問い続ける姿勢や 対話力の大事さについて(つぶやき考現学 No.63)
2021/11/20
以前にある人から、「インタビューゲームを繰り返し体験することで育つものがあるとおもうんですが、井上さんがそれを敢えて〝コミュニケーション能力〟と言われないのは何か理由があるんですか?」と問われたことがあり、そのときわたしが「インタビューゲームを体験すれば、コミュニケーション能力が育ちますよ」という話をほとんどしたことが無かったことに改めて気づかされました。
そんなことから、インタビューゲームを繰り返し体験することでは、ふつうに世間で言われているような〝コミュニケーション能力〟とは似て非なる力が育つと考えていることがわかったんですが、今日はそのことについて書いた詞を、つぶやき考現学としてご紹介します。
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本を読めば書いてある言葉や
ネットを検索してすぐに見つかる情報、
人から教えてもらった事柄とか
アタマの中に記憶できるような知識は、
誰でもコピペできてしまうし、
知ってるフリをするのも簡単です。
でも、〝問い〟を発するためには、
自分が何を知っていて何を知らないかを
自覚している必要がありますし、
自ら考え、体験し、自力でつかんだものは、
人に説明するのは難しくても、
誰にもマネできず簡単に盗めません。
だから、自ら問いを立て、
自分にとって必要なものを
相手から引き出そうとする力は、
これからの人生において
難しい局面に突き当たったときにも、
きっと大きな味方になってくれることでしょう。
このように、常に問い続ける姿勢や
対話力(傾聴力、質問力)の大事さに気づいて
そうした習慣が生活の中で日常化し、
まわりから自由自在に
必要な情報が引き出せるようになったなら、
それはきっと一生モノの財産と言えるほど
価値あるものになり得るとおもうのです。(2017.2.1)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.63