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11月度の易経実践ふりかえり

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11月度の易経実践ふりかえり

11月度の易経実践ふりかえり

2022/12/11

日曜は古典研究カテゴリーの記事を投稿しています。

 

易経実践グループ11月度のふりかえり記事を

まだ書いていなかったので、今日はそれを。


前々月10月度のふりかえり記事はこちらです。

 

11月の月筮 17.沢雷随の九五

月筮の方針占 10.天沢履の九二

 

11/1(火) 34.雷天大壮の九四  24(二陰四陽の意)

11/2(水) 38.火沢睽の九二   24

11/3(木) 56.火山旅の六二   33

11/4(金) 63.水火既済の初六  33

11/5(土) 24.地雷復の上六   51

11/6(日) 39.水山蹇の上六   42

11/7(月) 18.山風蠱の六五   33

11/8(火) 06.天水訟の九二   42

11/9(水) 64.火水未済の六五  33

11/10(木) 36.地火明夷の上六 42

11/11(金) 10.天沢履の初九  15

11/12(土) 51.震為雷の六二  24

11/13(日) 62.雷山小過の六五 42

11/14(月) 02.坤為地の上六  60

11/15(火) 08.水地比の上六  51

11/16(水) 10.天沢履の九五  15

11/17(木) 53.風山漸の九三  33

11/18(金) 33.天山遯の九三  24

11/19(土) 27.山雷頤の六五  42

11/20(日) 07.地水師の六四  15

11/21(月) 17.沢雷随の九四  33

11/22(火) 10.天沢履の上九  15

11/23(水) 51.震為雷の上六  42

11/24(木) 62.雷山小過の六五 42

11/25(金) 52.艮為山の上九  42

11/26(土) 31.沢山咸の上六  33

11/27(日) 51.震為雷の九四  24

11/28(月) 37.風火家人の初九 24

11/29(火) 59.風水渙の上九  33

11/30(水) 30.離為火の六五  24

 

※爻について

初  3回

二  4回

三  2回

四  4回

五  7回

上 10回

 

内卦  9回 外卦 21回

陰爻 17回 陽爻 13回

 

2022年 陰爻陽爻の累計

     陰爻   陽爻

ーーーーーーーーーーーーー

1月  14回  17回

2月  12回  16回

3月  19回  12回

4月  17回  13回

5月   7回  24回

6月  20回  10回

7月  12回  19回

8月  12回  19回

9月  20回  10回

10月   14回    17回

11月   17回    13回

ーーーーーーーーーーーーー

計  164回 170回

 

六陰卦    1   

五陰一陽卦  2  

四陰二陽卦  8  

三陰三陽卦  8 

二陰四陽卦  7  

一陰五陽卦  4 

六陽卦    0  

※考察

9月に前日の卦爻とのつながりを意識できるように

卦象を横に並べて書いたことがありましたが
11月は1ヶ月分全部について書いてみました。

 

 

64卦はすべてつながりあっているんですが、

卦と卦の関係性を見ると、近い卦と遠い卦があって、

そのつながり具合が具体的に見えてきて

面白かったです。

 

とくに11/28から11/30までの四日間で、

内卦三爻が反転→反転→反転→反転となっていて、

他の日でも三爻が反転したり、内卦と外卦が

入れ替わったりという動きがしばしばあって、

興味深く感じました。

 

あと、8月度まで紹介してきた

卦についてのコメントで、

このふりかえり記事にまだ書いていない卦は、

山水蒙 火山旅 風水渙 山沢損 

雷沢帰妹の5つですが、

10月に雷沢帰妹、11月に火山旅 風水渙が出ました。

 

ちなみに山水蒙は今年まだ一度も出ていなくて、

山沢損は4月に1回出ただけでしたが、

いつ出るかわかりませんので、

併せて記しておきます。

 

 

●山沢損は、一つ後の綜卦42.風雷益とセットであることは「損益」というわたしたちの日常でもよく使う熟語があることからも分かりやすい卦ですが、四爻の爻辞は、病気を失うというたとえを使っているなど、お金や目に見える損得ばかりを言っていないことに注意。また、税金を納めることにたとえると、そのお金が有効に活用されて、納めた人がすぐに恩恵を被るわけではなく、効果が波及するまでには時間がかかりますから、因果のつながりを短絡的、意図的に考えるのではなく、長期展望と広い視野で捉える必要があることを説く卦と言えます。卦辞の「曷をかこれ用いん。二簋用て亨るべし」も、何を減らすか、どのように行うか、形式ではなく心の持ち方が重要であると説いていて、「人生、損することを心がけると、悩みから遠ざかることができるが、益ばかりを考えるとそれが手かせ足かせとなり、身動きがとれなくなる」という教訓とも受け止めることができるようにおもいました。(2022.4.16)

 

●雷沢帰妹はひとことで言えば「ミスマッチ」。物事は始めが肝腎でタイミング次第ですから、機が熟しておらずコトの始まりに無理があるという卦。ひとつ前の綜卦53.風山漸とともに結婚の卦とされていますが、漸は順序をしっかり踏んで、水がしみ込むようにジワジワと確実に進む意味で対照的です。雷沢帰妹とは、「雷」が動くで「沢」が喜ぶ、「帰」は嫁ぐ「妹」は若き女性を意味するので、女性の方から喜びのままに動いて嫁ぐというのは、本来の手順を踏んでいない意味と解します。なぜ漸が手順を踏む意で、帰妹が手順を踏まない意となるかについては、二爻と五爻は重く見ること(中を得ていると言う)や、二爻から五爻までの位について、漸はいずれも正位にあるのに対し、帰妹は不正で位が当たっていないことや、互いが陰陽をひっくり返した錯卦(裏卦)の関係であることからも納得できます。(2022.10.5)

 

●火山旅については印象深い想い出があります。2006年6月頃、鬱症状がかなりひどくなって仕事や生活面に大きな支障が生じたため、治療に専念しようと腹を括って毎日インターネットを検索していて、漢方と生活指導を中心にされているとよおかクリニックを発見。当時クリニックは青森市内にあったんですが、全国探しても豊岡先生のような治療を行っているお医者さんはなかなか見つからず、訝る妻を説得し、病院の近くにある宿を予約して青森行きを決めたのは8月のお盆過ぎの頃のことでした。結局青森には9/3から9/9まで1週間滞在したんですが、その青森行きを占って出た卦が火山旅だったのです。そのとき爻は九三で「旅先で宿が火事に遭い・・・」の爻辞を読んだときには、さすがに絶望的な気分になったものでしたが、幸い旅館の火事には遭わずにすみました。でも、その当時の自分の状態がまさに火山旅の卦の通りで、どうしてそういう状況のときに、64もある卦の中でこれを出してくるのか、易は何でもお見通しのようで本当に恐れ入ったものです。火山旅の卦辞「旅。小亨。旅貞吉。 」はなかなか意味深で、旅行に行くなと禁止しているわけではないし、「すこしは通る」とも書かれていて、必ずしも凶意ばかりを示していません。内卦艮が止まる意、外卦離が麗(つ)く意ですから、賢にして明なる人を頼りにし、止まるべきところに止まるとなりますから、「貞なれば吉である」とはつまり、あくまで行きたくて出かける旅ではないけれど、明晰さと不動心を失わなければ、そうした失意の旅の中にこそ意外なチャンスが転がっていると。もちろん、こうしていまになってふり返ってみて初めて言えることではありますが、その青森行きがきっかけとなって長年苦しんだメンタルの課題が解決し、まさにその卦辞の通りになったのです。(2022.11.3)

 

●風水渙は、散る、解ける、離れるという意味で、長年の難題が解決するという点では、雷水解に似ているんですが、卦辞に「王有廟に仮(いた)る」とあり、雷水解との違いを把握するのが風水渙を理解するひとつのポイントと言っていいでしょう。雷水解は解決したら余計なことはするなとしているのに対し、風水渙は解決した後が重要で、大事な霊魂までも散ってしまわないように先祖を祭って参拝、祈願せよという点が異なります。綜卦の水沢節が、節度、節制、節倹を意味していても、過ぎたるは及ばざるが如しで、程合いを利かせるのが大事としているのと似ています。(2022.11.29)

 

 

 

最後に易経関係のイベントご案内です。

 

5月から月1ペースで開催中の易経初級講座

12月度は12月17日(土)14〜16時に開催します。
Facebookイベントページはこちらからどうぞ!


Facebookアカウントをお持ちでない方や

内容の詳細について知りたい方は、

塾長の井上まで直接お問い合わせ下さい。

 

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寺子屋塾に関連するイベント案内
12/17(土) 午前:哲学対話 午後:易経初級講座第7回
12/25(日) 映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編1上映会
2023年
  1/15(日)   経営ゲーム塾C

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