NHK−Eテレ『コロンビア白熱教室』第3回&第4回視聴メモ
2022/04/01
金曜は読書関連の記事を書いています。
いまから10年前に、NHK-Eテレで放映された
「コロンビア白熱教室」という番組がありました。
とても優れた内容で、その4回シリーズの番組のうち、
第3回と第4回を観たときにつくった
視聴メモがあるんですが、今なお参照することが多く、
こちらにも備忘録として
アップしておこうとおもいます。
番組でシーナ・アイエンガーさんが語られた内容は
『選択の科学』というタイトルで書籍化されていて、
冒頭に紹介した画像はその表紙なんですが、
本当に良い本で、今は文庫化され入手しやすいので
ぜひ手に取ってご覧になってみてください。
視聴メモやこの本のことをおもいだしたのは、3/19に
寺子屋塾生の二人が主宰する教師塾の企画で行われた
・自由とは、選択の自由のことではない
・「選択肢が豊富にあること=自由」ではない
というフレーズが出て来たことからでした。
ちなみに、この安冨歩『生きる技法』の本については
以前にもこちらの記事に書いています。
以下「コロンビア白熱教室」視聴メモの再録です。
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●第3回「選択日誌のすすめ」
・良い選択をするには、「うまくできたか?」
「それは何故か?」と常に自問して
心を鍛えることである
・「何を選ぶか」よりも
「どうやって選ぶか」「なぜ選ぶか」が大事
・リンカーンは人の意欲を引き出す術を心得ていた
・良い選択をするために必要なのは〝戦略〟である
→方向軸を明確にしておく
・事象には最初と最後が印象に残る初頭効果や、
自分に近いものが記憶に残る親近効果がある
・立場や習慣、癖などのさまざまな枠組みが
選択にも影響を与えている
・選択の重大性を実感するには
選択肢に具体性を持たせることが大事
・選択するとき、脳はすぐに近道をしようとする
・何かを決断しようとするときは、
「何を知っているのか?」を自分に問い、
枠組みを変えて、正反対の視点で考えてみること
・一つ一つの動きを見るのではなく
全体をパターンとして捉える
→全体像に基づく直観
・「直感は、認識以上のものでも
それ以下のものでもない。認識のひとつの
パターンである」(ハーバート・サイモン)
・情報に基づく直感を身につけるには
情報の分類、整理を繰り返すことが必要だが、
繰り返し練習するだけでは身につけられない
→練習、フィードバック、実験という3要素が必要
・情報をもとにした直感とは、
理性的な選択を通じて得た情報を土台として
形づくられた直感のことである
→自分の知識の限界を知り、情報の匂いを
かぎ分ける能力が得られる
・ウォーレン・バフェットの面白さは、
選択することではなく「選択しないこと」にある
・「知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。
これ知るなり」(『論語』より孔子の言葉)
・先を見ないこと。いま示されている選択肢に集中し、
それが何か、どんな要素が含まれているかよく見る
→それらを正しく評価すれば、
何を選ぶべきかは自ずと見えてくる
・「選択日記」は誰でもできる方法である
→どんな思考プロセスを経たか、何がうまく行き
何がうまく行かなかったのか、
選択がどれだけ成功したかについて、
数値で表してみるようなやり方も有効
→そうしたふり返りを定期的に行い繰り返すことで
共通している特徴・要素がわかってくる
●第4回「 あふれる選択肢:どう選択する」
・人は欲しいだけでは選べない。
個性的にするために選択している
→自分は何者か
→自分は何から欲しいのか?
→自分はどれを選ぶのか というプロセスを経る
・選択を義務のように感じてしまうことが
選択を難しくさせている
・一人だけで選ばないことが大事
→選択はコミニケーションであり、
選ぶたびにまわりにメッセージを発している
・マジカルナンバー 7±2(ジョージ・ミラー)
→人は選択肢を5〜9の範囲なら対処できる
・現代に生きる個人は、
単に自由に選択できるのではない。
自由に選択することや理解されることを
強いられながら生きているのである。
かならず過去を解釈し選択した結果、あるいは
選択して出る結果を未来として夢見るのである。
その選択は選んだ順に
選択した人の特徴が体現されていく。
選択が選択した人に返って、
個性の表現になるのである。(ニコライ・ローズ)
・選択肢が多いと起きる3つマイナス:
1.現状を維持する傾向がある
2.利益に相反する選択をする
3.選択の結果に満足しない。
・選択肢が多いことで起きるマイナスの3つの原因
1.知覚判断と記憶力に限界がある
2.わずかな違いが識別出来ない
3.個性的な選択をしようとする
・多すぎる選択肢に対処する3つの方法
1.省く
2.分類する
3.複雑さを整理する
・選択はそれ自体が目的ではなく、
目的を達するための手段である
→選択の可能性と限界を認識することが重要
・日常生活の結果の8割は2割のなしたことできまる。
→パレートの法則
・より良い選択のためには、選択にこだわり続けること
ちなみに、教師塾主催の『生きる技法』読書会ですが、
次回は5/15(日)に予定していて
第6章「夢の実現について」を読みます。
関心ある方はぜひご参加くださいね〜
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