観察し続けようとすること(つぶやき考現学 No.109)
2022/03/02
「ジャッジメントを手放す」とは、
判断を放棄することではなく、
物事に対してどうでもいいと
考えることとは違います。
わたしたちは、
良し悪しをジャッジメントした時点で
観ることをやめてしまったり、
あるいは、ジャジメントする前後で
見方が変わったりしていることが
しばしばなので、
そのことに注意深くなるという
意味なのです。
つまり、「ジャッジメントを手放す」とは、
「観察を止めない」ことであり、
いついかなるときも、
「観察し続けようとする姿勢」を
自分のなかに確立することなのです。
そうした姿勢は、結果として、
より多様な視点や広い視野をもたらし、
自ずと深い次元での判断が、
できるようになっていくでしょうし、
それを人は「成長」や「成熟」などと
言うのではないでしょうか。(2019.3.14)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.109