「自分の能力に制限をかけるのはいつも自分」菊池雄星選手へのインタビュー記事より
2024/12/13
12/10朝日新聞朝刊に、
アメリカ大リーグで活躍中で、
11月下旬にはエンゼルスへの移籍が
発表されたばかりだった菊池雄星選手への
インタビュー記事が載っていました。
記事は、地元の岩手県花巻市に
最新トレーニング機器も備えた
室内練習場を完成させた話題を入口に
さまざまな話題に及んでいました。
以下は、わたし目線の独断と偏見で
インタビュー記事からピックアップした
菊池語録です。
（引用ここから）
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どんなにいい機器があっても、
なぜ練習するかを理解しないと意味がありません。
方法ではなくて、教える順番が大事なんです。
少しずつうまくなるのではなく、
コツをつかむと一気にうまくなります。
練習するのは、うまくなるきっかけをつかむためで、
そのチャンスは、１００回練習するよりも
１千回練習した方が多くなる。
努力は、ひらめくためにするんです。
この施設に週1日くるだけで、
野球がうまくなることはないと思います。
残り6日の時間の使い方を、
どう教えていくか。
僕は中学２年までは控え投手でした。
決して才能に恵まれているとは思っていないです。
ただ、『やり続けること』には自信があります。
才能や身体能力の不足は、
習慣形成でカバーできます。
メジャーでも、身体能力が高い選手は
ゴロゴロいますが、
活躍するのは日々の練習をしっかりする選手です。
やはり努力も欠かせません。
うまくなる魔法は一つもありません。
結局、『自分事と捉えられるか』
ではないでしょうか。
自分の能力に制限をかけるのは、
いつも自分です。
意志ではなく、
仕組みに頼った方がいいですね。
『知』とは知識や知恵だけでなく、
データ活用力や情報リテラシーなどを含みます。
これから世の中では、
加速度的な情報の洪水が起きます。
運動力学や栄養学などの情報を
正しく乗りこなす能力が、
スポーツ選手にも求められます。
AIが出てきて仕事の形も変わっていくなかで、
自分で考えて、自分で問題を解決できる、
そういう自立した人間は、
どこの世界に行っても
結果を出せるのではないでしょうか。
物事への取り組み方や、
目標設定の仕方を教えることは、
野球以上に大事だと思います。
『いい時も悪い時も、いつも一緒だよね』と。
感情的にならず、
精神的に安定している人こそ一流です。
そんなリーダーのいるチームは強いです。
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（引用ここまで）
今日教室にやってきた
塾生のひとりにこの記事を読んでもらったら、
「これって先生がいつも教室で
話してることばっかりじゃないですか。
寺子屋塾のこと、人に説明するとき、
どういう教室なのかいつも困るんだけど、
これからは、この記事を読んでもらうと
いいんじゃない？」って感想が返ってきました。
この寺子屋塾ブログを
丁寧に読んで下さっている方であれば
たぶん同じようなことを
感じて下さるんじゃないかっておもうんですが、
上にピックアップした菊池語録に
ひとつひとつコメントするだけでも
１０回分くらいブログ記事が
書けそうな・・・笑
たとえば、「加速度的な情報の洪水」という
言葉がありましたが、
１週間前に、庄司薫さんが
すでに50年以上前に
そのような指摘をされていたという文章を
紹介したばかりでしたしね。
・「情報洪水と価値の相対化」とは？（庄司薫『狼なんかこわくない』より）
明日は、この記事に
もう少し突っ込んだコメントを
書いてみようかなとおもっています。
とはいえ、予定は未定なので、
明日になれば気持ちが変わって、
別の記事が書きたくなるかも知れませんが。
※冒頭の写真はwikipediaより
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