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3月度の易経実践ふりかえりと易経入門講座第3回ご案内

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3月度の易経実践ふりかえりと易経入門講座第3回ご案内

3月度の易経実践ふりかえりと易経入門講座第3回ご案内

2022/04/03

日曜は古典研究カテゴリーの記事を書いていて、

今日は易経の話題で、まずはイベントのご案内を。

 

2/27(日)から易経入門講座が始まっており、

第3回は来たる4/24(日)に予定しています。

 

詳細はこちらのイベントページをご覧下さい。

 

内容についてはあまり詳しく書いてありませんが、

定員がすくないので、申込みはお早めに!

 

タイトルのとおり入門レベルの内容ですが、

3回シリーズの最終回になりますので、

易経についてまったく予備知識がない状態で

参加を希望される場合は、

事前に井上までご相談ください。

 

 

つぎに、易経実践グループ3月度のふりかえりです。

 

●3月の月筮 37.震為雷の九四(しんいらいのきゅうし)

 

3/1(火) 06.天水訟の初六(てんすいしょうのしょりく)
3/2(水) 03.水雷屯の九五(すいらいちゅんのきゅうご)
3/3(木) 30.離為火の六五(りいかのりくご)
3/4(金) 13.天火同人の六二(てんかどうじんのりくに)
3/5(土) 31.沢山咸の九五(たくざんかんのきゅうご)
3/6(日) 19.地沢臨の六四(ちたくりんのりくし)
3/7(月) 30.離為火の六二(りいかのりくに)
3/8(火) 52.艮為山の上九(ごんいざんのじょうく)
3/9(水) 44.天風姤の初六(てんぷうこうのしょりく)
3/10(木) 39.水山蹇の六四(すいざんけんのりくし)
3/11(金) 37.風火家人の初九(ふうかかじんのしょく)
3/12(土) 39.水山蹇の九五(すいざんけんのきゅうご)
3/13(日) 18.山風蠱の六四(さんぷうこのりくし)
3/14(月) 20.風地観の初六(ふうちかんのしょりく)
3/15(火) 10.天沢履の九五(てんたくりのきゅうご)
3/16(水) 57.巽為風の九三(そんいふうのきゅうさん)
3/17(木) 27.山雷頤の六二(さんらいいのりくに)
3/18(金) 47.沢水困の六三(たくすいこんのりくさん)
3/19(土) 49.沢火革の九五(たくかかくのきゅうご)
3/20(日) 19.地沢臨の六三(ちたくりんのりくさん)
3/21(月) 54.雷沢帰妹の初九(らいたくきまいのしょく)
3/22(火) 62.雷山小過の九三(らいざんしょうかのきゅうさん)
3/23(水) 08.水地比の初六(すいちひのしょりく)
3/24(木) 45.沢地萃の九五(たくちすいのきゅうご)
3/25(金) 46.地風升の六四(ちふうしょうのりくし)
3/26(土) 15.地山謙の上六(ちざんけんのじょうりく)
3/27(日) 17.沢雷随の六三(たくらいずいのりくさん)
3/28(月) 35.火地晉の六二(かちしんのりくに)
3/29(火) 40.雷水解の六三(らいすいかいのりくさん)
3/30(水) 25.天雷无妄の六二(てんらいむぼうのりくに)
3/31(木) 31.沢山咸の九三(たくざんかんのきゅうさん)

 

 

※爻について
初 6回
二 5回
三 7回
四 4回
五 7回
上 2回

 

内卦18回 外卦13回
陰爻19回 陽爻12回

 

※コメントとして書いたこと(抜粋)

●3月3日と数字が重なるひな祭りの日に30番目の離為火が出ました。稲地惠さんから、「重卦でひな祭りに相応しい卦ですね」とコメントを頂きました。この離為火は上経の終わりで、31番目の沢山咸から下経が始まりますが、どうして30番で区切られているかのか、その理由を考えてみることも、易を深く理解することにつながるようにおもいます。8つある重卦(純卦)のうちでも、上経にある乾為天、坤為地、坎為水、離為火の4つは、綜卦が自分自身で上下対照の形になっています。あくまで一つの解釈ですが、天を意志、坤を場所(土地)、坎を水、離を光にたとえると、この4つは生物が生きていくのに最低限必要な条件という風にも読めますね。(2022.3.3)

 

●沢山咸は、瞬間的な感応や直感の意。綜卦の雷風恒が人や物事との関係を永く恒常的に保とうとするのに対し、咸は一瞬の反応に意義を見出すというように、対比的に捉えるとよいでしょう。若い男女の恋愛や結婚を示すこの卦が下経の一番最初に置かれていることからも、上経は主に天地自然の創造進化にまつわる理を、下経は主に天人相関の具体的な理を明らかにしたものと言っていいかもしれません。(2022.3.5)

 

●「水山蹇」は、同じゆきなやむ意味をもつ卦「水雷屯」と対比させて捉えると理解しやすいでしょう。同じ険難の最中であっても、水雷屯は、気力があっても未熟で時が至らず、進むことに対する悩み、蹇は、力が足りず難にとどまって動けないことに対する悩みと言えるわけで、似た状況であっても何に悩んでるかが違います。難にとどまって動けないから「大人を見るに利あり」つまり、そういうときは、自力だけで頑張るのではなく、人に助けを求めるとよい、となるわけです。四爻は、進めばますます困難に陥るばかりなので、進まずに周囲と手を取り協力し合うことで、今の困難を打開し蹇難を免れるというのです。(2022.3.10)

 

●風地観は、綜卦にあたる一つ前の19.地沢臨と同じ「見る」意味をもった卦ですが、臨と対比的に考えることで、違いが理解しやすくなるようにおもいます。臨は「前進してのぞみ見る」下から上へ、陽の方向性とするなら、観は「内省し、物の奥に隠された真実を心で見ようとする」上から下へ、陰の方向性といえるでしょう。各爻はどのように見るかが示され、はじまったばかりの初爻は子どもが見る童観です。また、艮為山のところで書いたことがあるんですが、風地観は、小成卦・艮(山)の詮卦(せんか)にあたり、艮の意味で解釈することがあることにも注意。止まらないとちゃんと観察できませんからね。ちなみに、わたしたちが日常よく使う「観光」という言葉は、観卦四爻の爻辞「観國之光」が語源です。(2022.3.14)

 

●沢水困は、綜卦である次の48.水風井(万人を潤す井戸)と対比して捉えれば分かりやすいでしょう。「困」という漢字は木が囲まれて動けない状況を示しているので、対処法としては動かず退散するか、囲いを取り去ってOPENにすること。どんな困窮極まったときでも、その状況を自分が受け入れ、人に相談することができれば何らかの道が拓けてくるものです。卦辞に「亨る。大人は吉にして咎なし」とあるのは、困中にあっても、正しい道を守り通すことができ、悦び(兌)を失わないのが大人(君子)であり、小人にはできないと解すのが適切でしょう。(2022.3.18)

 

●雷山小過は、二陽四陰で小なるものが過ぎているという意味で小過というわけです。四陽二陰の28.沢風大過とも対比させて捉えるといいでしょう。64卦の順序を見ていくと、奇数番の卦とその次の偶数番の卦は、上下を180度ひっくり返した綜卦(1→6,2→5,3→4・・・)の関係にある組み合わせが多いのですが、1.乾為天と2.坤為地、27.山雷頤と28.沢風大過、29.坎為水と30.離為火、61.風沢中孚と62.雷山小過の4組については、その卦象自体がもともと上下対称の形であるため、綜卦ではなく各々の陰陽を逆にした錯卦の組み合わせになっています。(2022.3.22)

 

●地山謙は、綜卦にあたる次の16.雷地豫とセットにして対比的に考えることで両卦への理解が深まります。謙は謙虚、遠慮の意味で動かない陽爻の側から見ているのに対して、豫は熱中、情熱の意味で、動いていく陰爻の側から見ているわけです。各爻は謙虚さにもいろいろあることを示していますが、謙虚さの度合いというベクトルで見たときには、初六が最も強く、「師(いくさ)を行って邑国を征する」とある上六は、いくら内輪もめへの対処行動であったとしても、最も弱いと言えるでしょう。真の謙虚さというのは、ダメなモノはダメといい、動くべき時にはちゃんと動くということであって、いつでも控えめにしていることとは違うのですから。(2022.3.26)

 

●天雷无妄は、妄りに事を行わない、人工的な作為を施さないという意味の卦。綜卦である次の26.山天大畜は、独自の資質を鍛え能力を蓄え開花させようとする姿勢をもち、自分本位な行動を戒める无妄とは視点が反対です。无妄を、山の湧き水や天然温泉など自然にあるものをそのまま利用することにたとえるなら、大畜は温泉リゾートホテルやテーマパークを建てたりして、実用的に人の手を加え拡張していくイメージです。また、无妄は「まこと」の意味をもちますが、風沢中孚が人に対してのまことであるのに対し、天雷无妄は相手が人ではなく天地自然の運行であるため、人間の考える吉凶善悪では割り切れない道理であることに注意。(2022.3.30)


 
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