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ドビュッシー『喜びの島』を聴いておもいだしたこと

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ドビュッシー『喜びの島』を聴いておもいだしたこと

ドビュッシー『喜びの島』を聴いておもいだしたこと

2022/06/11

土曜はらくだメソッドや塾生関連の記事を

投稿しているんですが、

今日は塾生のひとり・鈴木恵深さんが

演奏するピアノを聴きに行ってきたのでその話題を。

 

コンサートはSALON DRAGOSという

2021年にOPENしたばかりのスペースで行われ、

グランドピアノが1台置かれ

国外にはほとんど輸出されていない

ルーマニアのワインや料理が楽しめる

とても素敵なスペースでした。

 

地下鉄桜通線高岳駅から徒歩5分という

交通便利な場所にあるのもイイですね。

 

フルートの木本亜梨沙さんとのデユエット企画で、

フランスの作品ばかり8曲演奏されたんですが、

そのうち1曲だけピアノソロの曲がありました。

 

わたしが高校生だった頃からずっと聴いてきた

大好きな作曲家ドビュッシーの

『L'Isle joyeuse(喜びの島)』という曲です。

 

YouTubeにのぶくんこと辻井伸行さんの演奏が

アップされていましたので、

ぜひ聴いてみてください。

Nobuyuki Tsujii plays Claude Debussy’s L'Isle joyeuse 

 

1904年に作曲されたこの作品は、ロココ時代の画家

アントワーヌ・ヴァトー(1684〜1721)が描いた

『シシリー島への巡礼』という作品に

インスパイアーされたものと伝えられています。

 

この作品はルーブル美術館に所蔵されているので、

2017年にヨーロッパへ家族旅行をした際に

たぶん観ただろうとおもうのですが、

もう5年前のことですし、しかもルーブルは

所蔵作品があまりにも多いこともあって、

記憶が定かでありません。

 

また、次の写真は、

前記したパリへの旅行の際に訪れた

ドビュッシーのお墓なんですが、

エッフェル塔に近いパッシー墓地にありました。

 

ドビュッシーは19世紀末から20世紀初頭にかけて

活躍した作曲家で、

音楽史的には「印象派の作曲家」と

称されることが多いんですが、

ドビュッシー本人は、印象派と呼ばれることを

強く拒否していたとか。

 

それまでの伝統的な作曲技法から逸脱して

斬新な音の扱い方を行い、

現代音楽への道を開いたとさえ言われる

ドビュッシーですから

固定したレッテルを一方的に貼られることを

快くおもわなかったのは当然でしょうが。

 

薬師丸ひろ子さんの誕生日にちなんで書いた

一昨日の記事

「17才のときに考えていたことが

その後の人生の方向を大きく決定づける」という話を

書きました。

 

高校時代にピアノを練習し始めたわたしが

ドビュッシーという作曲家にとても惹かれて

好んで聴いていたのが何故だったのか、

その当時はよくわからなかったのですが、

ドビュッシーが音楽の世界で果たした革命的精神は

今のわたしの中にも確実に息づいていて、

ふりかえってみると、けっして偶然ではなく、

必然だったんだなぁとおもいます。

 

ドビュッシー『喜びの島』の演奏を聴きながら、

そんな17才の頃の自分をおもいだしたのでした。

 

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