2024年8月度の易経実践ふりかえり
2024/09/01
月が改まり９月になったので、月初めの恒例記事、
易経実践ふりかえり８月度を投稿します。
前回8/1に投稿した
先々月７月度のふりかえり記事は
こちらからご覧下さい。
記事の終わりには、
月１ペースで開催している易経初級講座の
９月度のご案内（9/8に予定）も載せました。
【全般】※印まで前月とほぼ同文
２０２４年に入ってからは、
ふりかえり記事の内容、形態をリニューアルし、
その月に得た月筮の卦辞爻辞の解釈と大意を
わたしのコメントも含めて記しています。
日々の日筮の卦象変遷については
冒頭の画像１枚のみに収め、
日筮に対する自分なりの占断コメントを
１〜２行、４０文字程度の分量で端的に記し
それを１ヶ月分一覧化する形にしました。
日筮を立てることを日課にし始めたのが
2016年元旦のことだったので、
これで８年８ヶ月、
毎日欠かさずに続けていることになります。
最初は六十四卦の卦辞爻辞、
解説本などの記述を読んでも
チンプンカンプンで全くわからなかったんですが、
２０２１年の年明けから、
稲地伽音さんの易経講座が
月１ペースで始まったことがきっかけで、
塾生の有志数名が一緒に学び始め、
教室内でも易経の話題が
日常的に交わされるようになって、
学習の進み具合が格段に早まりました。
六十四卦については、
一つひとつを単独で覚えようするのは
あまり効果的ではありません。
奇数卦と偶数卦の組み合わせは、
たとえば、41.山沢損と42.風雷益などのように
綜卦（180度回転させた関係）になっているか
27.山雷頤と28.沢風大過のように、
裏卦（陰陽を反転させた関係）になっているか
いずれかなので（両方のものもあり）、
各々で対の意味を探るようにしたり、
09.風天小畜と26.山天大畜
28.沢風大過と62.雷山小過のように、
近い意味の卦を比較するなど、
他の卦との関連を意識したりすると
理解が深まります。
爻辞に書いてある内容も、
意味不明な抽象的な記述が少なくありませんが、
六つの爻をひとまとまりのものとして
物語のように捉えてみるとか、
卦の意味をふまえた上で、
内卦と外卦の組み合わせ、
爻の位置、応爻比爻の有無、正位か不正か
中を得ているかどうかなども加味しながら
トータルに捉えようとすることで、
なぜそのような内容になっているのかが
浮き彫りになってくることが少なくありません。
爻辞卦辞の内容が自分の頭のなかに
すべてインプットできているわけではないので、
素手の状態で読み解くことはできないのですが、
それでも、昨年暮れ頃から始めた
その日に得た日筮に対して
自分なりに占断コメントを書いてみる習慣は
学習効果が高く、
意識の上にはのぼってこない
潜在的なメッセージが少しずつ感じられるように
なってきている感覚はあるので、
これからも続けていくつもりです。※
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８月の月筮：雷風恆の九三
月筮方針：風地観の六三
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８月が始まった時点で記した月筮占断コメント
７月の月筮沢地萃の綜卦・地風升の六四が陽転し雷風恆を得ました。方針が風地観六三なので、「目先の欲につられ軽挙妄動しやすいとき。自他ともによく観察し、自分の立場や実力を知って分相応の行動を心がけよう。現状維持の努力を基本とし無理しないように。」と解しました。
８月を終えた時点での月筮ふりかえり
前半は慣れない石取祭の準備、設営などに忙殺され、後半は台風１０号の襲来で落ち着かない１ヶ月ではあったものの、エネルギーを消耗しすぎない様に坦々と自分の役目を果たすことに専念した。軽挙妄動せず、現状維持を基本とするところは守れたのでは。
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［卦辞、読み下し文、かな文、直訳、大意］
恆。亨。无咎。利貞。利有攸往。
恆（こう）は亨（とお）る。咎（とが）なし。貞（ただ）しきに利（り）あり。往（ゆ）くところあるに利（り）あり。
こうはとおる。とがなし。ていによろし。ゆくところあるによろし。
雷風恆の時、通じる。問題はない。貞正であれば良い。進んで良い。
心や精神といった見えないものについても言えるので、用心を欠かさないのはもちろん、この機会にご先祖様に感謝の念を捧げましょう。
［爻辞、読み下し文、かな文、直訳、大意］
不恒其徳。或承之羞。貞吝。
其（そ）の德（とく）を恒（つね）にせざれば、或（ある）いは之（これ）が羞（はじ）を承（う）く。貞（ただ）しけれども吝（りん）。
そのとくをつねにせざれば、あるいはこれがはじをうく。ただしけれどもりん。
徳に欠け、節度がない。恥をかくことになる。貞正にしていても非難される。
九三は内卦巽の極みにあり、ふらふらと利益を求めて右往左往します。方針を変えてはならない雷風恆の時にあれもこれもと気が多く、多情による過ちを起こしやすい時です。このままでは信用も名誉も失っていまいますから、自戒し慎みましょう。
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【2024年の運勢】
年筮本卦：風雷益の六四
方針：水火既済の六四
健康運；地水師の初六
仕事運：天山遯の九三
家庭運：地雷復の六五
金銭運：沢雷随の初九
交際運：水火既済九五
不慮運：水風井の初六
前年比：火地晉の六五
※詳細コメントはこちらのページを参照ください
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１月の月筮：水山蹇の九五 方針：雷火豊の上六
２月の月筮：雷風恆の初六 方針：沢風大過の上六
３月の月筮：水沢節の六三 方針：地雷復の上六
４月の月筮：火地晉の九四 方針：火山旅の九四
５月の月筮：水天需の九二 方針：水火既済の九五
６月の月筮：沢地萃の九五 方針：雷風恆の六五
７月の月筮：沢地萃の上六 方針：天雷无妄の初九
８月の月筮：雷風恆の九三 方針：風地観の六三
９月の月筮：沢風大過の九五 方針：水地比の上六
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【８月の日筮】
8/1(木) 34.雷天大壮の初九
・気持ちだけ先走って実態が伴っていない段階
短気な行動は災難を招くだけなので動かないこと
8/2(金) 46.地風升の九三
・行く先に妨げるモノはなく進んで行けるときだが
自分の力と勘違いせず目的をはっきりさせよう
8/3(土) 51.震為雷の六三
・動揺し放心状態に陥っても過敏に反応しないこと
慎重かつ冷静に受けとめ自らの態度を改めよう
8/4(日) 11.地天泰の六四
・誘導や強制なくても然るべき方へと自然に流れる
長期投資を念頭に仲間と協力を心がけよう
8/5(月) 57.巽為風の初六
・優柔不断な姿勢を改め方針を明確に定めよう
身近な人に相談することも開運のコツ
8/6(月) 20.風地観の上九
・人の世話苦労が多いが周りから観られている意識で
行動しよう。まわりを頼らず基本自力で
広い視野をもって学ぼうとする姿勢を大切に
8/7(月) 05.水天需の九五
・諸事打開のチャンスが目前に到来。準備を怠らず
内部を充実し、慌てず時運の到来を待つこと
8/8(木) 28.沢風大過の初六
・万事強気を制し穏和を心がけ細心の注意を払うこと
大きな計画は基礎固めや環境整備程度に止めよう
8/9(金) 53.風山漸の初六
・力がないので目先だけで動かないこと
腰を据えて順序立てて考えゆっくり進めよう
8/10(土) 60.水沢節の九五
・諸事うまく進む盛運のときも節目や節度を大切に
調子にのって野心を起こさないこと
8/11(日) 13.天火同人の初九
・多くの人と公平に関わり交際の幅を広げよう
孤立と我執を退け、協力者を求めること。
8/12(月) 55.雷火豊の六二
・闇の中を積極的に進もうとすれば疑われかねません
いまは光を遮るものを追い払い、分限を守って
誠実さをもって向き合うように心がけよう
8/13(火) 64.火水未済の六五
・これまでの苦労が報われ運気上昇の時
真価が輝くのはこれからなので誠意を失わないこと
8/14(水) 38.火沢睽の六三
・思いがけない理由で災難を招き寄せる危険あり
事態を軽く見てはならないが積極的に動かないこと
一時的な誤解が原因で最終的には解決する
8/15(木) 37.風火家人の六二
・コトは成就しないけれど、外側に惑わされず
落ち着いて慎重に自分の本分に集中しよう
8/16(金) 07.地水師の九二
・周りからの信頼が厚く立派に務めを果たせるとき。
三度良いことがあるが、病気には注意を。
8/17(土) 44.天風姤の九四
・自分の手から離れたものを後々になって後悔しても
幻にすぎません。追わずに手放す姿勢が賢明
8/18(日) 02.坤為地の六三
・積極的行動や自己主張は慎み、まわりから
求められることを謙虚に坦々とこなし
自分の務めを果たすことを旨とすること
8/19(月) 39.水山蹇の六二
・成果が得られないとわかっていても腹を括って
やるしかないとき。急がないこと
8/20(火) 63.水火既済の六二
・チャンスを逸しても右往左往しない
落ち着いて次のチャンスを待つこと
8/21(水) 11.地天泰の九三
・表面的に盛運でも来るべき衰運に備えよう
怠惰や油断を戒め、前進せず現状を守ること
8/22(木) 24.地雷復の六四
・環境が整わずうまくいかない。目下の人たちにも
協力を仰ぎながら自分流の方法を見つけよう
8/23(金) 27.山雷頤の上九
・厄介事が少なくないが慎重に対処しよう
驕れば信頼を失いかねず誠意を失わないように
8/24(土) 35.火地晉の上九
・意識していなかったところに課題が見えてきた
その場しのぎの対処は同じ禍を繰り返す可能性有
足元をよく見てしっかり向き合おう
8/25(日) 03.水雷屯の六四
・色々な可能性に心が揺れて迷いが出やすいとき
本来の目的を確認したうえで
まわりの助けも得ながらゆっくりやろう
8/26(月) 53.風山漸の九五
・最初は妨害があって大変。成果が出るまで時間が
かかっても、自分の考えをはっきりさせながら
粘り強く取り組もう
8/27(火) 03.水雷屯の六二
・雑事に追われ本来の目的に専念できていない
時間が長くかかっても願いは叶うので
節度を守って時を待つこと
8/28(水) 16.雷地豫の九四
・これまでの苦労が報われる。ただしワンテンポ
遅れがちなのでタイミングを外さないこと
8/29(木) 59.風水渙の九五
・重要な判断を引き受け進む覚悟が自分にあるかが
問われるとき。無心に正道を歩み続ければ
気がかりなことは解消する
8/30(金) 03.水雷屯の六三
・いまは創生のときであり難産のとき
おもうように進まず混沌とした状況でも
すぐに結果を求めずゆっくり慎重に進めよう
8/31(土) 28.沢風大過の九五
・一時的な好調もアンバランスであだ花となる
可能性があり手を広げないように
長期展望にたち動機と目標をはっきりさせよう
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【８月をふりかえって】
・8/8と8/31と大過が２回出たり、
8/15〜18の家人→師→姤→坤為地の
陰陽バランスがダイナミックに変化したところが
あった一方で、泰と漸が２回ずつ出ているなど、
全体的に穏やかな日筮が出て、凶意の強い日筮は
ほとんど出なかった
・8/19蹇→8/20既済→8/21地天泰→8/22復
→8/23頤の流れがオモシロイ
・8/25から8/30までの六日間に屯卦が３回も出た。
こういうときなどは特に爻辞の意味に引っ張られず
卦の意味を中心に解する姿勢が求められるのでは
ないかと感じた
・年筮 ー 月筮 ー 日筮を個別に占断しようとすると
バラバラでちぐはぐな感じになりがちなので
いまの自分がどういう流れの中にいるのかという
視点で大きく捉えるようにしたい（継続課題）
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９月の易経初級講座（第27回）は
9/８(日)14〜16時に開催
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易の基礎ルールを学び、
易経・易占に親しむための講座です。
易経を少しずつ読んでいきます。
初級講座が始まって丸２年、
一巡できるまで残り約１年となりました。
実際に易を立てて得た占例を持ち寄って
検討する時間と、64卦の一つひとつを
解説書に沿って学ぶ時間の２部構成です。
皆で占例を検討するのは何より楽しいですし、
直観も湧きやすく理解も進みやすいのです❣️
易の解説は上経が終了し、下経に入っていて、
今回は48.水風井、49.沢火革を予定。
下経も坦々と丁寧に読み込んで行きたいと思います。
易の神様は笑って見守って下さっているでしょう🤗
易は身につければ一生の宝物です。
ご参加お待ちしております♪
【参加費】3000円（塾生）
5000円（塾生以外の方）
✳︎易の資料代（上経・下経分に分けてそれぞれ2000円）あり
会場は寺子屋塾 中村教室です。
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