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映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その4上映会 開催レポート

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映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その4上映会 開催レポート

映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その4上映会 開催レポート

2023/07/09

今日は午後から寺子屋塾中村教室で

映画『ベリーオーディナリーピープル』予告編4

「安心してサボれる会社づくり」上映会

行いました。

 

この連作映画は全部で8作あり(予告編3のみ絶版)、

この集まりは2016年からこれまで2クール

開催してきているので、

今回で3クール目になります。

 

昨年末クリスマス12/25に開催した

予告編1上映会の開催レポートは

こちらの記事をどうぞ!

 

4月初めに開催した

予告編2上映会の開催レポートは

こちらの記事に投稿しました。

 

映画「ベリーオーディナリーピープル」や、

撮影の舞台である北海道浦河町にある

べてるの家についての

基本的な情報を知りたい方は、

次の記事をご覧下さい。

映画『ベリーオーディナリーピープル』上映会やります

 


べてるの家が大切にしている生き方の一つに、

「苦労を取り戻す」ということがあります。

 

さまざまな精神疾患を抱えた人たちの苦しみとは、

病気を背負ったこと以上に、

「本来の自分らしい苦労を奪われている」ことで、

それをどう取り戻すかというのが、

べてるの家での実践でも

大きなウェイトを占めていたようです。

 

今日上映した予告編4でも、

なぜ、会社をやろうとしたかという理由として、

「苦労があるから」と語られていました。

 

わたし自身に置き換えて考えてみると、

「幸い」にも16歳という若い時期に

厄介な病気に罹った「お陰」で、

そしてさらには、医者からも「治らないよ」と

サジを投げられた「お陰」で、

自分の身体と自分で向き合うことができ、

自分らしい苦労を奪われずに済んだんだな~

ということになるのでしょう。

 

また、わたしは学生時代に音楽家志望で、

当時病気がちだったという理由もありましたが、

その志望を途中で諦めたため

高卒学歴で大学を出ていません。

 

たぶん、行こうとおもえば(選ばなければ)

大学へは行けなかったわけではなく、

用意されたレールに乗っかって

人生を歩んでいくということを

自ら拒絶してしまうようなところが

あったようにおもうのです。

 

わたしの卒業した高校は、

名古屋市内で5本の指に入るか入らないかという、

生徒の99%が大学進学を選択する

普通課高校(学校群)でしたから、

その中で大学へ進学しない選択をするということは、

いざ仕事に就こうという段になって

苦労を強いられるということぐらいは、

当時のわたしでも十分わかっていました。

 

つまりわたしの場合、人生の岐路に立ったとき、

なぜか苦労が多い方を選んでしまうという

生き方をいつもしてきたようにおもうのです。

 

もちろん、今となってふり返ってみれば、

苦労が多い方がタイヘンなぶん

そこで得られることも多くなるので、

断然面白い人生を歩めることは分かるのですが、

当時の自分がなぜそういう選択をしたのかは、

今でもわかりません。

 

でも、べてるの家の映画を観たり、

本を読んだりすると、

一見奇異に見えるそうした自分の選択というのは、

まんざら間違っていなかったのではと

勇気と希望を与えてくれるのです。

 

 

今回もビデオ上映後は

1時間ほど自由に感想をシェアし、

冒頭の写真は、その際に記された付箋で、

終了時に参加された皆さんが書いて下さった

感想カードを以下にご紹介!

 

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●人間の弱さ、人間らしさをすごく感じたものでした。「それでもいいんだ」という自分への許可をもっと持ち続けたいなと思いました。

 

●『安心してサボる』テーマは深い。仕事をすることに関して、何かしらの染みついた感覚がある という気づきがヨカッタ。一般社会の何と生きづらいことか。この染みついたものをギュッと握りしめていると、べてるは生きづらい場所になりうるのだろうか。そんなことをあーでもない、こーでもないとぐるぐると考える会でした。

 

●結局、疑問として残ったのは、誰かがサボった分の穴は、誰か?もしくはスタッフがうめているのか?それとも、クライアントも含めて許し合える、価値観を共有できる社会となっているのか?その辺きいてみたいー。

でもやっぱり、ちゃんとすることが最低条件という社会通念は生きにくい。そしてしっかり自分の中にその信念が育っている怖さ。つづきも見たいけど、予告編1から観たいな。

 

●べてるで会社をつくるきっかけが、「苦労があるから」「嫌なことがあるから」ということを聞いて、会社・起業のイメージがとても変わった。苦労もあるし、嫌なこともある。それが会社だし、働くことだし、人生、生きることでもあると思った。「予定通り嫌なことがある」「予定通り苦労がある」と物事や人生に対して、向き合っていくこと、それが逆に面白くて、楽しい物事や人生にすることができるのでは?と思いました。嫌なこと、苦労、ムダも折り込み済みで生きている、そうすると、予想外の出来事にも本当に面白く楽しく出会えるのでは?と思った。今の社会は、「トラブルがないようにコントロールしている」社会だと思うが、「トラブルこそが面白い」という社会環境をつくっていけたらと思う。

 

●うぉ〜っ〜 システム…システム…人間は自らの首を自分たちでしめちゃっているんですネ〜。

 土にかえろう。土にかえろう。笑顔で地球と融合する。

 

●ちょうど体調不良(カゼ)で7月はほぼ仕事に行けて居なかった子のタイミングでこの内容(安心してさぼれる会社づくり)を観ることができたので、仕事に行けないというイミでは、状況は精神障碍的な感覚とは違うにしても、行けない辛さみたいなものはあったから、通じているようにおもった。

実生活レベルで落とし込み活かすには…と、あまり考え過ぎずに頭の片隅に置いておきたい。

障碍を“問題”や“治すべき病気”などととらえずに、あるもの・起こるものとして向き合っていく態度で人生のネタづくり的な観点も大切にしていきたい。

 

●「安心してサボれる会社づくり」この言葉が問いになっていて、現実と矛盾、理念やうまくいったこといかなかったことが混沌としていて、常に未完成でそれだからいいと思いました。みんな自分自身の身体と会話していると感じました。体調が悪ければ休む、ちょっと元気になったら無理しない範囲で働く。一般の社会では、体調がすぐれなくても決められたシステムの中でなかなか休めない。このイベントの主催者ですが、主催者としてシッカリやらないといけないというプレッシャーは感じなくて、無力な僕でも「安心して主催者ができる上映会」でした。

 

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