挫折のない〝らくだメソッド〟〜できない体験を最強の応援団に〜(つぶやき考現学 No.89)
2021/12/23
らくだメソッドは
挫折のない学習システムです。
なぜなら、「できない体験」を
挫折ではなく宝物と捉えているからです。
でも、宝物だからといって、
「できない状態」を
善しとすることとは異なり、
評価を否定しているわけでもありません。
「できる状態」を良いこととし
「できない状態」を悪いこととする
評価へのとらわれから自由になる道を
模索する姿勢を大切にするという意味です。
「できる状態」を現状とし、
「めんどくさいから」とか、
「できないからやーめた!」であきらめれば、
未来に待っているのは、
挫折のゴールでしかありません。
勉強が「できない体験」はあっても、
勉強が「できない人」はいません。
なぜなら、「できない」状態を
自分の今の現実として受け入れ
そこからスタートしさえすれば、
自ずと「できる」状態に向かって行くからです。
もし、勉強する前から「できる」ならば、
そもそも勉強する必要などなく、
いま勉強が「できない」のは
あたりまえのことです。
「できない」からこそ勉強はやるもので、
「できない体験」をすることは、
悪いことでも困ったことでもないはずです。
よって、「勉強ができない人」は
アタマの中の観念としてしか存在せず、
「勉強する人」と「勉強しない人」がいるという
事実がただあるだけです。
「できない体験」を辛く感じるのは、
まわりの人からの評価や
良し悪しのジャッジメントにとらわれ、
「できない」自分を観たくない
気持ちがはたらくためでしょう。
また、人間には、
常に「できる」自分でいたいという
プライドもありますから、
「できない」自分を
いかなるときも観察し続けるのは、
口で言うほど易しくない課題でしょう。
でも、いまの自分がどんなにひどくても、
どんなに遅いペースであったとしても、
やり続けようとする意志さえあれば、
特別な能力やセンスがなくても
「できない」から「できる」に向かって
だれもが歩いていけるのです。
だから、「できない」自分を
否定せずそのまま受け入れ、
「できない体験」を
自分の学習法として採用しさえすれば、
「できない体験」は、挫折どころか、
自分にとって最強の応援団となるのです。(2018.11.13)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.89