ゆうきゆう(作画:長月みそか)『マンガで読む心のクスリ』
2024/07/24
今日は本の紹介を。
精神科医で作家のゆうきゆうさん原作による
『マンガで読む心のクスリ』なんですが、
ゆうきゆうさん原作の漫画本は、
総発行部数500万部を超えているだけあり、
とても分かりやすいです。
この本に出会ったきっかけですが、
作画を担当されている長月みそかさんのマンガを
以前に読んだことがあって、
そちらルートから手に取りました。
トランスセクシャルをテーマにした作品があります。
野球部員で中学1年の男子・田尾望くんが
このマンガの主人公なんですが、
年子で小学校6年の妹・香苗ちゃんの服を
内緒で着ていたことが香苗ちゃんにサトられ、
女装癖を知られてしまいます。
野球部で頑張ってるアニキと
女装して「きゃは!」なんて笑ってるアニキと
「どっちがホントのアニキなんだろ?」
って香苗ちゃんがつぶやくシーンがあるんですが、
一昨日まで12回にわたって書いていた
「分人」についての投稿記事のつながりでいうと、
どちらもホントのアニキなんですよね〜
『そこ、テストにでます!』も好きな作品。
『マンガで読む心のクスリ』は
24章に分かれていて、
そのすべてに原作者ゆうきゆうさんの
解説が載っています。
次の画像はその目次。
いずれも「ナルホド!」とおもえる内容ですが、
とくに、
12.とにかく書くこと
18.悩んだときは自分を外から見よう
20.心を癒す日記の書き方
23.○イゾク
などは、寺子屋塾で大事にしている
離見の見
内的観点と外的観点
考えず坦々とやり続ける
がテーマになっていて、
わたしがしばしば教室で話していることにも
つながるように感じました。
20.心を癒す日記の書き方
ひとつだけでも、
この本1冊を買う価値あり!ですよ〜
17.人間も一つの臓器!?が
ゆうきゆうさんが代表を務められている
クリニックのウエブページで公開されていたので、
以下ご紹介!
まわりの人の意見を聞いても
そのとおりにしたからといって、
うまくいくわけではないし、
必要以上に気にしなくていい。
人の意見を聞く姿勢は大切だけど、
それを参考にすることはあっても、
最終的に自分で選んで決めるしかない。
一つ一つの臓器は
それぞれに役割が違うから
互いに簡単には理解できないっていうのが
デフォルトなんですね。
主治医として12年間お世話になった
豊岡先生の言葉をおもいだしました。
・豊岡憲治「脳も臓器の1つなんです」(今日の名言・その37)
この記事の最後に書いた、
豊岡先生から頂いた宿題についてなんですが、
答らしきものを発見できたので、
そのことについては改めて書くつもりでいます。