起きている事実を手がかりに自分の心持ちをふりかえる(つぶやき考現学・No.120)
2023/03/04
できないのは誰のせいでもなく、
できない原因や理由をさがしている間は、
できるようにはなっていきません。
できない事実に対して良いとか悪いとか
ジャッジしたり反省したりする行為自体が、
できない事実そのものから目を反らせていることに
無自覚なことも少なくないからです。
また、できない事実そのものに
過剰にフォーカスしてしまうと、
ネガティブに見える現象にエネルギーが奪われ
やろうとする気力さえ失ってしまいます。
そんなときには、できていない事実に
目を塞ぎたくなるのは
当然の成り行きなのですが、
事実にフタして状況を見ないフリをして、
自己保身に走ったところで、
目の前にある現実の事態は何も変わっていきません。
「できないときがチャンス!」というのは、
できない現象に過剰に注視するのでも
そこから目を反らしてしまうのでもなく、
できない事実そのものをありのままに観て
それ自体を〝鏡〟とすることなので、
できない状況を何とかしなければと
殊更に頑張ろうとする必要はないのです。
なぜなら、目の前のことに対して
身体がスッと自然に動かないのは、
どこかで気力やエネルギーをロスしていて、
行動を妨げている何かがあるからで、
ふだん見過ごしてしまいがちな
そうしたカラクリに気づきやすいということでも、
起きている事実を手がかりに、
自分の日々の過ごし方や心持ちを
つぶさにふりかえることができる
絶好の機会という意味なので。
変わり続けるまわりの状況や、
やりたいかやりたくないかという
気分に振りまわされることなく、
できない現状に対して
自ずと動きたくなってしまうような
自分であるために、
いまの自分自身から出発しながら、
焦らず一歩ずつできることから
具体的に実践していけばいいのです。(2016.5.29)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.120
COMMENT:
2月下旬に急に暖かくなったんですが、
三寒四温とは本当に良く言ったもので、
ここ3日ほどまた寒の戻りで寒いですね。
それでも自宅の裏庭をみると、
土筆が頭を出していました。
さて、6年前に中村教室のFacebookページで
こんな詞を書いていたんですが、
2019年にナンバーリングして整理した
つぶやき考現学の中には、
この詞を入れ忘れていたようです。
昨日の記事では、このFacebookの
「過去のこの日」について書いたんですが、
こういうことに気づくことができるので、
この機能はとっても貴重ですね。
今回読みなおしてみて、
意味の通りにくい箇所がいくつかあったので、
この機会にリライトして、
つぶやき考現学No.120として追加しました。^_−☆