押しつけと相手に感じさせずに売りたい商品を勧めるには?
2022/04/28
4/22の記事からこのblogでは、
らくだメソッドと他の教材との違いについて、
その違いのなかでも、
とくに、なぜらくだメソッドでは、
押しつけ、強制、命令をしなくても、
生徒が自分からすすんで学ぶようになるのか
書いていたんですが、実はこの話は、
いろいろ多方面に応用することができます。
木曜はマネジメント関連の記事を投稿しているので、
4/25の記事に書いたドラマ「逃げ恥」
みくりさんの「平匡さんの自由意志です」って話を
マネジメント関連分野の話題につなげられないか
考えていたところ、
〝営業戦略〟という言葉がふと浮かんだので、
今日はそれについて。
28年前に寺子屋塾を始めたばかりの頃は、
小中学生の塾生がほとんどでしたから、
しかも、大人の塾生の場合、その塾生の親御さんが
お子さんがプリントをやっている姿を見ているうちに
「わたしもこれをやってみたい」と
学習を始められるケースがほとんどでした。
それが、そうではない形で、
最初から大人の方が、突然問い合わせて来られて
ご本人が学習を始められるケースが
徐々に増えていったのです。
開塾してから8年経った2002年に
通算の入塾者が200名を数え、
入塾された時の年齢をデータとして、
年齢別の統計をとったことがあったんですが、
20歳以上の人が69名で
全体のほぼ3分の1強にあたりますから、
他のらくだメソッドの教室と比べると、
けっこう高比率な方といえるかもしれません。
それで、その社会人の塾生のなかに、
会社を経営されている方もいらっしゃったんですが、
その方が
「この学習の考え方は、わたしの会社において
商品を売る営業戦略を考える上でも
とても参考になるんです」と言われたんです。
そう聞いて、わたしもナルホドとおもったんですが、
らくだメソッドの
「押しつけない、強制しない、命令しない」指導は、
たとえば、お客さんに対して、自分の売りたい商品を
押しつけられたと感じさせずに
スマートに勧めるやり方にも応用できるんですね。
ただ単に、勧め方がスマートというだけでなく、
営業成績もそのほうがずっと上がるでしょうし。
4/22に投稿した記事
「動機が起きるためには、情報が必要」という話を
書きました。
つまり、お客さんに、
「この商品が欲しい」とおもってもらえるように
お客さんの能動的な購買意欲を引き出す上でも
外側から情報を与えようとするのと、
相手の立場に立って、
お客さんの内側に働きかけようとするのとでは、
その結果は歴然と違ってくるでしょうから。
どこがどのように異なるのか、
そのポイントとは、
相手に自分の意志はきちんと伝えた上で、
相手を尊重し、相手の自由意志をみとめ、
選ぶのも決定するのも相手次第なんだから、
相手の恐怖心を煽ったり、
自分でコントロールしようとしないことだと
言ってよいでしょう。
つまり、相手と自分が互いに独立した存在で
異なった人格をもつ人間であることを
前提として関われることが
何より必要ではないかと。
まあ、当たり前の話といってしまえば
それまでなんですが。
みくりさんの「平匡さんの自由意志です」って話を
今日の名言の記事として書いていたとき、
この話は、「自分軸で生きる」と「自己中な人」の
違いにもつながることにも気がついたことを
ここまで書いてきておもいだしたんですが、
それについては改めて書いてみたいとおもいます。
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