寺子屋塾

小学校で習う算数の大切さ

お問い合わせはこちら

小学校で習う算数の大切さ

小学校で習う算数の大切さ

2022/02/12

今日は、篠原信さんが

1/30にFacebookに投稿されていた記事を読んで

共感することがたくさんあり、

感じたこと、おもったことを手がかりにしながら

らくだメソッドの特徴について書いてみようかと。

 

篠原さんは、

 

小学校の内容でしっかり復習する必要があるのは、

算数のみ。小学校の算数は本当に重要で、

ここで欠落があると、中学校の数学は理解できない。

 

と書かれているんですが、

これは本当にその通りだとおもいます。

 

また、篠原さんは、

 

公立中学で学年最下位水準だった子どもでも、

小学校の勉強をやり直すことで、

高校の授業にもついていけるようになった。

 

とも書かれているんですが、

これは、28年間にわたって寺子屋塾をやってきて、

500名を超える塾生たちと個別に向き合ってきた

わたしの実感ともおおいに重なることです。

 

さらに篠原さんは、

 

分数を習う時には、ケーキを8人で分けたり、

ピザを6人で分けたり、おやつを3人で分けたり、

という体験が十分蓄積していないと、

何を言ってるのか分からない。

 

と書かれていて、

小学校の算数には〝体感〟が必要で、

それが中学の数学理解の基礎になる、ということや

算数は、抜けがあると伸びない、と書かれているのも

まったくその通りだとおもいました。
 

受け止めるだけの体験が

十分に蓄積していないということは、

言い換えれば、その子その子に必要な

異なる固有の学習ペースがあるからで、

結局は、その子固有のペースに沿って

学習を進めて行くことと、

指導者がそこに根気よく付き合うことさえできれば

どの子も必ずできるようになっていくからで。

 

さて、らくだメソッドについてです。

 

らくだメソッドは、もともと、

教材を開発することが目的で

生まれたものではありませんでした。

 

平井雷太さんがご長男・有太くんが保育園のとき、

この子が不登校になっても困らないために、

親父の自分が何ができるかと考えたときに、

教材づくりだということにおもい至り、

結局、不登校になったときにでも

小学校の学習で困るのは算数だけ、と気付かれて

算数教材をつくり始められたからです。

 

「勉強ができない」と

おもい込まされている子はいても、

「勉強ができない」子はいない、と

平井さんはよく仰っていました。

 

「勉強ができない」とおもい込まされている子は、

自分に相応しい固有のペースで学ぶ機会が

与えられていなかっただけのことなので、

何の心配も要らないのです。


あと、わたしが寺子屋塾を開く前に

7年間勤めていた小中学生対象の進学塾では、

学校の教科書を使って授業をしていたので、

教科書がどれだけ大切であるかも

理解しているつもりです。

 

篠原さんが、

 

アヤフヤなところをなくさないと、

自分が何を分かっていて、

何が分からないのかが分からない。

 

と書かれていたことについてもその通りで、

それには教科書をやり直すのが

遠回りなようでいて早道だということも

わたしの体験からも実感しています。

 

らくだメソッドの場合、

最初から順番にやっていくだけで、

自分の学習でどこが抜け落ちているのか

何がどれぐらいでき、どれくらいできないのかが

自動的にわかるだけでなく、

あやふやなところがどこなのか、

具体的にどうすればそれができるようになるかを、

学習者自身がわかるように、

しかも無理なく効率よく進められるのです。
 

それと、勉強は毎日少しずつコツコツやるのが

短時間で最も効果的に習得する方法だということは、

たぶん多くの人が

わかっているんじゃないかとおもうんです。

 

でも、毎日少しずつコツコツやろうと

ただ、自分の意志で決心するだけでは

できるようにはなりませんから、

それを具体的にどうすれば、

だれもが実現できるものになるかを

ひとつのシステムにしているのが

らくだメソッドなのです。

 

 

篠原さんが投稿された記事全文を

以下に引用させていただきました。深謝 <(_ _)>

(引用ここから)

ーーーーーーーーーーーーーー
公立中学で学年最下位水準だった子どもを4人みたけれど。みな、中学の内容を終えることができ、高校の授業にもついていけるようになった。それはなぜかと言うと、小学校の内容からやり直したから。中には分数どころか九九もあやしい子がいたけれど、やり直したら習得できた。


たぶんなんだけど、それを習った当時は、それを受けとめるだけの体験が不足していたのだと思う。九九を習った時には、足し算をさんざんやって、2を二回足したら4、三回足したら6、のような蓄積がないと、九九はなかなか身につかない。


分数を習う時には、ケーキを8人で分けたり、ピザを6人で分けたり、おやつを3人で分けたり、という体験が十分蓄積していないと、何を言ってるのか分からない。分数を習った時に「体験ネットワーク」の準備が整っていなければ、分数の内容を受けとめようがない。


しかし、九九や分数を小学校で習ったときには受けとめようがなかった子も、中学生や高校生ともなると、友達付き合いなどでそれなりに経験を積むことができ始めているので、九九は容易に習得できるし、分数は紙のピザをいろいろ切ってやってるうちに「あ、なんだ、こんなことか」と理解できる。


その子にとって、分数などを体得するには、少し年齢が上にならないといけなかった、というだけのこと。そして面白いことに、小学校の内容をきっちり習得できると、中学校の内容も理解できる。もちろん、ウンウン言いながらだけど。小学校の内容は体感が必要で、数学理解の基礎であるらしい。


小学校の内容でしっかり復習する必要があるのは、算数のみ。小学校の算数は本当に重要で、ここで欠落があると、中学校の数学は理解できない。ましてや高校の数学なんかチンプンカンプン。侮りがたし小学校の算数。私は中学校の時二回復習し、高校生の時も一度復習した。意外に抜け落ちが見つかる。


しかし、小学校の算数の内容をしっかり終えると、中学校の数学は理解可能になる。時間かかった子でも、一年ほどで総ざらいできる。中学数学が総ざらいできたら、高校の内容もついていける。


私の指導体験だと、公立中学の定期試験で数学が90点以下なら、小学校の内容を一度復習した方がよい。意外な抜け落ちがある可能性がある。それを放置すると成績が伸びづらい。高校になったらなおさら。


まあまあ成績がよい(定期テストで80点くらい)のに成績がイマイチ伸びきらない、という高校生の場合、小学校ないし中学校の内容でどこか抜け落ちがある。ところがこういう生徒は、抜け落ちを探す方法を知らないことがある。難しい問題集や参考書ばかりやって、教科書を見ないタイプ。


抜け落ちを探すには、教科書が最適。私自身は中学・高校とも啓林館の教科書で、教えていた生徒もみな啓林館だったので、教科書で抜け落ちがないか復習させていた。成績が結構よい高校生でも、中学の内容で欠落がよく見つかる。そのままにすると成績は伸びきらない。


私は高校生になってから、小学校の内容は一回、中学校の内容は少なくとも五回以上は復習したように思う。欠落がなくなると、とたんに高校の内容も習得しやすくなる。算数や数学は基礎から積み上げていく学問なので、抜け落ちがないようにすることが大切。


小学校で習うのに、大学受験でも出てきて、欠落があると解けないものに、面積や体積の求め方がある。台形の面積の求め方とか、円錐や三角錐の体積の求め方、忘れてる高校生が結構いる。時々思い出せて解けることもある、という生徒は、知識がアヤフヤである自覚がなかったりする。


アヤフヤなところをなくさないと、自分が何を分かっていて、何が分からないのかが分からない。復習しているとき「本当に自分は分かってるだろうか?」と問いかけつつアヤフヤを消していく作業が必要。これをしっかり、小学校の内容から復習してやっとくと、高校の数学もついていけると思う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

月曜:今日の名言

火曜:生活デザイン、ヘルス関連

水曜:つぶやき考現学

木曜:未来デザイン、経営ゲーム、

   ファシリテーション関連

金曜:読書関連、本の紹介

土曜:教室1週間をふりかえって、らくだメソッド

   塾生のblog紹介など

日曜:古典研究(易経・仏典・論語など)

 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。