島宗理『パフォーマンス・マネジメント 〜問題解決のための行動分析学〜』
2022/10/06
木曜はマネジメント関連の話題を投稿しています。
今日は、最近手に入れた本のタイトルに
〝マネジメント〟の文字を見つけたので、
その本のことを紹介しようとおもいたちました。
〜問題解決のための行動分析学〜』なんですが、
この〝パフォーマンス・マネジメント〟という言葉を
皆さんは今までに聞いたことがありましたか?
〝パフォーマンス〟っていう言葉は、日本語に訳すと
性能、能力、実績、成果、実行、演技、公演、
行動・・・というように、
とってもたくさんの意味を含んでいますよね。
副題に「問題解決のための行動分析学」とあるので、
ここでの〝パフォーマンス〟とは、おそらく
「行動」という意味で捉えればよいのでしょう。
ちなみに、島宗理さんの新書版ででている
上記著書2冊は、以前旧ブログでもご紹介しましたので、
未読の方はそちらの記事2件もご覧になってみて下さい。
・使える行動分析学 ~じぶん実験のすすめ~
・人はなぜ約束の時間に遅れるのか
マネジメントという言葉もパフォーマンスに
負けず劣らず多義な言葉なんですが、
本書『パフォーマンス マネジメント』の目次には、
次のような言葉が並んでいて、
さまざまな場面の日常ありがちな具体事例が
行動分析学を学ぶ問題文として掲載されています。
・部下のマネジメント
・安全のマネジメント
・体重のマネジメント
・恋愛のマネジメント
・スポーツのマネジメント
・道徳のマネジメント
・病院のマネジメント
・品質のマネジメント
・知識のマネジメント
・学校のマネジメント
・組織のマネジメント
・人生のマネジメント
・・・というように本書の目次は
「〜のマネジメント」オンパレードなんですが、
考えてみれば、マネジメントってどんな場面にも
必要なものだし、応用範囲の広い概念ですよね。
人間は、何らかの問題につきあたったときに、
自分の能力のなさや意志の弱さが原因と考え
自分を責めるか、
あるいは、周りの人のせいにしたり、
運が悪かったといったような外的要因で
片付けてしまったりすることが少なくありません。
しかし、そんなときこそ、目の前に起きていることを、
今まで見えてなかった自分を知るチャンスと受けとめ、
何が自分にできなくさせているのか、という風に、
自分や自分のまわりの状況をつぶさに観察し、
データを集めてそうした現状を招いているしくみや、
思考パターンそのものに着目する・・・。
つまり、「自分のことは自分でわかっている」という
おもい込みこそが「できない」現実を招いているので、
そのおもい込みから抜け出すためにも、
「行動の諸原理や研究する方法を学んで
自ら自分の行動を探究する力をつける」ことが
有効なわけです。
「行動分析学」の考え方は、当塾で実践している
セルフラーニングの学習法と
親和性がとても高いように以前から感じていて、
「できない自分を受け入れる」とはどういうことか、
「自分で決める」とはどういうことか、
「すすんでやる」とはどういうことか等々、
自己理解につながるヒント満載の1冊。
アマゾンのレビューにどなたかが書かれている
やらないといけないけどなかなかやれない、
やっちゃいけなくてもついやってしまう、
そんな行動の原理を見つけて変えていく
ヒントになること請け合いです。
また、著者島宗さんへのインタビュー記事も
見つけましたので、ご覧になってみてください。
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