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松村禎三『松村禎三の世界』(今日の音楽・その15)

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松村禎三『松村禎三の世界』(今日の音楽・その15)

松村禎三『松村禎三の世界』(今日の音楽・その15)

2025/01/15

●寺子屋塾ブログ1/15・連続投稿1233日目

 

今日の音楽その15は、

1929年に京都市で生まれ

2007年に亡くなられた作曲家・松村禎三さん。

 

本日1月15日が松村さんの

誕生日であることにちなんで、

2007年にリリースされた

アルバム『松村禎三の世界』より

「ギリシャに寄せる2つの子守歌」

「弦楽四重奏とピアノのための音楽」

「ピアノ協奏曲第1番」などの作品を。

 

 

1979年に松村禎三さんがサントリー音楽賞を

受賞されたことがありました。

 

その頃わたしは高橋悠治さんの追っかけをしていて、

1979年7月31日に行われた

受賞記念コンサートで

高橋悠治さんがピアノを弾く情報をキャッチし、

アオハル18切符を使って

東京まで聴きに出かけたことがあったんですが、

そのコンサートで忘れられない出来事が3つあり、

それについて書いておきます。

 

1つめは、

名古屋ではクラシック音楽のコンサートで、

ホールが満席という事態に遭遇したことがなく、

たぶん当日券でも大丈夫だろうという

甘い考えで出かけて、

会場だったイイノホールに着いて

チケットを買おうとしたとき、

「当日券はありません。立ち見で宜しければどうぞ」

と言われたこと。

 

2つめは、1つめで記したように、

コンサートの第一部は席に座れず

立ち見で聞いていたんですが、

ふと自分の左側に立っている人を見たら、

その当時サントリーの社長だった

佐治敬三さんだったこと。

 

3つめは、高橋悠治さんが

「ギリシャに寄せる2つのピアノ曲」を

演奏している途中で、ピアノの弦が切れるという

突発的アクシデントがあり、

急遽演奏を中断して20分間の休憩になったこと。

 

ピアノのコンサートに出かけるようになって

40年以上になるので、

今まで数え切れないほどの

コンサートを聴いているわたしですが、

演奏中にピアノの弦が切れるアクシデントに

じかに遭遇したのはこのとき1回だけです。

 

ちなみに、その時の演奏された

プログラムは以下の通り。

 

第10回サントリー音楽賞受賞記念コンサート

「松村禎三」東京公演第1夜(イイノホール)


1.詩曲II番(1972)
2.弦楽四重奏とピアノのための音楽(1962)
3.詩曲I番(1969)
4.ギリシャによせる2つの子守歌(1969)
5.アプサラスの庭(1971)
出演者:山本邦山(尺八) 野坂恵子(箏)

高橋悠治(ピアノ) ニューアーツ弦楽四重奏団 

室内楽70(野口龍、植木三郎、松谷翠)

 

 

【オススメYouTube音源】

・ギリシャに寄せる2つの子守歌

 Deux Berceuses à la grèce(1969)

https://www.youtube.com/watch?v=SAlaJwblw0A

 

・弦楽四重奏とピアノのための音楽(1962)

https://www.youtube.com/watch?v=ZDgFvLh6tes

 

・ピアノ協奏曲第1番(1973)

https://www.youtube.com/watch?v=Q0O0WQVWcTQ

 

・詩曲一番

 箏:今福歌凰 尺八:川村葵山

https://www.youtube.com/watch?v=E-Eu-h4AnYg

 

※ギリシアに寄せる2つの子守歌は、
春秋社から出版されている楽譜

『こどものための現代ピアノ作品集Ⅱ』にあります

 

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