寺子屋塾

〝幸せ〟とは自分で感じるもの

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〝幸せ〟とは自分で感じるもの(つぶやき考現学 No.10)

〝幸せ〟とは自分で感じるもの(つぶやき考現学 No.10)

2022/03/30

「幸せ」になるためにどうすればいいかを
学ぶ必要はありません。
 
それをどんなに学んだところで、
だれかがすでに考えた「幸せ」という概念を
後から追いかけていくことにすぎず、
「幸せ」にはなれないばかりか、
自分の中に新たな枠をつくるだけだからです。
 
そもそも「幸せ」とは、
頑張って努力して得られるものではなく、
自分で感じるものです。
 
「幸せ」はもともとどこにでもあって
あちこちに散らばっているものなのに、
「幸せとは何か?」という枠を
自分でつくり出してしまうために、
その枠に沿わないことに対して
次第に「幸せ」を感じられなくなっていくのです。
 
しかも、誰かから押しつけられた
「幸せ」についての枠でさえも、
いつのまにか自分がつくり出したように錯覚し、
ますます「幸せ」から遠ざかっていくのです。
 
よって、「幸せ」を自分で感じるには、
「幸せ」についての枠を自分がつくりだしたか、
誰かから押しつけられたかにかかわらず、
その枠をしっかり握りしめているのが
他でもない自分自身であることに
気づくことから始めるしかありません。
 
いまの自分を知ることなく、
「幸せ」についての枠を無理に手放そうとするから、
ますますその考えに縛られてしまうのです。
 
「幸せとは何か?」という枠が幻想にすぎず、
自分にとって必要でないことに心底から気づけば、
その枠は自ずと消えて行くはずです。
 
つまり、「幸せ」を感じる秘訣とは、
「幸せとは何か?」を自分で決めないことなのです。
 
このような「幸せ」についての
おもいこみの枠が消えていったときにこそ、
自分にとって真の「幸せ」と言えるものが
自ずと姿を現すのではないでしょうか?(2015.4.8)

 

※井上淳之典のつぶやき考現学 No.10

 

COMMENT:

世の中で、「幸せになりたい」と望んでいる人は

きっと少なくないとおもうんですが、

はたして、この「幸せ」って何なのでしょう?

望めば手に入れられるのでしょうか?

 

ところで、らくだメソッドをつくられた平井雷太さんに

 

「今以上の幸せを望んで、

 今を不幸に生きてゆく」

 

という言葉がありましたが、

言い得て妙ですね。

 

また、TBS系列で長く放映された学園ドラマ

『3年B組金八先生』では、

武田鉄矢さん扮する金八先生の台詞に

幸せになろうと思わないでください。
幸せをつかみに行って
幸せになった人は一人もいません。
幸せは感じるものです。

という言葉がありましたが、

まさしくその通りだなぁとおもいます。

 

結局、幸せについて

アタマであれこれ考えれば考えるほど、

また、幸せになろうと

ああしようこうしようと

頑張れば頑張るほど、

幸せからは遠ざかっていくものなのでしょう。

 

童話のチルチルとミチルは

幸せの青い鳥を探そうとして、
お家の外に出かけて行きましたが、

青い鳥は最初からお家の中にいたことに

あとから気がつきます。

 

たぶん、こんなふうに

アレコレ考えることも行動することも

そんなには必要ではなくて、

本当に必要なことは、

いまの自分に見えているもの、聞こえているものなど、

向こうから訪れてくるものに対して、

心をやわらかく開いて、

感じる力を研ぎ澄ませることではないかと。

 

 

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