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2024年11月度の易経実践ふりかえり

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2024年11月度の易経実践ふりかえり

2024年11月度の易経実践ふりかえり

2024/12/01

月が改まり12月になったので、

月初めの恒例記事、

易経実践ふりかえり11月度を投稿します。

 

前回11/1に投稿した

先々月10月度のふりかえり記事は

こちらの記事をご覧下さい。

 

記事の終わりには、

月1ペースで開催している易経初級講座

12月度の案内(12/15開催予定)も載せました。

 

【全般】※印まで前月とほぼ同文

2024年に入ってからは、

ふりかえり記事の内容、形態をリニューアルし、

その月に得た月筮の卦辞爻辞の解釈と大意を

わたしのコメントも含めて記しています。

 

日々の日筮の卦象変遷については

冒頭の画像1枚のみに収め、

日筮に対する自分なりの占断コメントを

2〜3行、4〜60文字程度の分量で端的に記し

それを1ヶ月分一覧化する形にしました。

 

日筮を立てることを日課にし始めたのが

2016年元旦のことだったので、

これで8年11ヶ月、

毎日欠かさずに続けられていることになります。

 

最初は六十四卦の卦辞爻辞、

解説本などの記述を読んでも

チンプンカンプンで全くわからなかったんですが、

2021年の年明けから、

稲地伽音さんの易経講座が

月1ペースで始まったことがきっかけで、

塾生の有志数名が一緒に学び始め、

教室内でも易経の話題が

日常的に交わされるようになって、

学習の進み具合が格段に早まりました。

 

六十四卦については、

一つひとつを単独で覚えようするのは

あまり効果的ではありません。

 

奇数卦と偶数卦の組み合わせは、

たとえば、41.山沢損と42.風雷益などのように

綜卦(180度回転させた関係)になっているか

27.山雷頤と28.沢風大過のように、

裏卦(陰陽を反転させた関係)になっているか

いずれかなので(両方のものもあり)、

各々で対の意味を探るようにしたり、

09.風天小畜と26.山天大畜

28.沢風大過と62.雷山小過のように、

近い意味の卦を比較するなど、

他の卦との関連を意識したりすると

理解が深まります。

 

爻辞に書いてある内容も、

意味不明な抽象的な記述が少なくありませんが、

六つの爻をひとまとまりのものとして

物語のように捉えてみるとか、

卦の意味をふまえた上で、

内卦と外卦の組み合わせ、

爻の位置、応爻比爻の有無、正位か不正か

中を得ているかどうかなども加味しながら

トータルに捉えようとすることで、

なぜそのような内容になっているのかが

浮き彫りになってくることが少なくありません。

 

易について学び始めて40年以上になる

わたしではありますが、

すべての爻辞卦辞の内容が自分の頭のなかに

完璧な状態ですぐ再現できるような形で

インプットできているわけではないので、

テキストなしに素手の状態で

読み解くことはできないのですが、

それでも、昨年暮れ頃から始めた

その日に得た日筮に対して

自分なりに占断コメントを書いてみる習慣は

学習効果が高く、

意識の上にはのぼってこない

潜在的なメッセージが少しずつ感じられるように

なってきている感覚はあるので、

これからも続けていくつもりです。※

 

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11月の月筮:天火同人の九五

月筮方針:天雷无妄の九四

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11月が始まった時点で記した月筮占断コメント

10月の月筮火天大有の綜卦にあたる天火同人を得ました。九五は同人卦の陽爻で唯一応爻があります。最初は障害があっても最終的に運気は上昇に向かいこれまでの苦労の解消も近いでしょう。「広く開かれた心で志を同じくする者とつながれば、希望する道が通じていくとき。 ただし仲間内だけで閉じてしまうと発展しないので、自分のことは後回しにして広い視野で考えよう。」と解しました。

 

11月を終えた時点での月筮ふりかえり

例年と異なる11/23に開催した寺子屋デイ2024②も盛況のうちに終わり全体的に穏やかな1ヶ月間でした。同人はまわりの人と協力し一緒に知恵を出し合いながらやっていくことで、力以上のことが実現するという意味の卦で、日筮でも「まわりの意見を聞くこと」という卦爻をしばしば得ていて、盛運のときにもかかわらずいまひとつ有効に生かし切れていなかったように感じています。

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[卦辞、読み下し文、かな文、直訳、大意]

同人。于野。亨。利渉大川。利君子貞。 
 
同人(どうじん)は、野(や)に于(おい)てす。亨(とお)る。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(り)あり。君子(くんし)の貞(てい)に利(り)あり。
 
どうじんは、やにおいてす。とおる。たいせんをわたるにりあり。くんしのていにりあり。
 
天火同人の時、同じ志を持った者同志が、広々とした野原のように公明正大であれば通じる。大川を渡っても良い。君子は貞正であれば良い。
 
「同人」は読んで字のごとく同じ志を持つ仲間の意。外卦「天(乾)」の剛健さに内卦「火(離)」が従い着く、さらに「天」「火」はともに上昇を表すことから、この卦は仲間とともに上を目指すこと、公明正大であることを暗示しています。単独行動より団体行動が運気を高め、不可能を可能にするので、気の合う仲間を大切にしてグループで行動する時。かといって、方向性が違うとか、志が異なる相手ではうまくはいかないので、万人を受け入れなければならないわけではありません。私利私欲の固まりのような人は、このチャンスを活かしきれないので、本当に腹を割れるような相手と手を結ぶことがポイントです。

 

[爻辞、読み下し文、かな文、直訳、大意]

同人先号咷而後笑。大師克相遇。

 

人(ひと)に同(おな)じうするに、先(さき)には號(さけ)び咷(とば)いて後(のち)には笑(わら)う。大師(だいし)克(か)ちて相(あい)遇(あ)う。

 

ひとにおなじうするに、さきにはさけびとばいてのちにわらう。だいしかちてあいあう。

 

天火同人の時、最初は泣いたりわめいたりすることがあるが、後には笑うことができる。つまり大軍を出して戦に勝ち、やっと仲間と会うことができるからだ。

 

「号咷」は泣き叫ぶこと。「大師」は大軍のこと。九五は六二と同人しようとしますが、九三・九四に邪魔されるため始めはうまくいきません。それでも最終的には六二と和合でき、喜び笑うに至ります。滞っていた難問がやっと解決する時なので、積極的に動きましょう。最後に笑うのはあなたです。

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【2024年の運勢】

年筮本卦:風雷益の六四

方針:水火既済の六四

健康運;地水師の初六

仕事運:天山遯の九三

家庭運:地雷復の六五

金銭運:沢雷随の初九

交際運:水火既済九五

不慮運:水風井の初六

前年比:火地晉の六五

※詳細コメントはこちらのページを参照ください

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1月月筮:水山蹇の九五 方針:雷火豊の上六

2月月筮:雷風恆の初六 方針:沢風大過の上六

3月月筮:水沢節の六三 方針:地雷復の上六

4月月筮:火地晉の九四 方針:火山旅の九四

5月月筮:水天需の九二 方針:水火既済の九五

6月月筮:沢地萃の九五 方針:雷風恆の六五

7月月筮:沢地萃の上六 方針:天雷无妄の初九

8月月筮:雷風恆の九三 方針:風地観の六三

9月月筮:沢風大過の九五 方針:水地比の上六

10月月筮:火天大有の六五 方針:坎為水の九二

11月月筮:天火同人の九五 方針:天雷无妄の九四

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【11月の日筮】

11/1(金) 25.天雷无妄の上九

・无妄のやり方に囚われず自重すること

 欲を抑えまわりの声に耳を傾けよう
11/2(土) 17.沢雷随の九五

・人と和して誠意を尽くすとき。まわりの意見に

 従いながら臨機応変にコトに当たろう
11/3(日) 51.震為雷の初九

・物事が揺さぶられ動くとき。一時的には恐れて

 震え上がっても、過ぎ去ったときには道は通じ

 和やかに笑い合えるでしょう

 何が起きても自分を見失わないように
11/4(月) 63.水火既済の六四

・ほころびが生じやすいときなので気を緩めない

 これまでの形で続けていくことは難しいとしても

 何が起きるかわからず警戒を怠らないように
11/5(火) 27.山雷頤の上九

・厄介事が少なくないので、驕りを自戒し慎重に

 方針を見直し再考しよう。
11/6(水) 03.水雷屯の初九

・苦労はあっても今は基礎固めの時期。機が熟すまで

 正道を守り、焦って無闇に動かないこと
11/7(木) 45.沢地萃の初六

・力不足でも焦らずに時期を待つこと
 まず自分の方針をハッキリさせよう

 そこからしか始まらない
11/8(金) 41.山沢損の六五

・これまでの投資が戻ってくる𠮷運の時でも

 基本を忘れず地盤を固めよう
11/9(土) 48.水風井の九三

・新しいことや大きいことを始めるには時期尚早

 まず今の自分にできることをやろう
11/10(日) 29.坎為水の六三

・困難に四方を囲まれなかなか抜け出せないとき

 動かず中味の充実に力を注ぎ時を待つこと
11/11(月) 40.雷水解の九二

・残っている問題は早めに解決しよう。自分の道を

 真っ直ぐに守り通せば良い結果になるでしょう
11/12(火) 59.風水渙の六三

・見栄を棄て、なりふり構わずやり抜こう。

 上手く行かないことは早めに見切りをつけ

 長期展望に立って考える姿勢も必要
11/13(水) 29.坎為水の九二

・苦労が多くても焦らずバランス重視で

 方針を変えず謙虚に誠実に粘り強く進もう
11/14(木) 22.山火賁の初九

・体面や虚飾を捨て実質を重んじるとき

 根本から慎重に考え直し足元から鍛えよう
11/15(金) 12.天地否の九五

・閉塞状態も終息間近だが油断禁物。何事も慎重に

 取り組み、学び得たことをまわりに還元しよう
11/16(金) 49.沢火革の六二

・時期を慎重に見極めよう。機が熟していることが

 確認できれば、変革を果敢に実行すること
11/17(日) 04.山水蒙の六三

・節操なく身を破る恐れあり。

 目先を追いすぎず心をしっかり持って身を守ろう
11/18(月) 13.天火同人の上九

・面倒なことからは手を引いてマイペースで

 積極策は控え、様子をよく見て

 これまでのことを継続しよう。
11/19(火) 35.火地晉の九四

・身近に危険が迫っている。欲に目が眩んで

 実力以上のことを為そうとしていないか

 自然に沿って進もうとしているかよく反省しよう
11/20(水) 04.山水蒙の六五

・焦らずに目先の問題解決を優先しよう。虚飾や

 見栄を棄ててまわりの意見を聞いてみること
11/21(木) 14.火天大有の九三

・自分が有すものを役立てるチャンス到来

 ただし自分の力量を問われる場面でもあり、

 何をどう活かすことが最善かを熟慮しよう
11/22(金) 12.天地否の六二

・迷い悩み行き詰まってもジタバタしないこと

 長期展望にたってまわりの意見をよく聴き

 本来の目的を見失わないこと
11/23(土) 56.火山旅の六五

・不安で心細くとも、転んでもタダでは起きない

 くらいの気概をもとう!
11/24(日) 21.火雷噬嗑の上九

・道を妨げるものは自分自身の中に

 過信独断せずまわりの意見に耳を傾けよう
11/25(月) 17.沢雷随の九五

・人と和して誠意を尽くすとき。まわりの意見に

 従いながら臨機応変にコトに当たろう。
11/26(火) 04.山水蒙の六五

・焦らずに目先の問題解決を優先しよう

 虚飾や見栄を棄ててまわりの意見を聞こう
11/27(水) 46.地風升の六四

・基本を忘れず分相応を心がけ現状維持で

 力になる人を見つけよう
11/28(水) 62.雷山小過の九四

・よく観察してゆっくり柔軟にやり過ごすこと

 自分からは軽率に動かないよう機転を利かせよう
11/29(金) 43.沢天夬の九四

・気持ちが揺れ動いて落ち着かないときでも

 ゆっくり観察する姿勢を失わないこと

 独断や強引な行動を避けまわりの意見をよく聞こう
11/30(土) 26.山天大畜の九二

・良さそうで良くないときで現状維持の姿勢が賢明

 自分のやり方を守ってチャンスに備えよう

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【11月全体をふりかえって】

 

・同じ陰陽バランスの日筮が続く傾向にあることは

 これまでも繰り返し触れてきましたが、

 11/5頤→11/6水雷屯→11/7沢地萃

 11/10坎→11/11解

 11/19晉→11/20蒙

 11/26山水蒙→11/27升 のように

 今月は二陽卦が続くことが多く

 全体で13回も出たのが印象的。

 

・11/1无妄→11/2随→11/3震は、

 内卦震がそのままで、外卦の陰爻が上から順番に

 増えて行く卦の変化がオモシロイ

 

・11/9井→11/10坎→11/11解→11/12渙

 →11/13坎の流れが自然だと感じた

 

・年筮 ー 月筮 ー 日筮の関係やつながりについて、

 以前に比べると随分意識できるようになった。

 日筮は毎日変化するのが普通で

 同じ卦爻の日筮が何日にもわたって

 連続する事はまず起きません。

 それでも、日々の変化する日筮のなかに

 共通する要素が見出せたなら、日々の日筮を

 1つの流れの中で見ることができるし、

 一喜一憂したりふりまわされたりすることも

 少なくなるでしょう。

 たとえば、月筮のふりかえりでも書いたように

 天火同人は志の同じ人たちと知恵を出し合い

 協力するという意の卦ですが、日筮に

 「まわりの意見を聞く」というコメントが

 今月は以前よりも頻繁に登場していたところから

 変化する日筮が1つの流れの中にあるように

 感じられたからです。

 

・11/2と11/25に沢雷随九五が出て今年6回目、

 また、雷山小過は今年になってから4回目に。

 六十四卦の1つの爻は64×6=384なので

 確率的にいうと

 ひとつの卦は2ヶ月に1回の頻度、

 1つの卦爻の組み合わせは1/384つまり

 年にほぼ1回ぐらいの頻度となるわけですが、

 実際は11月は大有、随、坎、蒙、否は

 2回ずつ出ていましたし、

 どの卦爻も同じ頻度では出ておらず、

 なぜそのような偏りが生じるのかが興味深く、

 継続課題として考察したい。

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 12月の易経初級講座(第30回)は

 12/15(日)14〜16時に開催

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易の基礎ルールを学び、

易経・易占に親しむための講座です。

易経を少しずつ読んでいきます。

 

初級講座が始まって丸2年、

一巡できるまで残り約1年となりました。

実際に易を立てて得た占例を持ち寄って

検討する時間と、64卦の一つひとつを

解説書に沿って学ぶ時間の2部構成です。


皆で占例を検討するのは何より楽しいですし、

直観も湧きやすく理解も進みやすいのです❣️


易の解説は上経が終了し、下経に入っていて、

今回は54.雷沢帰妹、55.雷火豊を予定。

下経も坦々と丁寧に読み込んで行きたいと思います。


易の神様は笑って見守って下さっているでしょう🤗
易は身につければ一生の宝物です。

ご参加お待ちしております♪


【参加費】3000円(塾生)
     5000円(塾生以外の方)


✳︎易の資料代(上経・下経分に分けてそれぞれ2000円)あり

 

会場は寺子屋塾 中村教室です。

 

Facebookイベントページはこちらから。

 

 

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●2021.9.1~2023.12.31記事タイトル一覧は

 こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ

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◎らくだメソッド無料体験学習(1週間)

 詳細についてはこちらの記事をどうぞ!

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