ペマ・チョロドン「自分自身に注意深くあること」(「今日の名言・その3」)
2022/01/13
私たちは、自分を改善したり、変えたり、
※ペマ・チョドロン (1936〜 :チベット仏教尼僧)のことば |
自分を良くしよう、変えようとする人は
少なくないのですが、
良し悪しのモノサシは人によって異なります 。
結局、その良し悪し相対的なものに過ぎず、
絶対的な善悪があるというのは、
その人のおもい込みや勘違いというのが
少なくありません。
たとえば、「のんびりした性格」と言えば
長所のように聞こえ、
「のろまな性格」というと短所のように聞こえますが、
「スピードが遅い」ことを
違う言い方で表現しているだけで、
あまり大差はないのです。
つまり、見る人が善悪を決め、作り出しているので、
絶対的な善悪が事実として存在しているのではなく、
長所と短所は、実は裏表なので、
同じことを違う角度から見ているだけですから、
短所をなくそうとすると、
長所もなくなってしまいかねません。
大切なことは、「良くしよう」とするよりも、
「注意深く」あろうとすること・・・
つまり、よく「聞くこと」、
よく「見ること」であり、
そうした状態が持続することで、
自覚的な姿勢が自然な立ち振る舞いとなって
日常化していくようにおもうのです。
※画像は次のサイトから拝借しました
https://hashemshouse.org/pema-chodron/