易経の学習で使用するテキストについて
2021/10/29
このたび寺子屋塾の企画として新たにスタートする易経講座は、オフラインとオンラインの2本立てで開催することを10/16の記事に書いたんですが、今日は使用するテキストについて。
寺子屋塾中村教室を会場に、オフラインの場で連続講座のスタイルで開催する入門講座では、写真の柳下尚範『易入門』を使用します。
柳下氏は「昭和の易聖」と称される加藤大岳氏(1907 - 1983)に学んだ方。柳下氏の易学教室には、占業者をめざす人だけでなく、医師や公務員、事業主、主婦など一般人も広く受け入れておられたとのこと。
『易入門』は、十翼の解説は省かれていますが、易経を理解する上で基本となる基礎知識が広く浅く網羅されていて、易の歴史から占い方、八卦、64卦へと順を追って丁寧に説明がなされ、最後には実際に占った例も出ています。
易学の専門書には結構高価なものもあるんですが、値段も1000円+税と手頃で、易をまったく知らない人が最初の入口として手に取るのにコスパーの良い優れた入門書と言えるようにおもいます。
本当は、河村真光『易経読本 入門と実践』を使用したかったんですが、残念ながら出版元で品切れ状態にあり、直接問い合わせて重版も未定とわかり断念しました。
「オンラインで学べる易経実践講座」では、柳下尚範『易入門』や河村真光『易経読本 入門と実践』を推奨しますが、64卦と各卦の変爻について記されているものであれば、他のどんな本でも構いません。
とにかく,複数の本をあれもこれもと手を出すより、自分にはこれが合いそうだとおもえるものを1冊だけ選んで、まずはその1冊に書かれている内容をしっかりつかむことが肝要です。
柳下尚範『易入門』や河村真光『易経読本 入門と実践』がおおかた掴めるようになったら、本田済『易』などで、卦辞と爻辞の内容をさらに細かく深く掘り下げて読み込んでいくとよいでしょう。