学習記録表をめぐっての気づき(最近の実例から)
2021/12/12
【連続投稿103日目】
12/1の記事で紹介した
新しいことを学ぶときの心得についての
詞(つぶやき)が発端となり、その後このblogでは
「自分の器を拡げること」をテーマに書いています。
そもそも、どうしてこんなテーマで記事を
書くことになったかといえば、
わたしは2011年秋からFacebookを始めたので、
今年はちょうど丸10年を迎えるという
区切りの年でもあり、
10年間を通して俯瞰しながらふり返ってみることで、
何か見えてくることがあるかもと
常々おもっていたこともひとつありました。
最初は、庭の草花の写真とともに
その日の天気予報、自分の行動予定について書いて
投稿することから始めたんですが、
10年前には、力が入りすぎていて、
その庭の写真の投稿ひとつ、毎日続けることすら
できなかったわたしが、
毎日淡々と続けるという課題ひとつだけに絞って
集中的に取り組んだおかげで、
1年ちょっと経った頃には、だいぶ力も抜けて
1件の記事が7分ほどで書けるようになり、
毎日欠かさず投稿し続けられるように
なっていたのです。
そして、そのことを、ふとしたきっかけで始めた
小さなコトにも1つひとつ応用していき、
「今日の易経」
「今日の音楽」
「今日の論語」
「今日の名言」
「今日の1冊」
「今日の逃げ恥」など、
「今日の●●」という形でシリーズ化し、
ひとつずつ投稿できるコンテンツを増やして
連続して投稿するスタイルができて行きました。
また、指導者としての契約条件のひとつで、
一通り終えたらくだメソッドのプリント学習を
2013年春から、
同じプリントを180枚やることを目標に再開し、
8年以上経過した今日も継続中です。
何かひとつのことに取り組んだあと、
それをやりっぱなしにせずに
ふりかえることの大事さということから、
いわゆる一般的に言われる「反省」と
わたしの言う「ふりかえり」が
どう違うかに言及していったのですが、
事実に着目してふりかえるという点において、
らくだメソッドにおける
学習記録表が果たしている役割の大きさを
わたし自身が改めて痛感することになったのです。
それで、12/9に書いた記事からは、
主として学習記録表のことを書いているんですが、
たとえば、らくだメソッドの教室を開いて
10年が経過した2003年頃から、
ファシリテーションについて
何ら専門的に学んだことがなかったわたしに対して、
ファシリテーションを学ぶガイド役として
あちこちからお声をかけていただくという
不思議なことが増えてきたことも、
もとを辿っていくと、
この学習記録表を使って塾生たちを指導する
日々を送ってくるなかで
わたし自身が培ってきた能力や得られた知見は
ファシリテーターとして、また、
ファシリテーターが育つ場づくりに必要なものと
重なっていたからだとおもうのです。
・・・と前置きが随分長くなってしまいましたが、
ここからが今日の本題です。<(_ _)>
らくだメソッドの学習記録表が実際にどのように
大きな効果を発揮しているかを感じて頂くには、
わたしが言葉を連ねるよりも、
現在在籍している塾生の実例と
生の言葉をご紹介するのが
一番わかりやすいようにおもいました。
そこで、今年の11月から学習を始められた
Aさん(50代・女性)の学習記録表(11〜12月)と
プリントを学習した後で書かれている文章を
こちらのblog転載することについて
ご本人から了解が得られましたので、
以下、原文のままご紹介します。
とくに、12/10のイタリック体にした
部分に注目ください。
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12/3 小2-21 ミス2 5分17秒
今日からひき算に入った。
私なりの引き方のルールがないので、
どう解をだすか模索している。
久しぶりのドキドキ感。
時間に追われて、最後の問くらいは直感で答えを書く。
なんだ、あってるじゃん。
計算は左脳を使い、直感は右脳からのひらめき?
このくらいのやさしいひき算なら、
今までのトレーニングで、
直感力が身についてるのかな?
これまた面白い。
12/4 小2-21 ミス0 6分00秒
今日の目標はミス0とした。
時間をめやす時間6分のタイマーもセットして
時間いっぱいまで見直しを行った。
見直しの際もミスは無かったので、
今日は一発100点合格💮ってことかな。
今日の目標は達成なので、
自分を褒めてあげたい🤗
見直しはたし算で確認していった。
やっぱりひき算より楽にできる感はあった。
なので、まだまだひき算のトレーニングも
たっぷり必要だと思う。
コツコツがんばろう〜❣️
12/5 小2-22 ミス0 7分1秒
ひき算たて式に挑戦。
99問を4分18秒で終え、もう一周見直して7分1秒。
おぉ。ゆとりを感じる!
2〜3回詰まるも、手が動く。
今日も進化している自分に出会えてうれしい😆
明日も同じプリントなので、ミス0と時短を
目標にして自分に負荷をかけてトライしてみよう!
12/6 小2-22 ミス0 5分50秒
昨日掲げた目標通り ミス0と時短達成!
イェーイ❣️
見直しも行ったことで、
ミスを発見し直すことができた。
良かった!良かった!
今後も時間に余裕があれば、
見直しをめんどくさがらずトライしよう!
12/7 小2-23 ミス2 10分
めやす時間10分のタイマーをセットして実施。
昨日までと同じひき算・たて式
2ケター1ケタなのに、引っかけ問題のように感じた。
何やら出題方法が違うのだろう。
同じ流れではこないよ!的な感じ。
見直しの途中で10分経ってしまった。
しかし、見直したはずの問題を2問間違えている。
どこをどう見直したのやら…。
思い込みのトラップか…。
それでも今日はひとつ技を習得した。
例えば16-7のように、一の位で、あと1足りないから
引けないという組み合わせの時の解は必ず9ってこと。
こんな事、小2の子に言ったら笑われそうだが、
今までの私は、引けないから10借りてきて
7引いた残りの3を6に足すという作業をしていた。
1足りないから9!
文字にすると当たり前やん。
それでも今日の気付きは尊い😝
12/8 小2-23 ミス0 10分
今日はミス0で気分がいい。
昨日の気付きの1足りないから9!は
あまり威力を発揮しなかった😱
問題を見た瞬間に1足りないと気づかない事の方が
多かった。という検証🤪
通常の計算方法で答えを導き出してる途中で、
これ、あれやん。と気付く😝
せっかくの発見だが、瞬時に活用できるなるためには
トレーニングが必要だ。
それでも合格していく…。
小2-23時点は本当に必要な力が身に付いているのか?
疑問だ。
こうしてスモールステップで積み上げながら、
小6とかの壁はクリアできるのだろうか?
もしクリアできなかったら、
らくだメソッドが私の脳タイプは射程範囲じゃない。
という仮説になるのか…。
今の時点では、あの難問が
スラスラ解ける自分になるイメージは持てない。
12/9 小2-24 ミス0 10分
今日もミス0で気分がいい🤗
ひき算2ケタ-2ケタになり、
昨日まで使っていた技が使えなくなった。
問題を見て、十の位から借りなきゃいけない事が
瞬時にわかるので、十の位から1引いた数字を
先に書き込んで、次に一の位を書き込んでいた。
そうする事で、十借りてきた事を覚えておく
必要がないから、楽になれる。
しかし、今日からは十の位からもさらに引く。
なんとなく、先に十の位から書いていく事は、
この先役に立たない手法なのでは?と感じ、
一の位からちまちまと引いていく事にした。
十の位を引く時、目に見えている数字とは
違う数から引いていくという、
やはり脳の中にあるメモを活用するやり方だ。
見ている数字とは違う数字をそこに投影する。
なんとまぁ、器用さが求められるのか…。
私には必要なトレーニングだから、そこを鍛えるか!
今日はミス0だったので、
明日もミス0を目標として取り組んでみる。
時間はめやす時間いっぱいまで使って見直しもやろう。
検算もまたトレーニングになるから。
12/10 小2-24 ミス0 10分
昨日の目標宣言通り、ミス0でクリアすることができた。
甘んじて、一通り終わった時点の
7分17秒で終えようかと思ったが、
検算もまたトレーニングと自分で言った訳だから、
時間いっぱいまで見直した。
すると2問もミス発見!
どうしたらこんな答えが出たの?というミスだった。
不思議だ。
学習記録表を見るとミス0が増えてきている事がわかる。
私が変化しているのだと受け止める。
これはやっぱりいいなぁ。やって感じて、見てわかる。
日常では、ほぼ自分の変化に気付くのは老化現象だけだから😝
明日も落ち着いて取り組もう!あっ。週末か…。
12/11 小2-25 ミス1 9分40秒
昨日のつぶやきで、ミス0について語っている。
それが自分の首を絞めているのでは?と気付く。
今日は答えを書きながら、検算も行うという、
ミスしないことにこだわった行動が多く感じられた。
その為、後半では時間が気になり
久しぶりにぐわ〜っと身体が熱くなった。
本当に面白い生き物だと思う。
結果ミス1だし、めやす時間内だし、合格ラインだ。
まぁどういうやり方をしようが
お好きにどうぞと思うが、73)や74)のように
見た瞬間に答えられるような問題でも、
流れで丁寧な手順を踏んで計算している。
今後は問題を俯瞰する目も養っていけると
更にタイムを縮めるスキルにつながると思うで〜。
首を絞めたり頭を撫でたりしながら頑張りー❣️