あたりまえのことは伝わりにくい(つぶやき考現学 No.27)
2023/04/15
あたりまえのことが
あたりまえでなくなっている今日
あたりまえのことを伝えようとしても、
あたりまえのことは
あたりまえすぎるために
却って伝わりにくいのだろう。
たとえば、健康な人は健康であることを
ふだん意識していないように、
あたりまえのことは、
何らかの支障が生じない限り
自分の意識上にのぼってこないし、
わかったつもりにもなりやすい。
そうしたあたりまえのことを
一所懸命伝えようとすればするほど
ますます相手は抵抗し、
混乱してしまうのがオチだ。
だから、あたりまえのことを伝えたいなら
伝えたいことを特別視せず、
伝えなければならないなどと力まず、
日々たんたんと続けて
行動で示していけばいい。
伝えたいとおもっていることが、
自分自身にとっても
真にあたりまえのこととして
自然な身振りとなったときには、
殊更に人に伝えようなどと力まなくても
自ずと伝わっていくことだろう。(1996.5.16)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.27
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