうし、
質問によっては、
その問いに回答するに相応しい人を
紹介することもあるでしょうし、
また、相談者自身が考えた方がいい問いも
すくなくありませんから、
その相談者さんが直面している問題に対し、
どのように考えてアプローチすればよいのか、
あくまで、わたしなりのヒントを
提示するということでしかないのですが。
そうした、わたしなりの問題の捉え方や
対処の仕方について
お伝えしたいとおもっているのですが、
いきなりそれをここに書いてしまうよりは、
ワンクッション置くというか、
自分で考える時間があると
より理解が深まるように感じたので、
それで今日は、もしあなたが、
次のような相談を受けたならどのように答えるか、
ご自身でちょっと考えてみて頂きたいのです。
わたしはフェミニストで、 ふだんジェンダー差別には敏感なのに、 女性がレイプされるAVには興奮してしまいます。 夫にはそういう性癖を打ち明けられず、 悶々としてしまうわたしは、 どうすればいいのでしょう? |
ヒントは、年明けから昨日まで書いてきた
blog記事のなかにあります。
この問いは、二村ヒトシさんが世話役となり、
P4E(Philosophy for Everyone)研究会の主催、
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属
共生のための国際哲学研究センター(UTCP)の共催で、
2020年5月31日に行われた
で出された問いのひとつをもとに
井上が相談の形に作り替え、創作したものなので、
実際にこういう内容の相談を
受けたわけではないことをお断りしておきます。
ちなみに、このワークショップの時に出された
興味深い問いの数々は
こちらのページですべて見ることができるので、
関心のある方はご覧になってみてください。
また、「セックスと性の《なぜ?》を考える」
というイベントは、
6回にわたって行われたようですが、
二村ヒトシさんが書かれた
シリーズ全体のレポートはこちらから
読むことができます。
・・・ということで、今回の記事は、
二村ヒトシさん絡みのものなので、
冒頭の写真は2019年7月20日に長久手文化の家にて
初めて二村さんとお会いしたときの
ツーショットにしました。(^^;)
今日の記事で読者の皆さんに投げかけた
問いに対するわたしの回答は、
明日のこのblog記事で書く予定です。