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雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その2)

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雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その2)

雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その2)

2024/09/03

今日は昨日に続いて本の紹介記事を。

 

続きといっても

本が昨日と同じ『星の王子さま』ではないのに

いきなり(その2)になっている理由は、

本書は、既に2年前の9月に

一度紹介したことがあったためです。

 

未読の方はまず次の記事をご覧ください。

雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』

 

 

それで、この本を再度紹介しようとおもった

理由についてなんですが、

昨日中村教室にやってきた塾生の一人から、

 

「内的観点と外的観点のブログ記事を読みました。

 (その14)で統一場心理学YouTube動画の

 文字起こしをアップされてましたよね。

 吉家さんが『統一場心理学の特徴は、従来の

 他の心理学の多くが内的観点中心のアプローチ

 だったところに外的観点を持ち込んだ点です』

 話されていたのが、よくわからなかったんですが、

 どういう風に理解したらよいでしょうか?」

 

と問われたためです。

 

(その13)の記事で紹介した

吉本さんの心の捉え方を説明するために、

(その14)の記事には、

フレミング左手の法則の話を書いたんですが、

わたし自身もそれがある程度

使いこなせるようになるまでには、

1年くらいかかりました。

 

統一場心理学の考え方や

吉本隆明さんの心の捉え方は、

いわゆるアカデミックな学問領域で

生み出されたものではありませんから、

他ではほとんど知り得ることができません。

 

したがって、従来の一般常識や、

今まで自分が知り得た知識などを

いったん白紙に置くというか、

ニュートラルな状態に置いて考えないといけない

難しさがあるんですね。

 

つまり、フレミング左手の法則というものが、

内的観点と外的観点の両者を橋渡ししていて、

「心は物理現象だ」という風に、

サイエンスとして語れるって話なんですが、

あの記事を読むだけで、

このことがスッとわかる人は

おそらく100人に1人くらいでしょう。

 

 

次の図は吉家重夫さんの著書『意識の姿』

掲載されているもので、

YouTube動画の中でもホワイトボードに

描かれていたんですが、覚えていますか?

 

「わたしはわたしのことを偉いと感じた(内的観点)

だから、わたしは偉い(論理→外的観点)」と

人に言ったら笑われてしまいますよね? とか、

感情的になってしまう人が人から

「感情的になるな!」(内的観点)と言われても、

どうしたら感情的にならずにいられるかという

具体策(外的観点)がわからないので

どうすればいいか困ってしまうというような

様々なたとえ話をされていましたね。

 

つまり、上の図では点線で示されていたんですが、

心と脳の間には超えられない大きな壁があって、

心のはたらき(内的観点)を

計測可能な脳神経系(外的観点)のはたらきとして

論理的に説明することはできないんです。

 

 

それで、この点線の両側を超えて

どのように橋渡しするかを考えることが

いかに大事であるかってことについて

とてもわかりやすいたとえ話が

雲黒斎さんの本にあったことをおもいだした次第。

 

(引用ここから)

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「精神世界」や「宗教」と呼ばれるモノで語られている内容が何かとわかりづらかったり、偏見の眼差しでとらえられることになっている理由の一つが、『矛盾』なのだと思います。
聞けば聞くほど、そこに『矛盾』が生まれていく。それが、何とも理解しがたい。


たとえばね、精神世界に詳しい自称スピリチュアリストのAさんはこう言います。
「あなたはそのままで完全・完璧な存在です。あなたはあなたのままでいいのです。ですから、他の何者かになろうなんて、そんな努力は必要ないのです。さぁ、ありのままのあなたを受け入れましょう。それこそが、幸福への道です」


仏教やキリスト教などに詳しい自称宗教家のBさんはこう言います。

「人間は、不完全な生き物です。釈迦はそれを〝苦〟と表現し、イエスは“原罪〟と表現しました。人間は不完全な存在ゆえ、ほうっておくと不幸になっていくのです。不完全であるがゆえ、世界はこんなに多くの問題を抱え、混乱してしまっているのです。だからこそ、一人ひとりの精神修行が大切なのです」


この話を聞いて、精神世界・宗教初心者のCさんは、わけがわからなくなってしまいました。

「これまで精神世界にも宗教にも関心はなかったのですが、自分自身、どこか“このままではいけない”という思いや、もっと幸せになりたい”という気持ちがあったので勉強してみることにしました。そこで、精神世界に詳しいAさんと宗教に詳しいBさんに、どうすれば幸せになれるのかと相談してみたのですが、よけいどうしたらいいのかわからなくなっちゃったんです。


Aさんは、人間は完璧な存在だから、そのままでいいのだと言っています。一方Bさんは、 人間は不完全な存在だから、精神修行が必要だと言っています。お話をうかがうと、どちらも“なるほど〟とうなずけることを話してくれます。だから、よけいにわからなくなるんです。 どちらも真実を突いているように見えるのですが、結局のところ、どっちが本当なんですか? 私はこの先どちらの話を信じればいいんですか? 私は、このままでいいの? それとも、やっぱり何か修行をしないと幸せになれないの?」


宗教・スピリチュアリズム・成功哲学・引き寄せの法則・その他もろもろ……、いろいろな本を読んでみたけれど、勉強すればするほどよけいこんがらがっちゃってわけがわからない。


「んもぉぉぉ!私の幸せって、結局どこにあるのぉぉぉぉ!!」


そんなCさんの様子を見て、宗教や精神世界を毛嫌いしているDさんが忠告します。
「フン。これだから精神世界や宗教ってのは信用できないんだ。いいことを言っているつもりでも、結局そうやって不幸な人を増やしたり、混乱を助長してしまっているじゃないか。まぁ、そうやってパニックになった人間を客として一稼ぎするのが宗教や精神世界というビジネスのやり方なんだろうけどさ。
だから良識人は宗教や精神世界なんかにはまらないものだよ。Cさんもどっぷり洗脳される前に早く目を覚ましたほうがいい。宗教も精神世界も、結局は不幸な人のたまり場、お互いの傷のなめあいをしているだけなんだから。幸せになりたいと言うのなら、まずはそういう不幸な人が集う場から離れるのが賢明だと思うけどね」


どうです? 結構ありがちな状況をとらえていると思うんだけど。
何を隠そうこの僕も、勉強してるうちにCさんと同じ状態に陥っちゃったときがありましてね。雲さんに助けを求めたことがあるんです。

 

「ねぇ雲さん、この矛盾って、どう理解すればいいの?」
実はね、AさんもBさんも、同じ話をしているんだ。一見矛盾しているように見えるけど、 両者がCさんに伝えたがっている内容は同じことなんだよ。


「マジで?」

うん。マジで。・・・[続く]

 

雲黒斎『あの世に聞いたこの世の仕組み』第10章「自我と真我」の冒頭部分より

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(引用ここまで)

 

さてさて、Aさんが言う

「ありのままのあなたを受け入れましょう。」と

Bさんが言う

「人間は不完全だから精神修行が大切です。」とは

同じ話をしているって、

いったいどういうことでしょうか?

 

この続きはまた明日の投稿記事で!

 

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