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映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その2上映会 開催レポート

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映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その2上映会 開催レポート

映画「ベリーオーディナリーピープル」予告編その2上映会 開催レポート

2023/04/02

今日は午後から寺子屋塾中村教室で

映画『ベリーオーディナリーピープル』予告編2

上映会を行いました。

 

この連作映画は全部で8作あり(予告編3のみ絶版)、

この集まりは2016年からこれまで2クール

開催してきているので、

今回で3クール目になります。

 

前回、昨年末クリスマス12/25に開催した

予告編1上映会のレポートは

こちらの記事をどうぞ!

 

映画「ベリーオーディナリーピープル」や、

撮影の舞台である北海道浦河町にある

べてるの家についての

基本的な情報を知りたい方は、

次の記事をご覧下さい。

映画『ベリーオーディナリーピープル』上映会やります

 

1995年に制作された映画なので、

これまでにビデオ上映会は、

正確に数えたことはありませんが、

大小含めれば

もう100回以上開催しているとおもいます。

 

とくに、一番最初に菰野町で行った時のことは

いまでも忘れられないほど

強く印象にのこっているんですが、

それは、参加された50名ほどの方が

ほぼ全員、映画の感想を言わずに

ご自身のことを語られたからです。

 

映画の上映後、参加された皆さんで

自由に意見交換する時間を

何よりも大切にするようになっていったのは、

実を言うと、そうした経緯からでした。

 

今回もビデオ上映後は

1時間ほど自由に感想をシェアし、

冒頭の写真は、その際に記された付箋で、

終了時に参加された皆さんが書いて下さった

感想カードを以下にご紹介!

 

●場の空気が温まる(笑えない日々の中で)

 べてるの家で経験したが、どのようなメカニズムがあって場の空気は作られていくのかを考え続けている。 向谷地さんは、何があっても機嫌よくいること、自分ひとりが機嫌よくあればそれでOKと言ったが、それが一番難しい。ので、VOP2を観に来た次第だ。もしかしたら、べてるは「今ここ」にあるのかもしれないと感じている。


●無人島だったら何も問題なんかないのに。そう思いました。そのとき僕が感じたことを実現させたのがべてるの家だと思います。症状が悪いは関係なく、仲間として受け入れられているかどうかで退院が決まったことは、これが本質だよなと感じました。
 

●べてるに関わる人たちが、からっとしていて明るい雰囲気なのが印象的でした。川村先生の「幻覚をなくそうとするより大らかに話せる方がいいじゃないですか」という言葉が印象に残りました。いわゆる精神障害だろうが、そうでなかろうが、大らかに話せる場、雰囲気、関係性は、心を軽くしてくれる一助となるなと思いました。

 

●今回の映像ではミーティングの様子を長く取っていましたが印象的でした。建設的なミーティングをすることを大切にしがちな世の中ですが、対話がベースとなっているべてるのミーティングにおもしろさを感じました。こういったドキュメンタリーだと普通が普通でないとか、何か病気があることがすばらしいといったことが映し出されがちですが、チケットを売る話のところで べてるを知ってもらいたいためのはずが人を集めることに必死になっていたということが、逆に病気を持っていようが同じ人なのだなと思えたことが深く心に残りました。

 

●ちょうど前日にこの場やべてるの考え方・価値観とは真逆の場に居合わせてしまい、「人が自然と心を聞けるような場や接し方とはどんなものだろう」という問いが改めて自分の顕在意識に表出したのと同時に、その真逆の(と感じた)場の合わないエネルギーにやられ(途中退室したのに…(笑)!!!)たようで具合があまり芳しくない中の参加だった。けれど案の定、昨日があったからこその今日というか、間違って直近で真逆を体感していたことで、ああ、わたしが感じた違和感は間違ってなかったと改めておもえた。何回参加しても自己紹介は一向に上手くならないし(上手くなりたいとおもってしまっているので余計に)、 途中で自分の話をして皆さんを戸惑わせてしまうし、字も汚いし(笑)、 他にも色々あげればキリがないけれど、(あ、ちなみに昨日の場で登壇して話していた人は、モト探偵で心理分析とか問題解決カウンセラーをやっている人だったようでした。〝おまえが却って問題をややこしくするわ。オレがコンサルしてやるよ〟とおもいました(苦笑)。)、それでいいし、時がくれば自然と快方に向かっていくよなあともおもうし、 『人間は生きているだけで価値がある』んだよなぁって、おもい出させてもらいました。ありがとうございます。次回も楽しみ♪


●今回の上映会に参加された方の中に、実際のべてるに足を運んでいる方がみえ、映画以外のアナザーストーリーを知ることもでき、楽しかった。私の日常では重度知的障害の娘や職場での障害のある お子さんたちとの関わりから、枠を越えた発想でいる自分なのでは...と自負しているような所があったけれど、べてるとは「ひ」でも「ヘ」でもなかった。もっともっとぶっ飛んだ自分を想像して、笑えるし、それは豊かさだよなーと思う。今日もありがとうございました♡

 

●2巡目の2回目、主催者なのに相変わらず主催者っぽくない僕ですが、「べてる」の上映会なので、「べてる」的には何でもありと思い、ぎこちなくても、安心して主催者をやりました。1巡目のとき予告編1から8まで(3を除く)をひと通り見ましたが、やはり予告編2は強烈に印象に残ってます。建設的ではない解決もしないミーティング、不思議と心地よさを感じて、いつもどうしてなんだろう?と思います。一般的な社会とは全く違った安心感があります。病気になった方がみんなと仲良くできるので、病気になった方がいいことばかりな空間だと感じます。もちろん、その裏には語られない大変なこともあるとは思います。人が場所に合わせるのではなく、場所を人に合わせるという発想もおどろきました。毎回答えの出ない映画だからこそ、何度も見ても新しい発見のある映画です。

 

ご参加ありがとうございました。<(_ _)>

 

これまでのように、連作ビデオを順番に観ることは、

もちろん意義のあることだと考えていますが、

その一方で、べてるの家のベーシックな部分を

明確に映像化している予告編1と2は、

もっと繰り返し観る場を設けるようにしても

いいかなという気持ちもあります。

 

次回は予告編4(上映時間85分)を観る予定ですが、

日程が決まり次第またご案内しますね。

 

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