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読書会つんどくらぶで『なぜ愛』を読んだときのレポート

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読書会つんどくらぶで『なぜ愛』を読んだときのレポート

読書会つんどくらぶで『なぜ愛』を読んだときのレポート

2023/12/24

昨日投稿した記事の続きです。

 

昨日は、インタビューゲームのルールシートに

『すべモテ』の青木光恵さんのマンガを

使わせて頂くようになった経緯や、

 

ファシリテーションを学ぶ大学の授業で

対話の極意が書かれている書物ということで、

『すべモテ』を紹介したこと、

 

そして、2019年7月に

長久手文化の森にて行われた

二村ヒトシさんの対話講演会に参加した時の

レポートなどを紹介しました。

 

4回に分けて書いた12/9哲学対話イベントの

レポートで触れたので、

順番は前後してしまいましたが、

このような経緯から

二村ヒトシさんをゲストに

2019.10.5に名古屋で行われた

哲学対話イベントに参加することになります。

 

それで、『なぜ愛』を取りあげた読書会を

上記の哲学対話の直後のタイミング、

2020年に2回にわたって開催したんですが、

今日の寺子屋塾ブログはそのことについて。

 

2015年10月ににんげん図書館・山本茜さんと

読書会つんどくらぶを始めた当初から、

「『なぜ愛』もはいつかお題本に取り上げたいね」

って話をしてたようにおもうのですが、

そのように話しつつも、すこしまえのわたしには

正直そうした場をファシリテートする自信が

まったくありませんでした。

 

そんなわたしが2019年の秋に、

「今度のお題本は『なぜ愛』にしましょう」と

言えたのは、

吉本隆明さんの『共同幻想論』を読んで

「対幻想」という考え方を知ったおかげで、

恋愛やセックスをめぐる問いのほとんどに対して

自分なりの見解や、考えるための方向性を

明確に示せるようになったことと、

前記した2019.10.5に行われた

哲学対話イベントに参加して、実地に

いろんな人のいろんな意見を聞けたことが

何よりも大きかったように感じています。

 

 

さて、つんどくらぶは、

本を読んでいなくても参加出来る読書会なので、

読書会の時間中に本を全員で輪読するんですが、

『なぜ愛』を読むまえに、

恋愛やセックスについての問いを棚卸しして、

シェアしてみるということをやりました。

 

 

以下は、意見交換時のメモです。

 

 

 

 

 

 

 

以下は終了時の感想カードの中から

いくつかをご紹介。

 

(引用ここから)

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●この先1人で読んでるときにも今日のみんなの声が聞こえそうで、楽しみです♡ 
100%はだかを見せ合える関係が愛ではないと気づきました。
人間は、自分で自分をあつかっているようにしか、他人からもあつかわれないのです。 


●実践に使える本の様にとらえていましたが、「なぜ愛」は哲学書だと認識できてすっきりしました。だからこその本をテーマにするといくらでも話が広がるし尽きない。 ある意味、道徳の教科書のように「じゃあ自分は?」と問いかける利用方法がよさそう。ここにある正論より皆さんの個々のエピソードの方が今の私には重要かも。


●個人的に苦手な分野で、発言できるか不安でしたが、少しですが発言できて、すっきりしました。今回の課題本が哲学書だとおっしゃった井上さんの言葉に納得です。心の穴を悪いものととらえるのか、良いものととらえるのかは自分次第でもあるし、相手次第でもあるのかな、と思いました。躊躇せずに色々なことを話せるこの会は、私にとって貴重な存在です。


●ありのままの自分でいることを深掘りすると、調和から遠ざかる気がしてすこし苦しさを感じている自分がいたけど、いろんな顔をもつ自分であってよいし、服2枚くらい着て自分をい人とつき合うくらいが今の自分にはちょうどよいなと思った。ちょっと本の内容とはずれたかも 

 

●私は「恋愛」についての話は苦手・楽しくない、したいと思わないと感じてきたけど、それは「恋愛」についての「会話」が苦手で、「対話」は好きで恋愛についての哲学的な対話は楽しいということを感じることができた。 
この本を読んで気づいたことを自分の人生の中でどう活かすか、それがなかなかむずかしい...。分かってはいるけどできない。それが人と人との関係なんだけど、1人と1人の世界のこと、対幻想だからなのだという気づきがあった。 なぜかタブーになってしまう性について、タブーを壊す対話の場で起きる作用、行為に関心があるし、今日はそれか体感できた。


●ここ1週間程、心の穴からの感情がバンバン溢れてきており、観察しようにも、評価や善悪がついてしまうし、心は大忙しだった。 本日は、男女混ざって、心の穴について、話すことができ、少しだけ自分の穴の形が以前よりは垣間見えたのではないかと思います。そして、井上さんから頂いた壇珠(タンジュ)さんの言葉から心の穴への向き合うことは男女共に重要だが、取扱い方は異なるのかもしれないと感じた。これは是非次回参加した際には、お話したい次第であります。 

 

●『心の穴』とはそもそも何なのかという、この本を語る上でも肝になってくるテーマが入っている第3章への理解が深められたという感覚がある。自分の心の穴(考え方・感じ方のクセ)を知るには、自分がなぜそう感じるのか、なぜその言動になるのかを注意深く辿っていく必要がある。今回も対話を通して様々な名言・発見・この場この時でしか知り得なかった話題が挙がり、参加できてよかったと思った。人間の心は三次元なので言語化しきれない部分があることや、心の穴も見る角度によって形が変わること、自分を愛することは自分をオープンにすることであること、自分自身との関係を大事にしているかどうかが大切であることを聞き、いかなる時もインチキ自己肯定ではなく、自己受容しながら見続けていくことで、心の穴は形を変えていくのだろうと感じている。


●「心の穴」は、他者とのかかわりあいの中で出来たものだから、自分でなんとかできるものであると気づけるまでに時間がかかった。一生つきあうもので、観察し続けるしかないもの。しょーもない自分に何度も出逢い、本音をオープンにできるようになることこそが、「自己受容」であり「自分を愛せている」状態なのだと思えた。(心の穴がミリョクに変わる分岐点でもある)

今日、一番ひびいたところ 
〔P.76〕人間は 自分で自分をあつかっているようにしか、他人からもあつかわれないのです。じつは、他人は「あなたが人には、しないこと」も、してくれているんです。でも、心の穴を埋めようと必死な人は、「自分が他人に求めてるようなこと」しか理解できないので、他人がしてくれる「あなたがしないようなこと」をうけとれないし、してくれていることに気づけないのです。(→まさに今の課題。どう認識(見える化)するか) 

 

 

この続きはまた明日に!

 

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