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免疫力を下げない一番のポイントは歯みがき(その2)

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免疫力を下げない一番のポイントは歯みがき(その2)

免疫力を下げない一番のポイントは歯みがき(その2)

2021/11/27

昨日の続きです。
大事なポイントなので、

昨日の記事に挙げた5項目を再度書いておきます。

 

 ①練り歯磨き、歯磨き粉を使わずに、
 ②超やわらかい歯ブラシを使って、
 ③1回3分の歯みがきを1日3回

 ④歯みがきのみで不十分ならオイルプリング

 ⑤口臭チェッカーで時折確認

 

まずは、なぜ歯みがきが

それほどまでに大切かという理由についてです。
 

わたしがリスペクトしている吉本隆明さんは、

戦後最大の思想家と言われ、

『共同幻想論』『心的現象論』など

たくさんの著作を残されているんですが、

わたしが吉本さんから学んだことの一つは、

「原理に立ち戻って考える姿勢の大切さ」です。

 

つまり、吉本さんのこの姿勢を心身の健康に応用し

人間という生物のいのちが

どういうプロセスでつくられていくかという

原点に立ち戻って

〝発生学的な視点〟で考えていけば、

身体の免疫を左右するポイントがどこにあるかが、

だいぶ的が絞れてきたんですね。

 

学生時代、生物の授業で学んだように、

精子と卵子が合体したのち、

人体が形成されていく順序として

①内胚葉  ②外胚葉 ③中胚葉

という3つの胚葉が形づくられ

それぞれが身体のパーツに発展していきます。

 

このうちの内胚葉には内臓が形づくられ、

口 食道 胃 腸 肛門 という消化器官は、

この内胚葉由来でできたもので、

この部分が人間の身体のコア(核)と言えますし、

免疫系をコントロールする司令塔とも言われる

胸腺も内胚葉由来でできているんです。

 

人間という生物を大きくとらえたとき、

脳が身体全体をコントロールしているイメージを

持っている人が少なくないとおもうんですが、

こちらの記事などにも書かれているように

クラゲやウニなどの生物には

脳がありません。


脳は腸が変化(進化)してできたという
説もあるようで、

人間の神経系や脳は、生物進化の最先端にあり、

最も後の時代になってから生まれたものです。

 

それに対して、内胚葉由来の消化器官、

つまり、養分や水分を

外から取り入れ排泄するというしくみは、

動物一般に広く備わった機能であり

古くからある植物にもみられます。

 

この辺りについて、これ以上詳しく知りたい方は、

三木成夫『内臓とこころ』を、

また、口内環境に対して日常的なメンテナンスとして

毎日の歯みがきがいかに重要であるかについては、

奥田克爾『至上最大の暗殺軍団デンタルプラーク』などを

お読みになって参考にして下さい。

 

あと、①について、「練り歯みがきや歯磨き粉を使わない」

ということの理由は、

市販されているものの多くは、

免疫力を下げてしまうような製品が少なくないので、

そうしたものを使うぐらいであるなら、

何も使わない方がよい、ということで、

クォリティーが高く信頼できる製品を

お使いの方はこの限りではありません。

 

また、④については、

歯の隙間や歯ブラシが届かない場所など、

歯みがきだけでは口内の雑菌が

取り切れないこともあるので、

歯みがきの前に、朝晩2回15分ずつ

ココナッツオイルやオリーブオイルなどの

植物性オイルを口に含むオイルプリングを行うと

さらに口内環境のメンテナンス効果が

向上するということでご紹介しました。

 

オイルプリングについては

歯みがきを欠かさず実行できていれば

毎日朝晩ともでなくても構いません。


このオイルプリングについて、

こちらのページなど、ネット上の情報を検索すれば、

基本的なやり方はだいたい出ていますし、

詳しく知りたい方のための本も出ていますので、

関心のある方はご覧になってみてください。

 

ただ、自分の免疫が高いかどうかを示す

バロメーターを自分でちゃんと掴んでいて、

セルフチェックできる手段を知っていないと、

確認のしようがありませんから、

そこは気をつけたいところです。

 

身体の免疫力が下がってくると

口内に雑菌が跋扈してきますから、
そのバロメーターにできる

いちばんわかりやすい指標とは、

口臭の有無となるわけなんですが、

これについては、

自分ひとりでは自覚できないこともあるので、

そんなときのために、

昨日の写真にあった口臭チェッカーで

ときどき確認してみるといいでしょう。


だいぶ長くなってしまいましたが、

今日はこの辺りで。(^^)/
 

※冒頭の図版「三胚葉から形成される主な器官」は

 『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版』より引用しました

 

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