脳以外の場所に情報の〝イケス〟をつくる知的生産術(その1)
2023/02/03
今日2/3は節分ですね〜
そういえば、一昨年2021年の節分は、
今年よりも1日早くて
2/2 だったことを覚えていますか?
昨年2月には、節分の日が年によってずれる話や
土用のことなど暦の話題を投稿してましたね。
節分と土用、暦について
そこに書かれているように、
これからしばらくは、2/2が節分になる年が
4年に1回やってくるので(閏年の翌年)、
再来年は間違えないようにしないといけません。
また、節分というと、2017年の今頃は、
旧ブログに〝教えない性教育〟というテーマで
関連書籍などをずっと連投していた関係で、
節分にちなんだ自作の川柳を
紹介したりしていた、なんてこともあります。笑
さて、前置きはこれくらいでそろそろ今日の本題を。
冒頭の写真がなぜイケス(生け簀)なのかは
この記事を最後まで読まれればわかります。
昨日投稿した記事のうち、独学本を紹介したところで、
結局、独学本というのは、いかにインプットするかに
力点が置かれているものが多くて、
たしかに、それも重要だけれど、
自分に活用できる形でどうストックするかが
それよりも重要なんだと気づかされた。
と書きました。
このあたりの話は結構、自分でも無自覚に
日々あたりまえのようにやっていることなので、
きっと、人から指摘されないと、
これが大事なんだと気づけなかったことでしょう。
それで、自分に活用できる形でストックするやり方を
わたしの場合は具体的にどう行っているのかを、
今日の記事では書いてみようとおもった次第でして。
最後の第5章が
「知的ストックを厚くする」に宛てられています。
つまり、知的生産の技術をいかに高めるかは、
結局のところ
「ストックの厚み」に行き着くことになり、
どれだけ長期的に、
質の高い知的生産を継続して行えるかは、
自分という知的生産システムのなかに、
どれだけ容量の大きい知的ストックを抱えられるかに
かかっていると書かれています。
このことを山口さんは、
わたしたちが生きている世界を「海」、情報を「魚」、
自分の脳を「冷蔵庫」にたとえて説明されていて
とってもわかりやすかったのですが、
さまざまなメディアを通じて情報をインプットし、
それをすべて脳内に記憶させようとするのは、
世界から釣り上げた情報という魚を
自分の脳という小さな冷蔵庫に
しまい込んでしまうことと同じことだと。
もちろん、釣った魚は
いつもすぐ料理するわけではないですし、
そのままで放置しておけば、腐ってしまうので、
冷蔵庫を頼らざるを得ない事情も
致し方ないところはあるんですが。
冷蔵庫に貯蔵できる材料は、種類も量も限られ、
脳内ストックだけに知的生産の材料を限ってしまうと、
各々の文脈に応じたような、柔軟で自在な
知的生産を行おうとしても厳しいわけです。
もちろん、世の中は広いので、
信じられないような巨大冷蔵庫を持っている人も
いるわけですが、
そのような博覧強記な人物は例外的存在であって、
現実にはごく限られた少数なので。
それに、脳内ストックの構築はあくまで手段であって、
忙しいビジネスパーソンやわたしたちのような凡人が
巨大な脳内記憶の構築を目指し、
それに時間やコストをかけることは得策ではないし、
そんなことはできません。
だから、冷蔵庫という脳の記憶力だけに頼らず、
とりあえず釣った魚は
「イケス(生け簀)」で泳がせておいて、
いつでも料理できる状態にしておけばいいんだと。
自分の脳以外に、知的ストックとなる場所
つまり、山口周さんの言われる
「情報のイケス」をつくるんだと。
わたしの場合、中村教室の本棚にある本や、
机のまわりに積まれた本や資料がイケスの魚であり、
また、1998年からずっと使い続けている
Macintoshコンピュータもまたイケスなんだと。
この続きはまた明日に。