今を生きることと自己受容(つぶやき考現学 No.14)
2022/05/04
「いまを生きる」というのは、
過去も未来もすべて忘れ、
好き勝手、気ままに
生きる姿勢のことではありません。
いまという時間の中には、
過去も未来もすべてがあるんだと
常に意識できるということです。
そして、いまという時間を
真に生きている人は、
たいてい自己受容もできています。
でも、ここでいう自己受容とは、
素敵な自分を愛するとか、
自分を好きになることではなく、
まして、自分を「スゴイ」と
おもうことでもありません。
自分の好ましい姿だけでなく、
できない自分やダメな自分、
嫌いな自分もそのまま受けとめられ、
うまくいっている現実だけでなく、
うまくいっていない現実も同じように
きちんと直視できることです。
真に自己受容できている人が
なぜ、現実をそのまま
直視できるかといえば、
うまくいくとか、
うまくいかないとかという
判断自体を手放せていて
とらわれていないからです。
よって、「自分はスゴイ」でも
「自分はダメだ」でもなく、
自分をただの人間として
事実をありのままに
正しく把握できるのです。(2019.2.5)