「3大偽装食品」って知っていますか?
2023/01/17
火曜は生活デザイン・ヘルス関連の話題を
投稿しています。
冒頭のグラフは2008年2月に行われた
共同調査で、少し前の古いデータではあるんですが、
「食の安全について不安を感じるか」との問いに対し
「常に不安を感じる」が19%、
「たまに不安を感じる」が67%もあり
8割以上の人が毎日口にする食品について
多かれ少なかれ、不安を感じていることがわかります。
ところで、皆さんはアダルトレーションという言葉を
聞いたことがありますか?
このアダルトレーションとは
「異物混入」という意味らしいんですが、
たとえば、2016年にはごろもフーズ株式会社の
ツナ缶の中にゴキブリが混入という事件がありました。
そういうのもアダルトレーションって
言うみたいなんですが、
アダルトレーションでもっと大きな問題は、
うっかり事故よりも、本来の目的ではない異物を混ぜ
本物を装っている売られている
偽装食品の方だとおもうのです。
ホンモノと偽って売られている商品の比率が高い
「三大偽装食品」ってあるんですね。
2012年に報告された
食品偽装防止戦略チームの論文によると、
食品偽装のワースト3は以下の通り。
第1位 オリーブオイル
オリーブオイルは、オリーブの実を絞ったものですが、
油を絞って抽出するときに特殊な薬品を使ったものや、
ひどいものになると、オリーブの実からではなく、
遺伝子組み換え大豆をさらに遺伝子操作して
オリーブオイル(オレイン酸)の油を
産生するようにした植物油を使用している
オリーブオイルが流通しているという話もあります。
第2位 牛乳
牛乳は牛の乳ですから、動物性の脂肪が
含まれているはずですが、最近では
喫茶店などで出されるコーヒーフレッシュは、
そのほとんどが牛乳由来ではなく、
植物油脂でできていることや、
ケーキなどに使われる生クリームも
牛乳由来でなくなってきているようです。
第3位 はちみつ
市場に出まわっているおよそ9割の蜂蜜が
混ぜ物がされていると言われ、
コーンシロップや小麦やイモのでんぷんから作った糖を
混ぜ込んでいるとのこと。
「天然蜂蜜」とうたっている商品でも
加熱して製造したり、シロップやブドウ糖液糖などの
混ぜ物があったりなど、なかなかひどい状況のようで。
ちなみに、4位以降はサフラン、オレンジジュース、
コーヒー、アップルジュース、ワイン、
メイプルシロップ、バニラ抽出物と続きます。
第1位~3位まではもちろん、第10位まで
わたしたちの食卓に頻繁に登場する
食品の割合がかなり高いですね。
なぜ国はこういう状況を規制しないのかと
おもわれる方がみえるかもしれませんが、
たとえば、蜂蜜の偽装食品などは、
科学的な分析ではわからないみたいです。
よって、こうした状況のなかで
わたしたち一人ひとりが
日常のなかで実践できる防御策としては、
ホンモノを見分ける目を持ち、
選べるようになることが、
大事なのではないでしょうか。