2021年の年間読書ふりかえり(その1)
2022/01/01
あ け ま し て
お め で と う ご ざ い ま す !
2022年最初の寺子屋blogは、
近年は年末にFacebookに投稿している
年間読書ふりかえり記事です。
●2021年に買った本&読んだ本セレクト20
①崎谷博征『ウィルスは存在しない』
②ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
③響月ケシー『あなたへ』
④出口治明『本の使い方』
⑤藤田一照『仏陀が教える愉快な生き方』
⑥亀田和久『亀田講義ナマ中継 生化学』
⑦生田哲『心臓病・糖尿病・がんの原因は慢性炎症だった』
⑧三田紀房『ドラゴン桜2』
⑨星野源『いのちの車窓から』
⑩村山昇『働き方の哲学』
⑪安藤礼二『思想家にとって戦争とは何か 吉本隆明』
⑫野木亜紀子『MIU404 シナリオブック』
⑬松岡正剛監修『情報の歴史21』
⑭松村圭一郎『はみだしの人類学』
⑮夏井睦『傷はぜったい消毒するな』
⑯堀内恭隆『シンクロニシティ・マネーの法則』
⑰まついなつき『恋する女はみんなバカ』
⑱Kenji『不安が希望に変わる ゼロ・リセットマジック』
⑲嶋中雄二『景気の転換点を読む』
⑳犬飼ターボ『成功者がくれた運命の鍵 チャンス』
2021年もイイ本との出会いがたくさんありました。
各々ジャンルやテーマの違いがあるので
ひとつの尺度だけで評価するのは難しいのですが、
①~⑳の順序はおおむね、
わたしにとってのインパクトが大きかった順と
捉えていただければよいでしょう。
以前から設けている選書にあたっての方針2つ
⑴同一著者の本は二冊以上挙げない
⑵同じ傾向、ジャンル本の重複をなるべく避ける
は、今年も踏襲しました。
たとえば、①『ウィルスは存在しない』の
著者・崎谷博征さんの本は10冊以上読み、
しかも、そのお陰でわたし自身の食生活が
一変してしまったほど大きく影響を受けたので、
方針⑴を外すと、20冊の中に
崎谷本が5冊以上入ってしまいそうだからです。
各々の本への詳細コメントを以下に記しました。
①心身の健康や病気の問題は、
わたしにとって40年以上考えてきているテーマですが、
2020年春から始まった新型コロナ騒動のお陰で、
「病気とは何か?」「感染症とは何か?」という
問いについて改めて考えさせられ、
真に科学的な姿勢でコトの本質の迫るとは
どういうことかがより明確になり、
ルイ・パスツールの唱えた微生物原因説が
結局のところは真実でなく
ひとつの仮説にすぎないことがわかり、
⑥⑦を手に取るきっかけになった1冊。
②は前から存在が気になっていたものの、
ハラリ氏が出演するTV番組を観たことで、
なぜこの本が
世界的ベストセラーになったのかが腑に落ち、
吉本さんの『共同幻想論』との類似性も発見。
③は著者のblog記事「これからの●●●シリーズ」
を丁寧に編集した労作で、
8月に東京で行われた出版記念イベントにも参加でき、
その際に戴いた著者サインの入っているこの1冊は
しばらく宝物になりそうです。
④NHK『最後の講義』の見事なレクチャーを観て、
1万冊以上を読破している
著者の存在を知り得て読み、
読書の楽しみの幅がさらに広がった1冊。
⑤⑭は2021年度に開催した読書会つんどくらぶで
お題本にしたことで読んだもの。
いずれも入門書ながら新しい知見に充ちていて
もっと読んでみたくなる優れたガイド本。
⑥多くの人々が感染症という病気に対する
理解が足らない理由のひとつは、
中学や高校で習う基礎的学問の範囲の問題で、
〝代謝〟という言葉の意味すら
何となくしか知らないことにあると判明して読み、
目からウロコが落ちた1冊。
⑦著者は医師ではなく薬学博士で、
病気の本質を探るなかで〝慢性炎症〟という
キーワードが浮かび上がり読んだ書物。
2005年という比較的早い時期に出版されていて、
先見的な思索の痕跡をたどれる1冊。
⑧はTBS系「日曜劇場」でドラマ化された
番組の原作本で、とりわけ第8巻に登場する
〝数の暗黙知〟というキーワードは、
らくだメソッドにも通じる内容で
強く印象に残りました。
⑨2020年秋頃からガッキーと源さんは
結婚するんじゃないかと予感していたわたしですが、
その裏付けとなる資料のひとつが、
本書に所収の「新垣結衣という人」というエッセイ。
〝日常〟〝生活〟〝普通〟を大切にしているという
2人の共通点が、わたしにとっても
ライフワークレベルで大切なキーワードだと
改めて気づかせてくれた1冊。
⑩障がい者の就労支援を
仕事にしている塾生のひとりから教えてもらった1冊。
本書のタイトルとなっている言葉になぞらえると、
寺子屋塾とは〝学び方の哲学〟にこだわった
学びの場といえるかも。
以下、続きはまた明日に。