悟ることは人生の最終目的ではない(つぶやき考現学 No.85)
2023/10/02
何かを知るということは、
単に知識を得ることだけでなく、
自分がいかに知らないかを
知ることでもある。
ひとつのことがわかったとしても、
そのことからまた別の
新たな疑問が生まれてくるからだ。
「悟りを開く」という言葉があるが、
それが最終的な目標などではないし、
生きる上での最終的な目標など
そもそも存在しない。
生命とは常に変化し、
永遠に進化してゆくものであるなら
「悟りを開く」ことで終わるのでなく、
「悟りを開く」ことから
新たに始まると考えればよかった。(1999.3.23)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.85